Q & A家造り Q & A

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資金

Q1. 家を購入したい! 必要な自己資金は?  

A = 自己資金を使用する内訳は、大きく分けると頭金と諸費用の二つに分類されます。 頭金は将来の返済のことを考え、一般的には購入価格の20%程度と考えるのが理想的です。 諸費用として考えなけらばならないのは、登録免許税・不動産取得税や手数料、火災保険料などです。目安として購入価格の3~5%が一般的です。
 
また、引越し費用や新しい家具の購入費用も 考えなくてはいけませんので、合計すると購入価格の10%程度を諸費用として準備する必要があります。合計すると全体の30%程度を準備することが理想です。

Q2. 本体工事費以外にかかる費用について

A = 付帯工事費(建物以外の工事費。別途工事費と呼ばれることも)や諸費用・その他費用があります。 付帯工事には、解体工事、造成工事、基礎補強工事、インテリア、電設工事があります。

また、庭やカーポート、植樹などの外構工事費も本体工事には含まれません。諸費用には、各種税金やローン関連費用、火災保険料などがあげられます。他にも、式祭典費用や引越し費用なども考えておく必要があります。

Q3. 頭金無しでも家は購入できますか?

A = 可能です。他のローン返済を抱えていたり、ローンの支払いが滞ったりする「金融事故」(いわゆるブラックリストに載った)といった状況がなければ大丈夫です。

 

ただし、頭金がないということは、準備できていない分が月々の支払いに跳ね返ってきてしまうということですので、月々の返済額は多くなると考えてください。

Q4. 1000万円で家が建ちますか?

A = 建物だけの話で言うと、1000万円で家を建てるのは可能です。ローコストをうたった規格物の建売住宅や1000万円前半の住宅もあるようです。好みの家が人それぞれ違うように、家にかけられる予算も千差万別です。こだわりをもち、自由に家づくりを行えば価格も自然と上がるのではないでしょうか。

Q5. 消費税増税について

A = 2019年10月に消費税の引き上げが予定されています。住宅の場合、引き渡しまで期間があるため経過措置が適用される見込みです。19年3月末までに建築請負契約を結んでおけば、引渡しが 10月以降になっても現行の8%のままとなります。増税後は建物本体の税率アップだけでなく、必要な部材や燃料代、運搬コストなど直接は見えない経費の税率もあがりますので、全体的に 価格増となります。

 

また、増税前には駆け込みで建築を行う方々も多くなりますので、順番待ちのため希望の会社で 家を建てられないといったケースも考えられますので、早めの行動をお勧めします。

Q6. 住宅ローンの金利は「固定」と「変動」のどっちがトク?

A = 一般的に固定期間が長いほど金利は高くなりますが、住宅ローンの残高に透明性があって将来の見通しを立てやすいのも固定金利タイプ。それぞれに特性を持ち、利用する人のライフプランや収支によっても向き不向きがあります。ちなみに「固定」には『全期(長期)間固定型』『固定金利選択型』、「変動」には『変動金利型』と、全部で3パターン。以下の表を参考に、無理なく利用できるタイプを選びましょう。

全期間(長期)固定型 固定金利選択型 変動金利型
イメージ
金利 全返済期間を通じて借り入れ時の金利が変わらない 5年や10年など一定期間の金利が固定される 返済期間中、6カ月ごとに金利が見直される
特長 金利が変化しても返済額は固定されるので、計画を立てやすい 固定期間が長いほど金利が高い。期間満了時は選択しない限り変動金利になる 金利が変化しても返済額は5年固定。その後、金利によって返済額が変わる
こんな人にオススメ 安心を優先したい

情勢に左右されずマネープランを実行したい

景気連動型の仕事ではない

固定期間終了のタイミングで繰上返済できる

最初の数年の支払いを抑えたい

短期間で返済でき

まめに返済計画の見直しができる

景気連動型の仕事をしている

Q7. 住宅ローンはどうやって選べばいい?

= 住宅ローンを利用する金融機関を選ぶとき、違いが分かりやすいのが「金利」。低い数字の方が魅力的ですが、金利優遇幅や事務手数料、保証料、繰上返済手数料などの違いもチェックして、総合的に判断しましょう。特に注意したいのは以下の三つです。

①『基準金利』に注目! 金融機関で大きく謳われている金利は、『実質金利』であることが多いです。これは金融機関が設定した基準金利から、優遇キャンペーンや給与振込、公共料金引き落し、クレジットカード作成などを行い、金利のパーセンテージを引き下げたもの。実質金利の割引適用期間が満了すると、金利の再設定を行うのでベースとなる基準金利が低い金融機関を選ぶといいでしょう。
②『フラット35は事務手数料』に注目! 民間金融機関と住宅金融支援機構が連携している、全期間固定金利型の『フラット35』。これを選ぶ場合に気を付けたいのは、取次店によって事務手数料が違うということ。金利は同じでも、事務手数料が違うと総支払額も変わってきます。
③『団体信用生命保険』に注目! 団体信用生命保険(団信)とは、住宅ローンの契約者にもしものことが起きるリスクに対して用意された商品です。契約者が死亡・高度障害などになった場合、住宅ローンの残債を保険で賄えます。銀行によって団信の保証内容は様々。契約者の年齢や健康状態を考慮して、団信の保証範囲もチェックしておきましょう。
Q8. 資金計画の立て方を知りたい!

= 資金計画を立てる上で大切なのは、「無理なく返済できるか」ということ。家計に合った返済額を導き、それをもとに住宅建築の総予算を決める方法もオススメです。借入額の目安になるのは、収入の6倍。また、他の借入分(マイカーローンや学資ローン、クレジットカードなど)の返済額も含めた、返済比率30%程度という数字も目安になります。ただし、自己判断は危険。ファイナンシャルプランナーにライフプラン作成を依頼するなど、客観的な視点を活用して家族の将来を改めて考え、資金計画に反映させてください。

Q9. 家を購入した場合の税金額と賢い税金対策は?

= 不動産を購入する場合にかかる税金には、以下のようなものがあります。

◎印紙税
◎登録免許税(+司法書士報酬)
◎固定資産税等清算金
◎不動産取得税

 

それぞれ支払う時期はバラバラです。
契約の時に支払う税金、土地を購入して数ヶ月後に支払う税金、建物の工事が終わって数ヶ月後に支払う税金、などなど…

 

注文住宅、建売住宅、マンションなど、どのような種類の家を購入するかによってもかかるお金や支払う時期が変わってきます。

 

住宅用の不動産(=家)を購入する場合は、税金が安くなる特例がたくさんありますので、一般の不動産と比べると税金は安くなります。

 

<計算例>
例えば、1,000万円の土地を購入して2,000万円の家を新築する場合の税金額の目安は以下のとおりです。※不動産の評価額や購入時期など、各種条件によって金額は変動するので、あくまで目安としてご覧ください・印紙税:4万円
・登録免許税+司法書士報酬:25万円
・固定資産税等清算金:5万円
・不動産取得税(土地):0万円
・不動産取得税(建物):6万円

→ <合計> 40万円

 

また、「住宅ローン減税」や「住まい給付金」など、届出をすることによって支払う税金が安くなったり、国や自治体から現金がもらえる制度もあります。

 

ご注意頂きたいのが、ご両親などから、住宅購入の援助としてお金をもらう場合です。

贈与税の対象になってしまい、高額な税金を支払うハメになってしまうかもしれません。

「相続時精算課税制度」という制度を使って届出をすれば、税金を支払う必要が無くなる場合もあるので、住宅購入用にお金をもらう時には、ぜひ思い出してください。

 

家を購入する場合の賢い税金対策とて、以下の5つをお勧めします。

どのような税金があるのかを把握すること。
支払う時期を把握すること。
目安の金額を把握すること。
届出をする税金、及び届出時期を把握すること。
上記❶~❹を表にまとめること。

分からないから不安になってしまう税金ですが、把握できると、不安が解消されるはずです。

全部をご自分で調べるのは大変なので、不動産業者さん、ハウスメーカーさん、その他専門家に教えてもらいながら少しずつ把握できれば良いと思います。

Q10. 家の値段は?坪単価×坪数であってる?

 

A = 「家の値段=坪単価×坪数」とは言い切れません。家の値段を計算する場合の「坪単価」はあくまで目安でしかありません。家の値段に影響するものはたくさんあります。

以下に3つ例を挙げます。

 

(1)家の大きさ:
家が大きいほど坪単価は割安になりますし、家が小さいほど坪単価は割高になります。

家の大きさが変わっても、必要な設備の数はあまり変わりません。
◎玄関
◎キッチン
◎トイレ
◎お風呂
◎洗面台
◎給湯器
◎窓   etc…

特にキッチンやお風呂は数十万円かかります。

必要な設備のコストは変わらずに、家全体の面積だけが狭くなると、設備の割合が高くなります。

(2)家の形:
真四角の家の方が割安に、複雑な形の家の方が割高になります。

複雑な形の家では、たとえ真四角の家と坪数が同じでも柱や梁(はり)の本数が増えたり、壁の面積が増えたりします。

シンプルに例えると、真四角だと4本の柱があれば十分ですが、六角形だと6本の柱が必要になりますし、L字形だと6本の柱が必要になります。

 
家の大きさ=坪数が同じでも材料や、職人さんの手間が増えるとその分、割高になります。

(3)標準設備・標準仕様:
多くのハウスメーカーさん、工務店さんには標準設備や標準仕様と呼ばれるものがあります。

「キッチンはA社の〇〇」「お風呂はB社の△△」「フローリングはC社の□□」「屋根はD社の××」のように,家の材料や設備に何を使うかがある程度決まっています。

 
当然、標準よりもグレードの高い設備や材料を使うとその分、家の値段も高くなります。

標準設備や標準仕様は、会社によっても違います。

その他にも、地盤改良や水道管の工事など、細かい点も影響してきます。

「坪単価×坪数」だけでは、家の値段は分かりません。

「坪単価×坪数」は、あくまでも家の値段の目安とお考えください。

Q11. 追加工事で当初予算額からより多く費用が かかったと聞きました。 これは当たり前のことですか?

