地元工務店の建築実例
プロがオススメする最新の建築事例です。
板間で駆ける、畳に座って暮らす両方をかなえた大空間のリビング
- 南さつま市/S邸
- 【施工エリア】南薩
- 【面積】延床:122.74㎡(37.19.坪)
1階:122.74㎡(37.19.坪) - 【構造】工法:木造軸組在来工法/基礎:ベタ基礎
- 【建築本体価格帯】1,500〜2,000万円
昔なつかしい趣の掘りごたつのある家
長男の小学校進学をきっかけに「将来、両親の面倒を見ることも考えて」と、ご主人の実家近くに土地を購入し、新居を建てたSさん。ゆとりある敷地を生かした平屋は、玄関を開けた瞬間に視線が奥へと抜け、その向こうの大空間を予感させます。
大勢が集まる機会が多いため、お二人は「広々としていること」を希望しました。「和室も欲しかったけど、その分を収納に充てた方がいいかなと思ったりもして」というSさんの思いをくみ取った同社は、リビングから床面を上げた畳スペースで両方の希望をかなえました。段差には引き出し収納を六つ確保。座布団やリビングで遊ぶことが多い子どもたちのおもちゃをしまっています。畳スペースの床レベルはテレビを見るときの高さに合わせました。これだけの空間を割いても、板間は広々。仲良し兄妹がボールを蹴って遊ぶにも十分なようです。
日中は南からの光が室内を明るく照らします。「ある晴れた日、窓辺の日だまりで子どもたちが昼寝を始めて、あぁ、いい家だなと思いました」と奥様。彼らが成長すれば子ども部屋を使うことになりますが、家の中心に据えた居心地のよいリビングに自然と集まるSさん一家の姿が想像できます。
洋と和を段差で区切り、二つの趣を表現
畳スペースのみ梁を出し、天井のクロスの柄を変えるというご主人が希望され、間接的なゾーニングができています。写真や思い出の品などを飾りたいとのことでしたので、よく見える場所にニッチを設けました。段差を利用した下部収納は一つひとつが大きいので布団も入れることができます。