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地元工務店の「真の姿」

自社で製材、常時5棟分の材木保有
太鼓梁が見守る地元の気候風土に合った家

vol.052

(株)川路建設 代表取締役
川路 洋人 氏

 指宿高校、鹿児島経済大学(現・鹿児島国際大学)経済学部を経て、父・豊さんが営む川路建設へ。入社後、一級建築士、宅地建物取引士、一級土木施工管理技士、浄化槽設備士、既存住宅状況調査技術者、県地震被災建築物応急危険判定受講者など多くの資格を取得する。これらの資格が、2016年に発生した熊本地震での応急危険度判定などに役立った。趣味は植物鑑賞、メダカの飼育など。妻・輝美さんと2男1女の5人家族。長男は会社の一員として働く。好きな言葉は、「こだわり、そして極める」。指宿市池田出身の50歳。

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 同社は昭和42年、父・豊さんが創業。以後、約半世紀にわたって、地元・指宿を中心に家づくりを行っている。「自分が小さいころから、(父は)あまり家に居た記憶がありません」。そんな父の背中を見て育ち、大学卒業後に建築の道を志すようになった。
 川路建設に入社後、豊さんから建築に関する知識・技術をはじめ、経営のノウハウなどを教わる。常務取締役、副社長を経て代表取締役に就任。会社の舵取り役を任され、今日に至る。

 木の持つ性質、特性を最大限生かし、顧客のニーズに合わせて適材適所の家づくりを手掛ける同社。製材所も所有し、自然乾燥、墨付け、手刻みにこだわる。自然乾燥させた5棟分の材木を常に保有するなど、まさに「木づかいのプロ」という言葉がぴったりだ。
 「自然乾燥させた本物の材木を使った家づくり」への情熱は人一倍。木材の持っている腐れやカビへの耐性を損なわせない工夫も凝らす。「機械乾燥材のようにひび割れもないし、すえた臭いもしない」。手にした自然乾燥のスギ材を見つめながら、その魅力を語る。
 過度な気密性や断熱性は求めない。窓を開けて涼しい家が基本だという。顧客からの要望も多いが、伝統的に〝大きなスギ材の太鼓梁が見守る存在感のある家〟を得意とし、それを売りにしている。

 また、同社の家づくりに欠かせないのが、インテリアコーディネーターと整理収納アドバイザーの資格を持つ、妻・川路輝美さんの存在だ。女性目線でアドバイスを行い、快適な家づくりを提案。家庭環境や生活に寄り添ったより具体的なアドバイスは、顧客から喜ばれている。
 家づくりはこれまで、男性が主導権を握るケースが圧倒的に多かったという。「最近では、若いカップルや子供連れのご夫妻が増えました。間取り、外観の色、家事動線、収納術など、気軽に相談に訪れる方が増えていますよ」と、ほほ笑む。新築住宅棟数は、年間平均で10棟。手間暇かけて丁寧に仕上げる家づくりは、地元でも評判だ。「骨太の家づくり」を手掛ける2代目夫婦は元気で明るい。

更新日:2018/03/01

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