A = 残念ながら珍しいことでもありません。

きちんと事前に確認していれば未然に防げる内容も多くあります。

ハウスメーカーさん・工務店さんなど家を建てる側と、お客様の間で十分にコミュニケーションが取れていないケースや建てる側がいい加減な会社だったケースなど、いくつかの原因が考えられます。

 
以下に3つのケースを紹介させて頂きます。

ケース(1):追加オプションやアップグレード
工事の契約をした後に、お部屋の壁紙の柄を決めたり、床の色・窓枠サッシの色・玄関ドアの色を決める、というような細かい打ち合わせをするケースがあります。

打ち合わせを進めていく中で、営業マンからアップグレードを勧められたり、設備を追加していくと、大幅に当初予算をオーバーしてしまった、
というケースがあります。

積極的に追加オプションやアップグレードを狙ってお勧めしてくる営業マンがいる場合もありますが、家づくりでテンションが上がってしまい、どんどん追加を希望するお客様もいます。

1つ1つは数万円・数十万円のアップですが、積み上げていくとかなりの金額になります。

人によっては、数百万円も予算オーバーしてしまうケースもあります。

ケース(2):コミュニケーション不足
細かく調査をしてみないと正確な金額は分からない、という工事内容も中にはあります。

地盤改良などが該当します。

建てる側から見れば当然のことでもお客様としては分からないことです。

ある程度の想定金額を見積に入れている会社もあれば、「必要な場合は別途」としている会社もあります。

契約書や見積に書いていても営業マンがきちんと説明しなかったため、後々トラブルになってしまう場合があります。

 
また、お客様としては当然付くと思っていた設備が追加オプション扱いに
なっていたという場合もあります。

浴室乾燥機、食洗機などが該当します。

 
お客様としてはちょっとした変更でも建てる側から見ると、大幅な変更になって、予想外に追加費用が発生してしまうケースがあります。

柱や壁の位置の変更などが該当します。

ケース(3):建てる側がいい加減な会社だった
かなりのレアケースですが、見積作成の準備がテキトーな会社もあります。

見積に入れるのを忘れている内容があったり、調査が不十分な状況にもかかわらず、想定金額で見積を作っている会社があります。

実際に下請け会社・職人さんに発注する段階になって、見込んでいた金額よりも高いと分かり、見込よりも高くなった分を言葉巧みにお客様に負担させようという場合もあります。

 
注文住宅を建てる場合、ケース(1)(2)は事前に勉強して、注意していれば防げる内容です。

もしケース(3)のような状況になってしまったら、専門家の助けが必要かもしれません。

見積や書類などの中に分かりづらい点があれば、その都度、確認なさって下さい。

また、打ち合わせた内容を書面でもらうこと、もらった書面をきちんと確認することを心掛けて頂ければ未然に防げるトラブルも多いと思います。

Q12. 台所、風呂場のリフォームにかかる費用はどれくらい?

 

A = 台所リフォームの中心価格帯は、50~100万円です。お風呂リフォームの中心価格帯は、50~100万円です。ただし、台所もお風呂も内容によって金額が大きく変わります。

 

◎一部分だけリフォームする

◎全面的にリフォームする

◎ハイグレードな設備を入れる

◎複雑な工事が必要になる

など、ケースの違いによって、金額は大きく変わります。高いものだと、200万円以上かかる場合もあります。

 

台所も、お風呂も、建物状況によっては希望の設備を入れることができなかったり、ガス管の工事、電気配線の工事まで必要になる場合もあったりするので、リフォーム工事を依頼する前にしっかり現地調査をした上で見積を出してもらうことをオススメします。

Q13. 家を建てるときのために準備しておくことはありますか?

A = 資金面準備としては、次の三つをオススメします。

①家づくり予算の1~2割程度を貯める

②家づくりの全体予算を把握する

③家を建てた後の生活費を予想する

 

①家づくり予算の1~2割程度を貯める
頭金0円で家を建てることは可能です。貯金が100万円以下で家を建てたご家庭もあります。貯金を切り崩すことなく、家づくりのお金のほとんどを住宅ローンから支払うこともできます。それでも、貯金があった方が良いことが多いです。まず、住宅ローンが良い条件で通りやすいです。目安として、家づくり予算の1~2程度の貯金があると、貯金の一部を頭金として使う、諸費用は貯金の中から支払う、など柔軟な資金計画が立てられます。当然、家を建てた後も、家族の生活は続くので貯金は多い方が安心です。
②家づくりの全体予算を把握する
家づくりには、土地の購入代金・建物工事代金以外に、『諸費用』と呼ばれるさまざまなお金も必要になってきます。新居への引っ越しに合わせて、家具・家電を新しく購入するご家庭もあるでしょうし、引っ越し業者さんにお願いするお金も必要になります。準備段階では、大まかに把握できていれば良いと思いますが、細かく知りたい場合は、専門の人にお願いして計算してもらうといいでしょう。
③家を建てた後の生活費を予想する
今の家賃と毎月の住宅ローンの支払額が同じだったとしても、家を建てた後に増える支払いとしては、住宅ローンのボーナス払い・固定資産税などが考えられます。

将来的には、家のメンテナンス費用・お子様の教育費・夫婦の老後生活費なども考える必要があります。毎月の支出に加えて、年間の支出の状況も変わります。将来のための貯金も必要です。貯金の計画も頭に入れて、生活費を予想することが大切です。

Q14. 住宅ローン減税拡充について

A = 住宅ローン減税拡充の内容は、主に以下の二つです。

 

住宅ローン減税を受けられる期間が現行の10年から13年に延びる

1~10年目の減税額は、年末時点の住宅ローン残高×1%

11~13年目は、下記の二つを比べて少ないほうの金額が実際の減税額

・年末時点の住宅ローン残高×1%

・建物取得価格(税抜)×2%÷3

※対象となる住宅ローンの上限は4000万円 ※建物取得価格の上限は4000万円

※認定長期優良住宅や低炭素住宅の上限は5000万円

 

【対象となる時期など】

2019年10月1日~2020年12月31日に建物の引き渡しを受け、住民票を移して居住する人が対象

※注文住宅は2019年4月1日以降の契約からが対象(2019年3月31日までの契約は消費税3%が適用)

【建物の条件】

・自らが居住する住宅であること

・床面積50㎡以上

・中古住宅の場合は、築20年以下であるか耐震性能を備えていること(マンション等は築25年以下)

・住宅ローン返済期間が10年以上

・合計所得金額3000万円以下

 

<注意事項>

◎初年度は、会社員も確定申告が必要(2年目以降は年末調整のみで適用)

◎上の(11~13年目)記載の 建物取得価格(税抜)に関して

・マンション、中古住宅、建売住宅などは【土地+建物】の合計金額で契約しているが対象となるのは建物部分のみなので要注意※土地代金は、もともと消費税は非課税

・一般の個人から中古住宅を購入する場合は、土地も建物も非課税(不動産業者から購入する場合は、建物部分のみ消費税がかかる)

◎住宅ローン減税は、リフォームに住宅ローンを利用する場合にも適用されるので、中古住宅を購入してリフォームすると拡充の対象となる

Q15. いろいろな新築の優遇される制度はありますか?

A = マイホームを新築する人にとって、お得な優遇制度がたくさんあります。

 

【減税】 ・住宅ローン控除

・固定資産税の減税

・登録免許税の減税

・不動産取得税の減税

・贈与税の非課税制度

・所得税(住民税・都市計画税)の減税

・低炭素住宅の住宅ローン減税

・長期優良住宅の住宅ローン減税

【補助金】 ・すまい給付金

・ゼロエネ住宅補助

・地域型住宅グリーン化補助

・ゼロエネ住宅補助金(ZEH支援事業)

・エネファーム設置補助金

・省エネ住宅ポイント

・家庭用燃料電池システム導入支援事業

【その他優遇制度】 ・フラット35S金利優遇

・火災保険料減免

・地震保険料の割引

・次世代住宅ポイント制度

 

今回、新築に関する主な制度をご紹介させていただきましたが、中には、中古住宅やリフォームでも共通して使える制度もあります。自治体ごとに異なる制度があったり、各制度の中に、枝分かれしてさらに細かい制度があったりします。

制度の変更を気にして、家づくり計画を変更する必要は無いでしょうが、最新の制度を確認しつつ、使える制度をしっかり使って、家づくりを進めていただければと思います。

Q16. 住宅ローン契約の際に注意すべき確認事項は?

A = 『住宅ローン契約の際に注意すべき確認事項』としては、以下の項目になります。

 

①住宅ローンの仕組みを理解する

②審査・契約の流れを把握する

③必要書類を把握する

④契約条件を把握する

⑤必要な費用を把握する

⑥返済後の生活費を事前にシミュレーションしておく

①住宅ローンの仕組みを理解する
住宅ローンには、主に3種類の金利タイプ「変動金利」「固定金利」「固定期間選択金利」があります。

「変動金利」は、5年ごとに金利が変わります。「固定金利」は、金利がずっと変わりません。

「固定期間選択金利」は、固定期間(5年や10年など)が終わると、その後は変動金利になり、5年ごとに金利が変わります。

「変動金利」や「固定期間選択金利」は、将来、ローン返済額が上がってしまうリスクがあります。

ただし、一部を除きほとんどの銀行の住宅ローンには俗に言う〝125%ルール〟があるので、上限無く返済額が上がるわけではなく、最大25%しか上がりません。

それぞれの金利タイプのメリット、デメリットをしっかり把握して、家族の将来設計に合った返済方法を選んでいただければと思います。

②審査・契約の流れを把握する
【仮審査の申し込み】→【仮審査】→【本審査の申し込み】→【団体信用生命保険の申し込み】→【本審査】→【団体信用生命保険の審査】→【「金銭消費貸借契約」の締結】→【融資を実行】→【返済開始】
③必要書類を把握する
(本人確認書類)

・印鑑証明書

・住民票の写し

・運転免許証、パスポート等

・健康保険証

(所得証明書類)

・源泉徴収票

・課税証明書等

・確定申告書の写し

・決算書  ※経営者、会社役員など

(不動産関連)

・売買契約書等の写し

・重要事項説明書の写し

・物件の登記事項証明書

・建築確認申請書

・建物図面

・測量図

(その他)

・借入があれば、借入内容が分かる書類

④契約条件を把握する
・保証人の要/不要

・保証会社の要/不要

・抵当権の設定

・貸し出し時の金利

・将来の金利

・団体信用生命保険の契約締結

・毎月/ボーナス時の返済日

・毎月/ボーナス時の返済割合

・つなぎ融資の有無

 ⑤必要な費用を把握する
・事務手数料

・保証料

・印紙税

・団体信用生命保険料

・つなぎ融資 手数料

・つなぎ融資 金利

・抵当権設定費用(登録免許税+司法書士報酬)

⑥返済後の生活費を事前にシミュレーションしておく
現在の家計をしっかり分析して、

住宅ローン返済開始後の生活費を事前に

シミュレーションしておくことをオススメします。

 

Q17. ローン控除を受けられるタイミングについて

A = 住宅ローン控除を受けるには、さまざまな条件があります
その中でも下記の二つの時期次第でローン控除を受けられるタイミングが決まります。

住宅取得後6カ月以内に居住を開始すること
確定申告の際に手続きをすること

居住開始の時期は、住民票を移した日付で判断されます。

 

確定申告は、居住した年の翌年の1月~3月中旬頃に行います。確定申告が必要なのは初年度だけで、2年目以降は不要です。例えば、下記の場合

新築工事が終わったのが2019年12月
住民票を移したのが2020年1月→確定申告をするのは、2021年1月~3月中旬頃となります。

早ければ4月中に住宅ローン控除の還付金を受け取ることができます。

 

また、2019年9月現在の住宅ローン控除の期間は10年間ですが、2019年10月の消費税増税に伴い、増税後に一定の要件を満たせば控除期間が13年間に延長されます。

Q18. 消費税アップはマイホーム購入にどう影響しますか?

