地元工務店の建築実例
プロがオススメする最新の建築事例です。
伝統の彩りをまとい家族を包む和デザインの家

- 指宿市/T 邸
- 【施工エリア】南薩
- 【面積】延床:160.40㎡(48.50坪)
1階:157.52㎡(47.60坪)
2階:2.88㎡(0.80坪) - 【構造】工法:木造軸組在来工法/基礎:ベタ基礎
- 【建築本体価格帯】お問合せください
家族もゲストも居心地のいい空間に
もともと神社・仏閣など、和の建築が好きというご主人。そんな熱い想いは、わが家の意匠にも存分に活かされることになりました。T邸のイメージコンセプトは「蔵」。日本三大瓦の一つである石州瓦を葺いた屋根に、焼きスギの板を巡らせた外観は、伝統的な蔵造りを思わせる風情を漂わせています。家族やゲストを出迎える玄関は、一枚板の式台や飾り棚を設けるなど重厚感ある演出を。そしてリビング・ダイニングに足を進めると、まず目に飛び込んでくるのが吹き抜けの勾配天井に現した堂々たる梁。生き生きとした木目の表情は、珪藻土を用いた壁とも好相性です。
LDKを中心に据えた間取りは、仕事を持つ奥様をサポートする動線がポイント。特にキッチンからユーティリティー、洗面・脱衣室までつながっている配置は秀逸です。しかもユーティリティーでは、洗う・干す・収納までの洗濯動線を集約。「かなりの時短になっていますよ」と奥様も太鼓判を押しています。生活や家事の利便性だけでなく、ゲストへの配慮も抜かりありません。ご主人が趣味で続けている音楽活動の仲間や友人たちの来訪も多く、ゲスト用のトイレが用意されています。そんな間取りやディテールのほとんどが、ご主人によるアイデアというのも驚き。「望みを全部かなえた住まいです」の一言に、満足度の高さがギュッと詰まっていました。



お施主様とのイメージ共有を大切に
シンメトリーな二重屋根のデザインは全体のバランスが難しいのですが、T様とイメージを共有しながら丁寧に練り上げました。石州瓦のルーツにもなった来待色(きまちいろ)と白壁、焼きスギのコントラストが相まって、モダンで重厚感ある住まいが完成。天然木や珪藻土など自然素材を用いた空間づくりまで含め、ご主人や奥様の思いをカタチにできたことをとてもうれしく感じています。
川路建設
TEL:0993-26-2077
太い骨組の安心構造を手刻みで
私たちは、「お客様に喜んでいただける仕事をすること」をモットーに、昔ながらの「墨付け」・「手刻み」にこだわった、手間ひまのかかる家づくりをしています。
地元の杉材を中心に丸太の状態で自然乾燥させた後、自社で製材し更にじっくり乾燥させて、本来木材の持っている「腐れ」や「カビ」への耐性を損なわせない工夫をしています。また、それぞれの材料が持っている特性や性質を生かし、適材適所に配置しています。いつも私たちが心がける「木づかい」がここにあります。