地元工務店の建築実例
プロがオススメする最新の建築事例です。
季節ごとの光と風を味方にして、心地よく暮らすパッシブデザイン

- 姶良市/H邸
- 【施工エリア】鹿児島、北薩、南薩、姶良・伊佐、大隅
- 【面積】延床:95.49㎡(28.88坪)
1階:70.65㎡(21.37坪)
2階:24.84㎡(7.51坪) - 【構造】工法:木造軸組在来工法/基礎:ベタ基礎
- 【建築本体価格帯】お問合せください
住み手と作り手のこだわりで 理想の住まいを実現
もともとエアコンなどの機械空調が苦手だった奥様が、住まいづくりを考える際にぼんやりと思い描いていたのが「自然の光や風を活用する家」でした。そんなときに読んだのが、弊誌の特集記事。パッシブデザインの考えで先端を行く同社を取り上げたものです。「ココだ! と直感しました」と笑う奥様。しかし、不安はありました。候補の土地がパッシブデザインにふさわしいのか、予算が足りるのか。同社の住まいづくりは地域材や壁材にもこだわり、造作家具にも応じながらオーナーの要望をカタチにするスタイル。「他社で予算を提示したとき、急にそっけない態度をされたことも。でも自然木さんは、低予算でもいい家は建てられます、と力強く言ってくださいました。敷地についても、南東に開けた角地で日当り、風通しともによく、パッシブデザインには理想的な敷地です、と」。
庭回りでは、古くなって崩れかけた土留めの石垣を補修して風情を残した石積を再生。南側の雑木を利用した庭木とコーディネートし、居心地の良い風のそよぐ空間を作り上げました。リビングダイニングからつながるウッドデッキには、深い軒とスダレフレームが設置されています。軒の出と日差しのバランスは、春夏秋冬の日射角度をシミュレーション。夏の日射しは窓面に当てない長さを確保しつつ、冬は部屋の奥まで日差しを招き入れる長さで作られています。このバランスでほとんど空調機に頼らない生活が実現しました。



空調機にできるだけ頼らない生活
家庭菜園で野菜を作りながら、愛犬と一緒にまきストーブを楽しむ自然派志向のご夫婦の住まいです。エアコンの苦手なご夫婦が、空調機にできるだけ頼らない生活の実現が課題となりました。夜間から明け方の気温低下を利用した通風、排熱計画と日中の徹底した日射遮蔽。蓄熱タイルを設置し、蓄熱容量を上げ、最高室温を下げることで、空調機にほとんど頼らない生活を実現しています。