A = 2019年10月に予定されている消費税増税に伴い、消費税が上がった分だけ支払いが増えるもの、消費税が上がっても支払いは変わらないもの、があります。また、住宅購入者の増税の負担を軽くするために、政府が用意している優遇措置があります。それぞれ下記にまとめておきますので、ご確認ください。

増税の影響を受けるもの 増税の影響が無いもの 増税後の優遇措置
・建物工事の代金
・外構工事の代金
・リフォーム工事の代金
・土地の仲介手数料
・中古物件/マンションの仲介手数料・ローンの事務手数料
・司法書士など専門家への報酬
・引っ越し費用
・家具/家電の購入費用 など…
・土地の購入費用
・個人からの中古住宅の購入費用・契約書の印紙代
・火災/地震保険料
・団体信用生命保険料
・登録免許税
・不動産取得税 など…
・住宅ローン控除の期間延長
・すまい給付金の増額
・贈与税非課税枠の拡大
・次世代住宅ポイント制度の創設

優遇措置は年収等によってどの程度のメリットを受けられるかが変わるものもあります。年収・家族構成・住宅ローンの借入額・購入物件などによっても、増税の影響の大きさは変わってきます。増税後の購入の方がおトクになるか、損をするかは、その時の状況にも、人によっても異なります。

Q19. 新築時、追加工事はできますか?ローンも追加融資を受けられますか?

A = どのタイミングで追加工事をするか、どのタイミングでローンの追加融資の手続きをするかによって、手続きが変わります。

 

【追加工事】費用面と施工上の問題が無ければ可能です。

 

【住宅ローンの追加融資】
住宅ローンの融資実行前に借入額を増額させる場合は再審査が必要となります。審査の状況次第で増額できる場合も、できない場合もあります。

住宅ローンの融資が実行された後に、追加融資を希望する場合は「追加」というよりも、「新規の借入希望」として審査されることになり、借入可否は審査次第です。

Q20. 固定資産税はいつ払うのでしょうか?

A = 固定資産税は、毎年1月1日時点で不動産(土地や建物)を所有している人に対して、4~6月頃に納税通知書が郵送されます。年4回に分けて口座振替やコンビニ払いで支払うことがほとんどです。時期は自治体によって若干異なります。

 

新たに住宅を購入する人は「固定資産税等清算金」の支払も必要になります。
〝売主〟が不動産の引き渡し日以降の分も含めてその年1年間分の固定資産税を負担しているので、引き渡し日以降の固定資産税額を日割計算して、引き渡し時に「固定資産税等清算金」という形で、新たに所有者となる〝買主〟から〝売主〟に支払います。

 

中古住宅では、土地+建物の清算金を支払います。注文住宅の場合は、土地を購入した時点では建物が存在しないので、土地だけの清算金を支払います。翌年の1月1日時点でまだ建物が出来上がっていない場合は、その年は土地の固定資産税のみを支払い、建物が出来上がった後は土地+建物の固定資産税を毎年支払うことになります。

意外かもしれませんが、マンションにも土地の固定資産税がかかります。

Q21. リフォームでも住宅ローンが使えると聞きましたが、本当ですか?

A = 本当です。通常、リフォームのための借入は、住宅ローンよりも金利の高いリフォームローンになりますが、次の二つのケースでは、リフォームでも住宅ローンが使えます。

 

<中古住宅購入費用+リフォーム費用>の合計額を住宅ローンで借りる
住宅ローン借換の際に、リフォーム費用も加えた金額で借換をする。

Q22. 10年固定の住宅ローンについて教えてください

A = 借り入れから最初の10年間は金利が変わらないローン商品です。10年間は金利変動リスクの心配が無く、計画通りに返済できる点が人気です。

 

注意点が2つあります。

1つは、11年目から変動金利になる商品が多いこと。もう1つは、最初の10年間のみ金利の割引幅が大きいローン商品が多いので、11年目からは市場金利が変わらない場合でも割引幅が小さくなったぶんだけ返済金利が上がり、返済額が増えてしまう可能性があることです。そのため、最初の10年が終わる前に借り換えをする予定の人も多いです。銀行によって条件が異なるので、将来、どうなるのかをよく確認した上で契約することが大切です。

Q23. 住宅ローンの金利はどうやって決まりますか?

A = 多くの金融機関では毎月、金利を決めています。住宅ローンの貸し出し金利は、以下の計算式で決まります。

 

基準金利 - 優遇幅 + 保証料 + その他 = 貸し出し金利
※基準金利は「店頭金利」とも呼ばれます

 

「優遇幅」とは、収入・物件価格・頭金などを総合的に検討して決める“割引”のことです。そのため、人によって優遇幅は異なります。「保証料」は保証会社に支払うお金です。0.2%程度、貸し出し金利に上乗せされることが多いです。「その他」は、事務手数料・団体信用生命保険料などです。現金一括で支払う場合もあれば、金利に一定割合を上乗せすることもあります。

 

「基準金利」は、金融機関ごとに若干決め方が異なりますが、日銀の政策金利・市場金利・国債利回りなどに連動して決めている金融機関が多いです。

Q24. ネット銀行はお得ですか?

A = 金利だけを見ると、ネット銀行の住宅ローンはお得に思えますが、いろいろな条件を考慮して検討すると必ずしもお得とは言い切れません。まず、初期費用が高いことがデメリットです。現在は、事務手数料を借入額の2.16%程度に設定しているネット銀行が多いです。たとえば3,000万円を借り入れた場合の事務手数料を2.16%で計算すると、64万8,000円になります。手数料分は住宅ローンに組み入れることはできないので、手持ち資金の中から支払うことになります。

 

また、一般の銀行と比べて審査が厳しくなっています。一般の銀行では問題無く審査が通る人でもネット銀行の審査では落ちる場合があります。勤務先・勤続年数・収入なども一般の銀行と比べるて厳しく見られます。数百万円単位で頭金を用意できないと審査が厳しくなりますし、仮に頭金0で審査に通ったとしても期待している金利でローンが組めない可能性が高くなります。

 

初期費用と審査のハードルがありますが、金利の低さが魅力なので、検討できる方は、検討してみても良いのではないでしょうか。

Q25. 長期優良住宅だとローン金利が安くなりますか?

A = これから建てる家、または購入する家が長期優良住宅の場合、フラット35よりも金利が優遇される「フラット35S」(金利Aプラン)が利用でき、借入から10年間はフラット35よりも0.25%金利が安くなります。その他にも「リフォームローン」など、独自に金利優遇されるローン商品を用意している銀行もあります。

Q26. 頭金を用意した方がお得になりますか?

A = 現在、手持ち資金が十分にあり、将来的に必要な資金も十分に用意できる見込みがあれば、頭金を支払って住宅購入された方がお得になります。頭金を支払うことで、住宅ローンの借入額が少なくなれば、利息分の負担が軽くなり、支払総額が少なくなり、お得です。しかし、例えば頭金を用意するために貯金を頑張っている数年間のうちに金利が上がってしまえば、利息分の負担が増えてしまい、支払総額も増えてしまいます。頭金を用意せずにすぐに住宅購入した場合と比べて、お得とは言えなくなる可能性も考えられます。また、ご本人のご年齢や家族構成によっては、時間を掛けて頭金を貯めるよりも、早く住宅ローンの返済を始めて、早く完済した方が、老後生活資金の準備がスムーズにできる場合もあります。

 

今後の金利状況、資金状況・ライフプラン次第で、お得になる場合と、あまりお得にならない場合があると言えます。

建物

Q1. 地震に強い家はどんな家ですか?

A = 地震に強い家づくりには、基礎や構造だけでなく、土地(地盤)も大切になってきます。まずは、軟弱な地盤じゃないかを確認しましょう。軟弱な場合、地盤改良が必要となります。田んぼの跡地や盛り土の宅地は特に注意する必要があります。

家づくりにおいては、間取りや構造、建物の形をシンプルにすることが効果的です。形が複雑な建物は、地震の揺れが分散されず、1カ所に集まってしまいます。そこから倒壊がはじまる可能性もあります。

 

家の構造には、RC(鉄筋コンクリート造)、鉄骨造、木造など、さまざまなものがあります。木造でも、木造軸組在来工法や2×4工法(ツーバイフォー)と別れるように、選択肢は多岐にわたります。予算との関係もありますが、木造住宅の場合でも、耐震装置や制振装置を付けることも可能ですので、自分に合った構造や工法を探してみてください。

 

地盤や家の基礎部分は、家を建てた後からではなかなか変えることのできない家づくりの大事な部分です。どのような間取りにするかとともに、建物の構造についてもしっかりと考えるようにしましょう。

Q2. 太陽光発電設備のメリットとデメリットは?

A = 太陽光発電のメリットは、電気を造り出す際に地球温暖化の原因となる温室効果ガスを排出しないことや、日々の電気料金が削減される点などが上げられます。一方、設置に多額の費用がかかってしまうことや、天候によって発電量が左右されてしまうなどといったデメリットもあります。

以下に長所と短所をまとめてありますので参考になさってください。

 

【主な長所】 電気料金の支出を大幅にカットできる

電力需要時間の電力削減に効果がある

余った電力は電力会社に売れる

温室効果ガス(二酸化炭素)を排出しない

メンテナンスがあまり要らない

停電の場合でも、電気を使用することができる場合がある

【主な短所】 初期投資がかかる 屋根に負荷(重さ)がかかる

太陽が出ていない雨や曇りの日は、発電量が落ちる。夜間の発電ができない

蓄電池を付けないと蓄電できない

申し込みから設置までに、ある程度の時間がかかかる

Q3. オール電化住宅とガス併用の住宅では、どちらがおススメ?

