地元工務店の建築実例
プロがオススメする最新の建築事例です。
集う人の笑顔を包んで、時を刻む木の住まい
- 宮崎市/T邸
- 【施工エリア】県央、県西、県南
- 【面積】延床:88.00㎡(26.62坪)
1階:54.00㎡(16.33坪)
2階:34.00㎡(10.29坪) - 【構造】工法:木造軸組(集成材+金物)工法/基礎:ベタ基礎
- 【建築本体価格帯】2,500万円〜
暮らしも仕事も等身大で楽しむ
『cafeアパ・カバール』という自宅カフェを営んでいるT邸は、シックな赤色の外観が目印です。当初は住んでいた家をリフォームしてカフェを開くつもりだった奥様。複数の会社が状況確認に訪れましたが、ウッドデザインだけが、家の中からの眺めや周辺環境をチェックして、住み手本位のプランを提案してくれたそう。助産師だった奥様は、以前から体に優しい食事や住環境を実践していました。そういった経緯もあり、自然素材を用いた手仕事の味わいを感じられる同社の住まいづくりにも共感。改めてどんなわが家にしたいかを見つめ、「リフォームではなく、等身大で暮らせる空間を新たに造ることにしたんです」。
T邸の目の前は、車も人も多く通る道路があります。限られた敷地内で、コンパクトかつカフェに必要な要素を盛り込まなくてはなりません。印象的なのは、広縁のようなリビングスペース。そこから板塀ギリギリまで伸ばしたウッドデッキが、奥行きと広がりを演出しています。一人前で10品以上が味わえる日替わりランチを手作りするとあって、キッチンは動きやすいアイランドタイプに。さまざまな調理道具や食器をしまえる容量たっぷりの収納も造作しました。無駄のない階段のデザイン、坪庭が見えるトイレも注目したいところ。2階は完全なプライベートフロア。トップライトが切り取る空や星が、くつろぎを与える空間です。
時間を彩る印象的な窓
T様邸は、ウッドデザイン史上で最も小さな住まいです。通りに面しているので、外からの視線を遮りつつ、いかに室内の開放感を盛り込むかがポイントになりました。特に奥様が長い時間を過ごすキッチンは、使い勝手のよさだけでなく、居心地のよさも大切。そうした配慮から生まれたのが、庭の緑や遠くの山の稜線が望めるリビングのコーナー窓。もちろん、カフェのお客様にも楽しんでもらえると思います。