A = オール電化の特長は、お風呂もキッチンもガスではなく電気を使うこと。オール電化にするには、ガスコンロの代わりにIHクッキングヒーターを、給湯器の代わりにエコキュートという機器を利用します。エコキュートは、電気代を安くするために、原則として電気料金の安い夜間電力を使ってお湯を作るため、電気代の削減につながります。

以下に長所と短所をまとめてありますので参考になさってください。

【主な長所】 光熱費を一元管理できる

家の中で火を使わないので安全性が高い

使い方によっては光熱費を削減できる

災害により、ガスの供給が止まっていてもお湯が使える

【主な短所】

 

初期導入費用がかかる

タンクのお湯を使い切るとお湯が使えない。

停電するとライフラインが全て止まってしまう

IHクッキングヒーターの種類によっては調理器具(鍋やフライパンなど)が限定される

 

一方、ガス併用の場合だと、都市ガスかプロパンガスかを選択することになります。都市ガスを使いたくても、ガス管が家まで来ていない場合には利用できません。一般的には都市ガスのほうがコスト面でのメリットがあると言われていますが、都市ガスの場合は、ガス管が破裂するなどのトラブルがあるとガスを使えなくなります。 このように都市ガスは災害時の復旧に時間がかかるというデメリットを抱えています。

【ガス併用の主なメリット】  

都市ガスなら光熱費が抑えられる

必要なときに必要なだけお湯を作れる

導入コストを抑えられる

調理の際、火を見ながらの火力調整ができる

【ガス併用の主なデメリット】 火を使うので火災などの心配がある

プロパンガスの場合は、光熱費が高くなる可能性がある

都市ガスの場合は、災害時の復旧に時間がかかる

Q4. リフォームは、何年くらいを目途にすべき?

A = リフォームをする目的には、いろんな要素が考えられます。外壁の改修やトイレ・浴室などの設備が壊れて取り替える場合のほか、家族構成が変化したため、部屋の間取りを変更する場合などです。

 

経年劣化による変更はしょうがないとしても、間取りの変更によるリフォームは、コストが掛かる場合が多いため、新築の際は将来も見据えた設計にすることをおススメします。屋根や壁の補修については、コーキング補修、塗装、部分補修、瓦の張り替えなどが考えられますが、採用する部材によって寿命が異なるため、事前に確認が必要です。

Q5. 平屋建ては2階建てに比べるとコスト高になりますか?

A = 一般的にですが、2階建てより平屋のほうが建築費用は高くなると言われています。たとえば、平屋と2階建てが同じ広さだった場合、基礎工事と屋根工事の面積が約2倍に増えるため、コスト増につながります。特に基礎部分は、コンクリートや鉄筋を使用するため、建築費用の占める割合が多い部分です。

 

ただし、建築面積を考えなければ、2階建ての方が敷地面積を取らないため、小さい土地を取得すれば土地代の部分を安く抑えるメリットがあります。

Q6. 薪ストーブを設置する際の注意点は?

A = 設置自体を規制するような法律や決まりはありませんが、家の中で火を使うため、安全面には十分な対応が必要です。専門業者にお任せするようにしましょう。

 

また、薪ストーブは、メンテナンスが必須です。煙突掃除は毎年行うことをおススメします。怠れば、煙道火災の危険もあります。薪の確保も必要になります。最近では、燃料がネットで手に入りやすいペレットストーブに人気が高まっています。

Q7. ZEH(ゼロエネ住宅)って何ですか?

A = 世界的にクリーンエネルギーを普及させる動きが加速しており、日本もさまざまな取り組みによってエネルギー需要のバランスを整えようとしています。ゼロエネルギー住宅(ZEH)とは、そうした取り組みの一環として国が普及を後押しする、エネルギー的に自立した高性能な住宅のことを指します。国からの補助金が受けられるメリットもあります。

 

ZEHは、年間の一次エネルギー消費量の収支ゼロを目指す住宅です。この目標を達成するため、省エネルギーと創エネルギーに取り組みます。具体的には、外壁や窓枠の断熱性能を高めること、効率性の高い設備を導入することなどでエネルギー消費量を減らすとともに、太陽光発電システム、家庭用蓄電池、HEMS(ヘムス)などを用いて使用するエネルギーを作り出します。これらの取り組みの結果、年間の消費エネルギーより年間の創エネルギーが大きくなると考えられる住宅をZEHといいます。

 

ZEHの大きなメリットは、見かけ上の光熱費がゼロになるという点です。自家発電の成果によってはそうではなくなる可能性もありますが、基本的には、月々の電気代はゼロとなります。また、太陽光発電等で得た余剰電力は、丸ごと売電収入となります。

Q8. 子育てに適した間取りには、どんなものがありますか?

A = 家は家族にとって憩の場所と言えます。自然と心が落ち着く場所でなくてはなりません。特に、新築の際は、子どもの成長に合わせた間取りを考えることが重要です。子供は日々成長しているため、その成長に合わせて変更できる間取りが理想的と言えます。

 

最近では、リビングを通ってから子供部屋に行けるような間取りが増えています。これは、家に居ることの多い、お母さんが学校から帰って来た子供の姿を確認できる利点があります。

 

また、リビングに学習用のカウンターを設けることもおススメです。親子の会話が増える点や勉強をする姿が確認できるメリットもあります。ある等系では、東京大学出身の学生は、リビングで勉強していたとの回答が多かったようです。静かな子供部屋で勉強するより、雑音の多いリビングでの勉強は集中力を高める効果があるのかもしれません。

Q9. 「耐震」「免震」「制振」それぞれの工法の違いは何ですか?

A = 耐震工法は、地震の揺れに耐える工法です。現在、大半の住宅で採用されている耐震工法としては、「建物が倒壊せず、住人が避難できること」が前提です。建物の強度で揺れるように造られています。

 

免震工法は、地震の揺れを受け流す工法です。建物と基礎との間に「免震装置」を設置し、地盤と切り離すことで建物に地震の揺れを直接伝えない構造です。

 

制振工法は、地震の揺れを吸収する工法です。建物内部にオモリやダンパーなどの「制振部材」を組み込み、地震の揺れを吸収する構造です。上階ほど揺れが増幅する高層ビルなど、高さのある建物に非常に有効な技術です。

Q10. 「木造軸組工法」と「2×4工法」の違いは?

A = 「木造軸組工法」は、在来工法とも呼ばれ、日本で最も主流の工法です。住宅の7~8割がこの工法で建てられており、基礎の上に木の土台を据えて、柱と柱を梁で水平につなぎ、対角線を筋交いで補強します。筋交いの量と配置バランスが耐震強度を左右します。

以下に長所と短所をまとめてありますので参考になさってください。

【木造軸組工法の主な長所】 間取りや外壁材料、屋根の形状など設計の自由度が高い
窓や出入り口などの開口部が大きくとれる
増改築がし易い
コストが比較的安い
【主な短所】 家の精度が大工さんや工務店の熟練度に左右されやすい
接合部の施工が悪いと将来不具合が起こることがある
柱のない大きな空間などの場合は設計の自由度が低い

 

一方、「2×4工法(ツーバイフォー)」は、北米などで最も主流の工法です。使われるランバー(厚板製材)の断面サイズが2インチ×4インチであることから、この名前で呼ばれています。生産性や耐震性に優れ、火災にも強いのが特長です。

【2×4工法の主な長所】

 

在来工法と比較して、1.5~2倍程度の耐震性があると言われる
気密・断熱性、耐火性に優れている
工期が比較的短い
大工さんの技量に左右されず、出来上がりにバラつきが出にくい
【主な短所】

 

木造軸組工法に比べて構造に制約がある
窓や出入り口など大きな開口部を設けにくい
大規模な増改築がしにくい

 

 

 

 

Q11. 屋根にはどんな種類がありますか?また、それぞれの特長は?

= 屋根のカタチは大きく分けると12種類程度です。

日本住宅で最も多く見られるシンプルで機能的な「切妻屋根」
洋風のモダンな建物向きの「寄棟」
日本の伝統的な屋根形状の一つ「入母屋造り」
モダンな印象で現代住宅で人気が高くなってきている「片流れ屋根」
RC住宅に多い「陸屋根」
煙り出し換気・採光のために使われる形状で多雪地帯向きの「越し屋根」
あずまや風の住宅に多い「方形四柱造り」
ハイサイドライトを設けた採光計画に最適「差し掛け屋根」
山村に多い洋風なイメージの「腰折れ屋根」
ダイナミックな印象の外観をつくることができる「大屋根」
屋根の頂部に棟がなく、隅棟(すみむね)が屋頂で合している形状の「宝形屋根」
切妻屋根の変形版、片方を長くしてもう片方を短くした「招き屋根」。

雨や強い日差しから家を守ってくれる屋根ですが、屋根の形状で外観の印象を大きく左右します。コストも考慮しながら検討しましよう。

Q12. 坪単価とは何ですか?

= 坪単価とは、家を建てるときの1坪当たりの建築費のことで、建物の本体価格を延べ床面積(坪)で割った数値のことです。1坪はおよそ3.3㎡で、家を建てるときのおおよその目安として一般的に参考にされている数値です。坪単価を計算するときに、「延べ床面積」ではなく「施工床面積」を使う住宅会社もあります。どちらを使うかによって坪単価が変わってきますので注意が必要です。また、一般的に屋外設備工事費などの「別途工事費」や各種税金などの「諸経費」などは含まれない場合が多いため注意が必要です。

 

Q13.「Q値」「C値」「UA値」って何?

=「Q値」は熱損失係数の事で、「どれくらい熱が逃げにくい家なのか」がひと目でわかる数値のことです。住宅の断熱性が高ければ高いほどQ値の数値は小さくなり、Q値が小さい家=熱が逃げづらい家=冷暖房の効率がよく省エネ性能が高い家だということがわかります。

「C値」は「相当すきま面積」のことで、簡単にいうと「どれくらい家にすき間があるのか」を示した数値です。C値が低ければ低いほどすき間が少ない家=高気密な家であることになります。いかに断熱性能の高い建材を使っていたとしても、すき間があってすき間風が容赦なく吹き込んでくるような住宅だと、どれだけ冷暖房を使っても快適な室温にはなりません。

「UA値」は、「外皮平均熱貫流率」のことで、どれくらい熱量が家の外に逃げやすいのかを表す数値です。具体的には、建物の中と外の温度を1℃と仮定したときに、建物の外へ逃げる時間当たりの熱量を外皮面積(外皮=天井、壁、床、窓等)の合計で割ったものです。

Q14. 外張り断熱と内張り断熱の違いは?

= 断熱方法には、構造部材間の空間にグラスウールなどの断熱材を詰めて断熱する「内断熱工法」と構造体の外側にパネルタイプの断熱材を入れ、構造体の外側全体を覆ってしまう「外断熱工法」とがありあります。

【内断熱のメリット】  

一般的な施工法としてほとんどの工事業者が用いており、繊維系の材料を使用すれば施工コストが安い。

エアコンなどの空調を使用する場合、一定の広さであれば適温にするまでの立上がりが早い。

地下工作物などのように内断熱工法しか用いられないケースもある。

【外断熱のメリット】  

外装材のすぐ内側に有効な断熱層をつくることで、日射や放射冷却の影響を受けにくく熱損失が少ない。

内断熱工法の場合とは逆に、床や壁、屋根を室内環境を保つための蓄熱体として利用することができ、室内温度を適正に保つためのエネルギーが少ないため経済的である。

建物の構造体が室内環境を保つための蓄熱体となるため、部屋に極端な温度差が生じにくく、冬期の結露の心配が少ない。

内装材は断熱性能と無縁なので、コンクリート打放し仕上げや構造体を露出したままの仕上げが可能。

Q15. 平屋のメリット&デメリットは?

= 家を新築するとなると2階建てと思う方は少なくありませんが、核家族が増え、1世帯の人数が減ってきたこと、おしゃれな居住空間を楽しみたいなどの理由から、新築の平屋を希望する若い世帯が増えているようです。

 
メリットとしては、家族間のコミュニケーションが取りやすい構造的に安定しやすいメンテナンスしやすく費用も安くすむ老後が安心-などが挙げられます。

 
一方デメリットは、工事に掛かる坪単価が高くなりやすい部屋数を増やすには広い敷地が必要2階建てに比べてプライベートの確保が難しい周りの住宅環境によっては、陽当りの確保が難しくなる場合がある-などです。

Q16. 雨の日の洗濯物を干すスペースはどこにつくる?

A = 鹿児島県内は、桜島の火山灰の影響を受ける地域も多く、雨の日に加えて、降灰時についても洗濯物を干すスペースについて考えておく必要があります。大きくは、四つに分かれます。

①浴室(浴室乾燥機を利用)

②室内(室内干し専用設備を利用)

③専用スペース(サンルーム、インナーバルコニー、家事室)

④その他

 

①浴室(浴室乾燥機を利用)
最近では、お風呂場に浴室乾燥機を設置するお宅も増えてきています。
②室内(室内干し専用設備を利用)
「ホスクリーン」「ホシ姫サマ」などの設備は、洗濯物を干さないときは、目立たないように収納でき、干すときには天井から下降させて使います。部屋の中央に設置すると邪魔になるので、窓寄りの位置に設置するのがポイントです。
③専用スペース(サンルーム、インナーバルコニー、家事室)
洗濯物を干せるだけの十分なスペースを確保しておく方法です。簡易的なサンルームであれば、後付けも可能ですが、インナーバルコニーと家事室は、新築時でなければ造ることができません。

※インナーバルコニー:火山灰、PM2.5、花粉などは防げない

④その他
(1)雨天時などは洗濯乾燥機を活用し、室内干しはしない

(2)浴室のドアを開けた状態で浴室乾燥機を使い、脱衣所で洗濯物を乾かす

→ 広い脱衣所がある家に限ります(脱衣所 兼 家事室にしている住宅もあります)

(3)家中のあらゆるところに洗濯物を掛ける

→ ハンガー等を利用して、洗濯物をドアやカーテンレールなどに掛ける人もいるでしょうが、掛けた所が洗濯物の重みで傷んでしまいます

 

Q17. エコキュートを設置する際の注意点とメリットは?

A = 給湯器と言えば、ガス給湯器が一般的ですが、「エコキュート」は電気でお湯を沸かして、大きなタンクにお湯を貯められる、タンク一体型の電気給湯器です。

<メリット>

電気代の安い深夜電力を利用するため、光熱費が安い

断水時には、タンク内の水を非常用水として使える

床暖房と連動が可能

HEMSと連動が可能

※HEMS=ホーム・エネルギー・マネジメント・システム→家全体のエネルギーの使用状態を管理・把握できる

 

キッチンもIHコンロにして、「オール電化」住宅にすると、さらに光熱費の節約ができます。

※家庭で使うエネルギーを【電気+ガス】から【電気だけ】にすることを、「オール電化」と言います。

 

<注意点>

・深夜に貯めたお湯を日中に使い切ると、電気代の高い時間帯にお湯を沸かすため、光熱費が上がる

・来客や家族の帰省などがあると、お湯の使用量の予測が難しい

・気温の低い冬は効率が低下し、光熱費が高くなる

・電気料金プランを慎重に検討する

・設備の購入費用、設置作業料が高い

・設備の設置スペースが必要

・定期的に設備のメンテナンス、交換が必要(耐用年数10~15年、交換費用30~50万円)

Q18. 窓はどうやって断熱したらいいですか?

A = 新築の場合に最もオススメなのは、断熱性能の高い<窓枠(サッシ)、窓ガラス>を使うことです。樹脂コーティングされたサッシ、複層ガラスなど断熱効果の高い製品が近年、増えつつあります。家づくり全体の予算と相談しながらご検討いただければと思います。

 

リフォームの場合は、予算次第ですが、窓一面(引き違い窓2枚)で数百円~10万円程度といろいろな方法があります。次のような方法は、業者さんに施工をお願いすると窓一面で5~10万円程度とお金はかかりますが、断熱効果が高く、その効果も10年以上続くと言われます。

断熱性能の高い窓枠(サッシ)+窓ガラスに変える

断熱性能の高いガラスに変える

二重窓にする

窓に断熱フィルムを張る

断熱コーティング(特殊な塗料を塗る)

 

そのほか、手軽にDIYできる方法としては以下のようなものがあります。

窓断熱用のプチプチ(気泡緩衝材)を窓に張る

断熱シートを窓に張る

断熱テープを窓枠(サッシ)に張る

カーテンを厚手にする

断熱カーテンライナー、アルミ断熱シート等をカーテンレールに吊り下げる

断熱ボード、プラスチック段ボール(プラダン)等を窓の前に置く

 

効果が1年程度しか持続しないものもありますが、100円ショップで買えるグッズやホームセンター、ネット通販などで1000~2000円程度と、比較的安く買えるものが多いので、気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

Q19. 最近よく聞く「パッシブ」って何ですか?

A = 「パッシブ(passive)」という言葉自体は、日本語にすると「受身、受動的な、活動的ではない」というような意味です。パッシブハウスとは一言で言うと、『自然エネルギーを上手に取り入れて、快適に暮らせる住宅』のことです。高い断熱性能の窓や断熱材を利用することで、外気の影響を受けにくい室内環境を実現することも、パッシブハウスの特長です。

◎高い断熱性能

◎風が吹き抜ける

◎夏の太陽光を遮る

◎冬の太陽光を利用する

等が、パッシブハウスの特長です。

 建てたい場所の気象データを元に、専用のシミュレーションソフトで検討して、窓の配置や断熱機能なども考えて、最適な建物を設計するので、特定の工法や建材に頼るわけではありません。その他の省エネ住宅が、【住宅性能+高性能な設備】という考え方であるのに対し、「パッシブハウス」は、器である住宅をしっかりと造った上で足りない分の最低限の設備を入れる、という発想です。

Q20. 外壁にはどんな素材がオススメですか?

A = 予算やデザインなど、人それぞれで好みが分かれるため、外壁のオススメを絞り込むのは難しいのが正直なところです。ご参考までに、外壁材のデータをご紹介させていただくと、2017年に日本サッシ協会から発表された「新築戸建て住宅外壁材 材料別構成比」という資料では、外壁に使われた素材を多い順に並べると以下のようになります。

78.6% 窯業系サイディング
 8.0% アルミサイディング
 6.6% モルタル
 2.8% 金属サイディング
1.1%
 0.8% ALC
 2.2% その他

外壁材には、雨や風から建物を守る「防水」「防風」、火災から建物を守る「耐火」、外の気温の影響を受けにくくする「断熱」、「防音」などの機能があります。

 

現状、メンテナンス不要という外壁材は見当たりません。どの素材でも、だいたい10~15年に1度くらいは、塗装をしたり、継ぎ目の部品を取り換えたり、というメンテナンスが必要になります。機能・耐久性・メンテナンスを比べた上で、自分にとって最適な外壁材を選んでいただければと思います。

Q21. ビルトインガレージのメリット・デメリットは?

A = 「ビルトインガレージ」は、インナーガレージ、ガレージハウス等とも呼ばれます。駐車スペースが建物の外にあるのではなく、建物の一部分が駐車スペースになっている住宅のことです。

「ビルトインガレージ」は、大きくは2種類に分かれます。一つは、リビングのテーブルのすぐ横に車を停めて、家の中でお酒を飲みながら車を眺めるような〝趣味性が強い〟もので、出入り口にシャッターを設置する場合がほとんどです。家の中で車と生活するようなイメージです。もう一つは、広い土地の確保が難しい場合に、土地の狭さをカバーするために建物1階部分に広い空間をつくり、駐車スペースを確保する〝実用的な〟ものです。車の出入り口にシャッターを設置しない場合も多いです。家の外に車を停めるイメージです。

 

どちらの場合でも車の出入りのために建物1階部分に車を停めるための広い空間をつくる、ということは共通しています。

<メリット> <デメリット>
・敷地を有効活用できる
・近隣に駐車場を借りる必要が無い
・車が風雨にさらされない
・天候を気にせず荷物の積み下ろしができる
・介護や子どもの病気など、緊急時にすぐ動ける
・アウトドアなど趣味の道具をストックできる
・工具をストックできる
・広さによっては、雨の日に子どもを遊ばせたり、BBQをすることも可能
・1階の人の住む部分が削られるため、間取の制約がある
・開口部が広いため、構造や工法の制約がある
・明るさ確保のための照明が必要
・車の排気・臭いがたまりやすい
(換気扇の設置などの対策が必要なことも)
・家が出来上がった後、自動車のサイズ/台数の変更が難しい場合がある
・シャッター設置の場合、お金がかかる
・幅を広く取らないと、車の乗り降りや工具のストックが窮屈になる

 

〈参考画像〉

 

Q22. 無垢材の手入れ、メンテナンスについて教えてください。

A = 無垢材の日常的なお手入れは、掃除機掛けと乾いた雑巾で乾拭きをするだけで大丈夫です。板の隙間に詰まったごみなどがあれば、爪楊枝でかき出してください。あとは、1年に1~2回、ワックス掛けを行ってください。無垢材は、水に弱いため、濡れた状態が続くと板が変形する原因になります。水をこぼした場合は小まめに拭いてください。また、薬剤が付いた掃除用品で拭くことは避けてください。

 

無垢材は、ほとんどの場合、自然塗料・ウレタン系塗料いずれかで塗装されているので、塗装状態に合った塗料でワックス掛けをしてください。ワックスの目的は、木材を保護することです。塗装がはげてくると、木は汚れやすくなりますし、木に必要な油分が減ると、カサカサになり、ささくれになってしまうこともあります。無垢フローリングは定期的にお手入れをすることで、独自の風合いや経年変化を長く楽しむことができます。

Q23. 地元の工務店で家を建てる場合設計はどうなりますか?

A = 地元の工務店で家を建てる場合、設計に関して、下記2点がハウスメーカーと違う可能性があります。
①工務店の社内に建築士がいない
②「〇〇の家」「△△ハウス」などのネーミングが付いた規格住宅を工務店が持っていない

 

①工務店の社内に建築士がいない場合
主に下記いずれかの対応になるかと思います。
自分で探した建築士と、建物プランや内装の打ち合わせを進めて、建築士と打ち合わせた内容で建築許可を取得し、工務店に工事をしてもらう
自分と工務店側で打ち合わせた内容を基に、工務店と取引きのある建築士に建物プランや内装の計画を図面に落として、建築許可を取得してもらう。

 

建築士に設計料を払うのか、設計料・工事代金の合算金額で工務店と契約するのか、という点は事前に確認しておきましょう。

 

②規格住宅を工務店が持っていない場合
建物の外観デザインや間取り、外壁材・内装材などの建築資材の選定などを工務店や建築士と一緒に、真っさらな状態から、一つ一つ話し合いながら決めていく。

Q24. 耐震等級って何ですか?

A = 耐震等級は、地震に対する建物の強度を示す指標の一つです。耐震等級には1〜3のランクがあり、3が最高級です。等級の数字が大きいほど地震に強い建物と言えます。

◎耐震等級1(建築基準法の水準と同程度)
・震度6~7程度の地震でも倒壊、崩壊しない
・震度5程度の地震でも住宅が損傷しない

◎耐震等級2(主に学校や病院など)
・等級1で想定される1.25倍の地震が起きても耐えられる

◎耐震等級3(主に消防署や警察署などの防災拠点)
・等級1で想定される1.5倍の地震が起きても耐えられる

Q25. 丈夫で汚れにくい「外壁」とは?

A = 「丈夫」=耐用年数が長い、壊れにくい。「汚れにくい」=汚れが付きにくい、キレイな状態を維持しやすい。とも、言い換えられます。

 

外壁材は、大きく分けて(サイディング、モルタル、タイル、ALC、木材)などがあり、それぞれに一長一短の特長があります。たくさんある外壁材の中から、丈夫で汚れにくい「外壁」を一つだけ選ぶことは困難です。外壁材の耐用年数は30~40年と言われていますが、メンテナンス次第で寿命は大きく延びもすれば、短くもなります。どの外壁材を選ぶか以上に、しっかりメンテナンスすることが大切です。具体的には、「表面の塗装」「継ぎ目のケア」を定期的にすることです。

 

外壁材の表面は、「塗装」によってコーティングされているものが多いです。塗装によって、汚れ・風・雨・湿気・熱などによるダメージを受けにくくしているので、塗装がはがれてしまうと、直接ダメージを受けてしまいます。外壁材にヒビが入ったり、割れたりして、外部からの風、雨、湿気、熱が家の中にまで直接入り込んでしまう危険性が高まります。そうならないように、定期的に塗装をすることが大切です。また、せっかく外壁材の表面をしっかり「塗装」しても、外壁材と外壁材の「継ぎ目」、窓と外壁材の「継ぎ目」から、汚れ、風、雨、湿気、熱などが入ってしまっては大変です。「継ぎ目」のシーリング(コーキング)と呼ばれるゴム状の素材も、補修・交換などの定期的なメンテナンスが必要です。

 

最近では「メンテナンスフリー」と呼ばれる外壁もありますが、実際にメンテナンス不要というわけではありません。「メンテナンスの手間を軽減できる」「次のメンテナンスまでの間隔が長い」という説明の方が適切でしょう。しっかりメンテナンスすることで、丈夫で汚れにくい「外壁」を維持することができます。

Q26. 塗り壁はどんなメンテナンスが必要ですか?

A = ちょっとした汚れなら、消しゴムでこするだけで落とせます。消しゴムで落ちない汚れは、サンドペーパーで削る方法もあります。ヘアークラックと呼ばれるような細かいひび割れや欠けは、壁に使っているのと同じ材料を使って指先や筆で埋める、という部分補修ができます。ただし、劣化が激しい場合は表面の部分補修だけではなく、下地からの作り直しになります。
10年~15年に一度は全面塗り直しをすると、美しい状態をキープできます。塗り壁材の種類、劣化状況によってメンテナンス方法が異なるので、対応に迷う場合などは業者さんにお願いした方が良いでしょう。

Q27. 床暖房を設置するメリットは何ですか?

A = いろいろとメリットが多い床暖房ですが、ここでは以下の三つにまとめてご紹介させていただきます。

① 子どもや高齢者、ペットにとっても安全
床下に機器があるので、室内でコードやコンセントを使用せず、高温になる器具が手の届く範囲に無いため、やけど・ケガ・火災の危険性がほとんどありません。

 

② メンテナンスの手間が少ない
床下に機器があるので、掃除が不要です。温水式床暖房は、10年に1回の目安で熱源機を交換することが推奨されており、温水パイプの寿命は30年以上と言われており、どちらも頻繁なメンテナンスは不要です。

 

③足元から部屋全体を暖める
遠赤外線の輻射熱により床面全体でじんわりと部屋全体を暖めます。足裏に直接熱を感じるので、足元から体が暖かくなります。空気を暖めるエアコンなどの暖房器具と違い、暖められた空気が上昇しないため、ホコリやごみが舞うこともなく空気も汚れません。湿度が変化しにくいため、乾燥も感じにくく、体に優しい環境を実現できます。

Q28. 鉄筋と木造の違いを教えてください。

A = 戸建住宅の構造は、大きくは【木造鉄骨造(S造)鉄筋コンクリート造(RC造)】の3種類に分けられます。

 

柱や梁など家の骨組みに木を使うのが木造、鉄骨を使うのが鉄骨造とお考えください。基礎工事が終わったら、数日で家の骨組みを作って、その骨組みに屋根や壁などの建材を被せていくようにてして家を形作ります。木造と鉄骨造では、骨組み以外に使用される建材が共通しているものが多いです。

 

鉄筋コンクリート造は、木造や鉄骨造とは構造が全く異なります。細い鉄の棒(鉄筋)を網の目状に組み上げて、そこにコンクリートを流し込んで固めて、壁や天井を作ります。鉄筋を組んで、コンクリートを流し込んで固めるという作業を繰り返して、少しずつ家の形にしていきます。

 

ちなみに、最近は、木造も鉄骨造も基礎部分は鉄筋コンクリートで造られることがほとんどです。

※それぞれの構造にメリット、デメリットがあります。
また別の機会に解説させて頂きます。

Q29. シックハウス対策について教えてください

A = シックハウスの原因とされているのは、主に接着剤や塗料に使われている化学物質とダニ・カビです。新築・リフォームどちらの場合も、なるべく化学物質を使わない建材を選ぶことが一番の対策です。新築・リフォーム直後は特に化学物質の発散が多いので、入居前に十分に換気をすることを心掛けてください。普段の生活でも、窓を開けて空気の入れ換えをすることで室内の化学物質濃度が高まることを防げますし、湿気の除去にも有効なのでダニ・カビ対策にもなります。

Q30. 断熱材の種類について教えてください

A = 大きく分けると、繊維系・自然素材系・発泡プラスチック系の3つに分けられます。

 

◎繊維系:グラスウール、ロックウール、セルローズファイバーなど
◎自然素材系:羊毛、炭化コルクなど
◎発泡プラスチック系:硬質ウレタンフォーム、押出法ポリスチレンフォーム、ビーズ法ポリスチレンフォームなど

 

どの断熱材にもメリットとデメリットがあります。価格にも幅があります。何を重視するかを決めて選択してください。

土地

Q1. 効率のいい土地探しの仕方について

A = まずは住みたい場所(地域)を決めましょう。現在の住まいから近い場所や、利便性、学校区などを考え、場所をしぼって探すことが近道です。

 

次に、情報収集です。不動産情報誌や、情報サイトであれば 価格や沿線など詳しく説明されています。また、市町村のHPなどにも行政が売り出している 土地の情報が掲載されています。購入の際に補助金や助成金の対象になるケースも珍しくないので、覗いてみるとことをお勧めします。

先に建築を依頼する会社(工務店)が決まっている場合は、相談してみるのも手段の一つです。情報が出回っていない土地なども教えてくれますし、一緒に探してくれることも多いです。

Q2. 田んぼだった土地に家を建てようか検討しています  

A = まず必要なことは、農地転用の手続きです。農地転用とは「農地を農地以外に利用すること」で、国の農業保護政策により、勝手に農地を農地以外のものに利用することはできません。

 

 

また、田んぼは軟弱地盤であることが多く、液状化、地盤沈下が起こるリスクが高くなっています。今は家の傾きなどが見られなくても、いつ家が傾いてもおかしくないので、地盤調査・地盤改良工事 が必要となります。

Q3. 建ぺい率ってなんですか?

A = 建ぺい率とは建築面積の敷地面積に対する割合のことです。建ぺい率の対象となる建築面積は「建坪(たてつぼ)」ともいわれますが、建物を真上からみたときの水平投影面積となります。なお、この「建坪」は延床面積(1階と2階の合計面積など)ではありませんから注意してください。

 

 

また、都市計画によって指定される建ぺい率の上限数値が定められており、用途地域との組み合わせで上限はことなります。購入する予定の土地の建ぺい率を事前に調べておくことが重要です。

Q4. 崖がある土地、購入しても良い?  

A = 崖とは一般的な不動産における定義としては「30度を超える傾斜のある土地」のことをいいます。必要なことは購入前にその土地が「がけ条例」の制限を受けているかどうかを調べることです。がけ条例とは、一定の高さを超えるがけの上部または下部に建築物を建築する場合に、安全上問題のない擁壁などを 新たに設けなければならない条例です。

 

 

擁壁は、場合によって何百万円も費用がかかることがあります。そうなると、予算において建築計画が変わってしまう ことが予想されますので、安全性や費用などを考え検討することをお勧めします。

Q5. 盛り土直後に家を建てるのは避けるべきでしょうか?

A = 地盤調査を行い、結果をもとに必要がある場合は適正な地盤改良を行えば問題ないです。

Q6.「地盤改良工事」の方法は?

= 住宅を建てる土地の安定性を確保するため、基礎工事前に必ず行われるのが地盤調査。調査の結果を踏まえ、必要であれば地盤や土地の性質を改良する「地盤改良工事」に進みます。地盤状況に応じて、3種類の工法から適用されるのが一般的です。

①表層改良工法:土地の表面にセメントを混ぜ、地盤を固める方法

②柱状改良工法:地中で柱状にセメントを作り、その柱で建物を支える方法

③鋼管杭工法:小口径の鋼管を多数打ち込み、地盤を固めて支える方法

地盤改良工事によるメリットは、住宅の安全性が高まること。地盤状況によっては、建物の重さで下がってしまったり、地震の際に液状化を起こしたりする可能性もあります。地盤調査・地盤改良ともに費用がかかりますが、長く安心して暮らすためにしっかり調べておきましょう。

Q7. 住んだことのない地域での土地探し。押さえたいポイントは?

A = まずは希望する地域の環境を知ること。通勤や通学にかかる時間や交通機関、買い物や公共施設などをチェック。また自治体が変わる際には、移住・定住に関する住宅支援・子育て支援なども調べておいて損はありません(➡自治体支援はこちらから)。

エリアを絞り込んだら具体的な土地探しへ。個人で探す人もいますが、一般的には不動産仲介会社や建築を依頼するビルダーに相談します。予算や広さ、周辺環境など優先順位を決めて伝えておくとスムーズ。また、ハザードマップや今後の再開発計画など、自治体が発信している情報もこまめに確認を。

Q8. 土地購入のアドバイス・評価について

A = 土地の〝評価〟はとても複雑で、奥が深く、宅地建物取引士とは別に『不動産鑑定士』という、専門の資格があるほどです。

<いろいろな評価額>

実は、同じ土地にはたくさんの種類の評価額が存在します。

・固定資産税評価額

・相続税路線価

・固定資産税路線価

その他にも、参考価格として以下のようなものがあります。

・公示地価

・基準地価

「固定資産税評価額」は、文字通り固定資産税の税額を計算する際に利用されます。固定資産税額や相続税額を決める時は、『評価額が全て』と言っても過言ではありませんが、土地購入の場合は、どの評価額も〝参考〟でしかありません。

 

正確な評価は、専門家に任せて、<価格相場>の把握に集中することをオススメします。

住みたい地域の過去の価格相場を知る

住みたい地域の現在の価格相場を知る

購入を検討している土地の価格やいろいろな『評価額』を近隣の土地と比較する

この三つができていれば、土地の購入価格で大きな失敗をすることなく、相場に近い価格の土地を購入できると思います。相場よりも大幅に安い土地は、何かしら問題を抱えていることがあるので安易に飛び付かずに、よく調べた方が良いでしょう。

Q9. いい土地、いい地盤ってどんなもの?

A = まず、「いい土地」についてですが、土地のどの部分にスポットを当てるかによって、良し悪しの解釈が異なります。『一つとして同じ土地はない』と言われるほど、一つ一つの土地にはそれぞれ異なった特長があります。家を建てた後、どのような生活をしたいかによって、土地のどの部分を重視するかは変わってきます。家づくり全体の予算もご家庭によって違いますし、土地にかけられる予算も違います。そのため、その土地が「いい土地」かどうかは、人によって異なります。ご自分にとって総合点が高い土地が「いい土地」だと思います。それに対して、「いい地盤」の答えはハッキリしています。「いい地盤」とは、固い地盤、地震の際に揺れにくい地盤です。 

一般的に、<岩盤・砂礫(されき)>などの石が混じっている地盤は固いと言われています。<粘土層・砂層>などの地盤は軟らかく、弱いと言われています。埋立地は、昔は、水田・沼・川・海だったところ等が多く、地中に水分を多く含んでいるので、地震が起こったときには、液状化現象のリスクがほかの土地よりも高くなります。

Q10. 通りに接していない土地で、住宅は新築できますか?

A = どの地域に家を建てるかによっても答えは変わります。また、通りに接していても住宅を新築できない場合もあります。単に〝通りに接している〟だけではなく、建築基準法の接道義務」をクリアしているかどうかがポイントになります。〝都市計画区域および準都市計画区域内〟に建てる場合は、通りに接していない土地では、基本的に住宅は新築できません。

 必ずしも大きな通り=幅の広い道に接している必要はありませんが、「接道義務」をクリアしていないと、新築の許可はもらえません。そのため、都市計画区域などでは、土地と道路の関係が重要になってきます。 「接道義務」は、都市計画区域などから外れると適用されないので、田舎で新築する場合は、道路はあまり問題になりません。通りに接していない土地でも住宅は新築できると考えて大丈夫です。ちなみに、新築を計画している土地が都市計画区域などに入っているかどうかは、各市町村の都市計画課などで確認できます。住所が分かっていれば、電話でも教えてもらえるはずです。

 

<参考画像>

 

Q11. 土地の境界について

A = お隣の土地との境目(さかいめ)を境界(きょうかい)と言いますが、土地の角のポイントを「境界点」と呼びます。境界点と境界点をつないだものが「境界線」です。住宅の新築を検討している土地を見る場合の「境界」に関する注意点など上げると以下の通りです。

真四角の土地の場合、四隅にそれぞれコンクリート杭や金属プレートなどで境界票や境界プレートなどと言われる〝目印〟があり、どこまでが自分の土地で、どこからがお隣の土地か、の境目が一目で分かるようになっています。さらに、境界票などをよく見ると、矢印や十字が描かれており、「境界点」がどこかが、分かるようになっています。

法務局に登録されている「地積測量図」や「確定測量図」、市町村の役所で管理している「道路境界画定図」などの書類にもどこに「境界点」があるかが記録されています。通常は、書類に記録された「境界点」と現地に設置された〝目印〟は、同じ位置にあります。しかし、現地に目印が何も無い場合や書類とは違う位置に目印がある場合もあります。そもそも地積測量図や確定測量図などの書類が法務局に登録されていない土地もあります。

 

境界が明確に決まっていなくても『現況渡し』といって、そのままの状態で土地を引き渡す約束で、〝境界未確定〟のままでも、土地の売買は成立します。しかし、境界がハッキリしていないと将来、お隣さんとの間でトラブルに発展する可能性もあるので明確にしておくことをオススメします。

 

 

Q12. 用途地域について

A = 新たに建物を建てようとした場合、法律・条例など、いろいろな制限をクリアした建築計画を立てなければ、新築工事の許可は受けられません。いろいろある制限の一つに『用途地域』と呼ばれるものがあります。全部で13種類の用途地域があり、建ててもいい建物の種類などが地域ごとに決められています。地域ごとに土地の用途(=使い方)を制限している、とも言えます。

<用途地域>

◎住居系(八つ)

※2018年4月から「田園都市地域」が追加

第一種低層住居専用地域

第二種低層住居専用地域

第一種中高層住居専用地域

第二種中高層住居専用地域

第一種住居地域

第二種住居地域

田園都市地域

準住居地域

◎商業系(二つ) 近隣商業地域

商業地域

◎工業系(三つ) 準工業地域

工業地域

工業専用地域

 

第一種低層住居専用地域】

最も制限が厳しい地域です。高さの制限があり、日影規制も厳しいので2~3階程度の建物しか建ちません。

一種住居地域】

大規模マンションが多い地域です。50㎡未満の小規模工場、3000㎡未満の商業施設や、オフィスビル、ホテルなどの建築も可能です。ただし、カラオケ店・パチンコ店などは建てられません。「住環境を保護するため」に定められた地域ですが、上の①と比べると、建物規模も大きく、お店もあり、より利便性の高い地域です。

 

土地の売買契約前の重要事項説明で『用途地域』の説明は義務になっていますが、どこまで丁寧に説明してくれるかは、不動産会社の担当者によっても異なります。検討している土地だけでなく、周辺も含めて、用途地域を確認した方がより生活環境がイメージしやすくなります。

Q13. 狭い土地でもガーデニングを楽しむ方法はありますか?

A = 狭いスペースでもアイデア次第でおしゃれに見せることができます。大掛かりなものから、手軽なものまで、いくつか方法を紹介させていただきます

 

◎屋上庭園を作る
屋上に広いスペースを作ることで、ガーデニングを楽しめる。 ガーデニングだけでなく、BBQや軽い運動もできる。

◎リビングの外にウッドデッキを作る
室内から見えるウッドデッキに植栽を置くだけで、お隣や道路からの目隠しにもなり、リビングが広く感じる効果もある。

◎庭のような駐車場にする
駐車スペースに枕木・レンガなどを埋めて飾り付けたり、芝生を植えたり、駐車スペースの周囲に木を植える、植栽を置くなどして、華やかな空間にする。

◎玄関までの通路、玄関回りを飾り付ける
玄関までの通路に枕木・レンガなどを埋めて飾り付けたり、玄関近くの少し空いたスペースを囲ってミニ花壇にしたり、ポストの周りに植栽を置いたりする。

縦の空間を有効活用する
ホームセンターやネット通販などで、ガーデニング用のラック・フラワースタンド等を購入して、植栽や植物で飾り付ければ、奥行きのない狭いスペースを有効活用できる上に目隠しにもなり一石二鳥。

◎ハイライトを作る
室内から見える部分にだけ大きめの木を植えたり、植栽を固めて設置する、大きな石を置く、デッドスペースのような部分だけをレンガなどで囲ってミニ花壇にするなど、視線が集まるステージのような場所を作ることもオススメ。

◎テーマを持って作る
数十cm四方のスペースでも、小さな木・石などをデザインして配置して「坪庭」「箱庭」のように仕上げたり、レンガで囲って花を植えて「洋風庭園」のような雰囲気にするなど。

◎ライトアップする
小さめのソーラーガーデンライト(100均でも購入可)を使って、地面からライトアップして幻想的な風景を演出する。

Q14. 「分筆」て何ですか?

A =一つ一つの土地は、一筆(ひとふで)の土地として法務局に登録(登記)されています。一筆の土地を複数に分割して、登記を変更することを分筆(ぶんぴつ)」と言います。反対に、複数の土地を一つにまとめることを「合筆(ごうひつ)」と言います。

分筆すると、下記の例のように地番や住所が変更され、公図も書き換えられます。※連続した番号にならない可能性もあります

<例>

分筆前 分筆後
住所 1丁目23-1 ①1丁目23-1、②1丁目23-9
地番 1丁目 2 ①1丁目 2、 ②1丁目 2-2

 

〈参考画像〉

Q15. 「建築条件付き」という土地には、どんな条件が付いていますか?

A = 『土地の売主が指定する建築会社と一定期間内に建築工事の請負契約を締結することを承諾した上で土地を購入する』という条件が付いています。この文章を順に解説させていただきます。

 

『土地の売主が指定する建築会社』
建築工事の発注先を買主が自由に選ぶことができません。元の土地の価格にいくらか上乗せすることで、指定外の建築会社と契約可能になる場合もありますが、そこは売主次第です。基本的には、売主が指定した建築会社と契約して購入する土地だとお考えください。

 

『一定期間内に』
だいたいの場合は〝3カ月以内〟です。3カ月以内に建物の間取・設備・内装・建築費などを指定された建築会社と打ち合わせて決める必要があります。「フリープラン」「自由設計」とうたっていても、標準仕様を強く勧められたり、お客様の方で自由に決められる範囲が少なすぎて、トラブルになるケースもあるので十分にご注意ください。

 

『建築工事の請負契約を締結する』
土地を購入する契約を済ませた後、3カ月以内に建築工事の請負契約を締結できなければ、土地の契約が白紙に戻ります。その場合、既に支払った手付金も返金されます。土地と建物工事を同日に契約しようとする強引な不動産会社もあるのでご注意ください。

 

※注意点※
土地は「売買」なので仲介手数料が発生しますが、建物は「請負契約」のため仲介手数料は発生しません。建物分の仲介手数料も当然のように請求したり、後から<土地+建物>売買契約に変更して、<土地+建物>の仲介手数料を請求する悪質な不動産会社もあるので、十分にご注意ください。

Q16. 徒歩〇分は、どういう基準で決まっていますか?

A = 不動産の表示に関する公正競争規約施行規則で、広告などに「徒歩〇分」を載せる際の細かいルールが決まっています。ハイヒールの女性に実際に歩いてもらったときの平均分速が80.3mだったことから「徒歩1分=80m」を採用したそうです。

 

<不動産会社が「徒歩〇分」と掲載する場合のルール>
・徒歩1分=80mとして計算
・1分未満は切り上げて1分
・直線距離ではなく、実際に歩く道のりを計測
・踏切や信号の待ち時間は含まなくてもよい
・歩道橋の上り降り、坂道など、平地より余分にかかる時間は考慮しなくてもよい
・大きな駅、商業施設などは、改札や入り口ではなく駐車場など敷地の端までの距離で計測してもよい

Q17. 「セットバック」について教えてください」

A = 「セットバック」とは、敷地の一部を道路として提供するというルールです。敷地に接している道路の幅が4m未満の場合、道路の中心線から2mの位置まで敷地と道路の境界線を敷地側に後退させなければいけません。道路の向かい側が、川・崖・線路などの場合は、中心から2mではなく、道路幅が4mになるまで、道路との境界線を敷地側に後退させます。セットバックは、「道路後退」とも呼ばれます。建物を新築する場合は「セットバック」を前提として計画しなければいけません。

 

建築基準法では、幅4m以上の道路に接していなければ建物を建てられません。火事が起こったときに消防車が通れるだけの道幅を確保する目的です。自動車が一般的でなかった時代は幅2~3m程度の道路も多かったので、建築基準法の施行日(昭和25年11月23日)以前に存在する建物の敷地に接する道路は、4m未満でも建築基準法上の「道路」として認める代わりに、将来、建物を建て替えるときは、4m以上の道幅になるように敷地の一部を道路として提供すしなければいけません。

 

〈参考画像〉

Q18. 崖崩れしやすい土地を見分ける方法はありますか?

A = 行政の方で、崖崩れなどの土砂災害が発生するおそれのある区域を土砂災害警戒区域や土砂災害特別警戒区域として指定しています。国土交通省のホームページから指定地域が地図で確認できます。

https://www.mlit.go.jp/river/sabo/link_dosya_kiken.html

 

その他にも、民間の地盤調査会社がこれまでの地盤調査結果などを基に、その地域の地盤強度を発表しているサイトがあるので参考になさってください。

Q19. ウチの近所の田んぼだった土地に家がたくさん建ち始めましたがなぜ?

A = 不動産会社が田んぼだった土地を購入して、宅地として整備した可能性が考えられます。

市役所や農業委員会などから許可を得た上で、田んぼだった広い土地を埋め立てて、戸建住宅を建てるのにちょうど良い大きさの複数の土地に区切って登記をし、擁壁を作ったり、道路の整備、水道管・ガス管などの整備をして、住宅用地または建売住宅として1つずつ販売しているのではないでしょうか。

Q20. 「埋設物」とは何ですか?

A = 古い建物の解体工事、新築住宅の基礎工事などをする際に、地面を掘ったところ、工事の支障になる物が見つかることがあります。それが埋設物(まいせつぶつ)です。「地中埋設物」または「地中障害」などとも呼ばれます。具体的には、使われなくなった古い井戸・建物の地下室や基礎のコンクリート・浄化槽・その他廃材などです。過去に工場などがあった土地では、特殊な廃棄方法が必要な機械が出てくることや深刻な土壌汚染が判明することもあります。

 

埋設物や地中障害があると、工事がストップしてしまい、その分、工期が延びてしまいます。
売主が処分撤去費用や土壌改良費用を負担することもありますが、買主の負担となることもあります。売主側と買主側で、責任の有無や損害額について裁判で争うケースもあります。契約前の調査、契約条件など注意しておきましょう。

Q21. 地鎮祭の準備について教えてください

A = ほとんどの場合は、工務店・ハウスメーカーの担当営業が、神主さんの日程調整、地鎮祭で使う野菜・お米・テント・椅子など手配してくれます。費用は工事の見積に最初から含まれている場合がほとんどです。

 

施主としては、当日、決められた時間に現地に行くだけで大丈夫です。服装は必ずしもスーツなどの正装でなくても良く、ジーパンとポロシャツなどのラフな格好でも問題ありません。地鎮祭を執り行ってくれる神主さんに渡す「初穂料」(「玉串料」とも言う)3~5万円をのし袋に入れておくことだけは自分で準備する場合が多いです。

 

費用負担や準備など、会社によっても微妙に違うので、担当営業にご確認ください。

Q22. 旗竿地について教えてください

A = 敷地と道路が接している部分が狭く、奥に進むと広くなっている形状の土地のことです。竿に旗が付いているよう土地の形から「旗竿地」と呼ばれます。「路地状敷地」「敷地延長」とも呼ばれます。
旗竿地のメリットは、敷地の奥の方に家を建てるため、目の前を車や人が通らず静かに暮らせることや土地価格が比較的安いことなどです。
デメリットとしては、新築プランを立てる際に、計画する建物と周囲の土地との距離・日当たりなどに関して建築基準法・条例等の規制を受けやすく、思い通りの間取が実現しにくいケースがあること、通路部分の幅が狭いため駐車スペースが窮屈になってしまうことなどが挙げられます。

〈参考画像〉

その他

Q1. 坪単価について教えてください。

新築注文住宅の坪単価とは、住宅会社ごと、住宅商品ごとに設定された1坪(3.3㎡)当たりの単価のことです。「坪単価60万円」と言われた場合、延床面積30坪の家が欲しければ、60万円×30坪=1800万円がざっくりとした建物の予算となります。坪単価は、20万円台~100万円以上と住宅会社によって異なります。住宅には数万点のパーツが使われており、使用するパーツによってグレードや値段が違います。また、一つ一つをコストパフォーマンスで選ぶか、デザインや機能で選ぶかで坪単価は大きく変わります。

Q2. 「認証かごしま材」とはなんですか?

= 高品質な県産材の供給を目的として、平成15年度に「かごしま材認証協議会」が県林材協会連合会内に設立され、「認証かごしま材」の定義が定められました。鹿児島県内で育成、加工された丸太、製材品の中から、用途ごとに品質、寸法、乾燥等が日本農林規格(JAS)に準じた木材を「認証かごしま材」といいます。

 

 

鹿児島県では、住宅および木材の関係者が連携して、かごしま材を使用した家づくりを推進しており、定められた基準をクリアすると、住宅ローンの金利が優遇される「認証かごしま材の家金利等優遇制度」と、性能保証登録料の一部について補助を受けられる「認証かごしま材の家住宅瑕疵担保責任保険等支援制度」の対象となるケースがあります。

 

 

詳しくは、かごしま材の家づくりのプロ集団である「かごしま材取扱店」にお問い合わせください。

Q3. 知り合いに一部の工事(電気や水道等)を依頼することは可能でしょうか?

住宅会社によっては可能なケースもあるようです。ただし、業者間の工事のタイミングを計ったり、連絡を取り合うなど、通常は行わなくてよい工程発生する場合が考えられます。

Q4. あまり広くない敷地に平屋建てを計画していますが、建てられますか?

A = もちろん、平屋を建てることは可能です。しかし、十分な間取りや部屋数が確保できない可能性もあります。住宅会社に相談し、的確なアドバイスをもらうとともに、家族構成や将来を見据えた計画を立てることをお薦めします。

Q5. 家を建てるのに適した季節はありますか?

A = 「夏に建てた方がいい」、「冬の方がいい」などいろんな意見があるようですが、「冬」の時期に建てた方がいいという意見が多いようです。その理由として、乾燥していて晴れの日が多いため、木材が濡れにくいからとのこと。

 

 

また、梅雨時期の6~7月はできるだけ避けた方がいいという意見もあります。特に2×4の住宅は屋根を最後に付けるため、建築中の枠組みや床が雨にさらされることになるため、注意が必要です。ただし、木造軸組在来工法の場合は、一日で屋根まで作ってしまうことが多いため、雨から建物の骨格を守ることができます。また、万が一雨に濡れてしまっても、壁で外部を塞ぐまでに乾燥期間をしっかり設けていれば問題はありません。

Q6. いいなと思った土地が建築条件付きでした。建築条件をはずすことはできますか?

A = 「建築条件付土地」とは、その土地を購入するための売主が、指定する工務店やハウスメーカーと建物(家)を建てる契約もしなければならないことを言います。建築条件無しにできるケースもあるようですが、条件が付いているのには理由があります。売主と事前によく話し合う必要がります。先に建築を依頼する会社が決まっているケースであれば、相談に同行してもらうことをお勧めします。

Q7. 新築の際、住宅会社との打ち合わせは大体何回ぐらいでしょうか?

A = 打ち合わせできる回数が決まっている住宅会社もあるようですが、依頼主が納得いくまで打ち合わせをしてくれるところが多いようです。一生に一度の大きな買い物です。納得するまで、打合せを重ね、自分の希望をはっきりと伝えるようにしましょう。

Q8. 木造2階建約30坪の家を予定しています。完成するまでの期間はどのくらいでしょうか?

A = 木造軸組在来工法の場合ですと、着工から引き渡しまで3~4カ月程度かかるのが一般的です。なお、パネル工法や2×4工法などになると、木造軸組在来工法と比較して約1カ月程度、工期が短くなるようです。会社によって異なりますので、事前によく打ち合わせを行い、引き渡しまでの期間を確認することお薦めします

Q9. 家づくりにおける風水について教えてください。

A = 中国4000年とも言われる歴史の中で、伝統的な自然観の一つとして絶えず研究され続けている「風水」。住まいづくりを進める際、気にされる方も多いのではないでしょうか?詳しい内容については、SU・MI・KA16号の特集の中で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

●SU・MI・KA16号はコチラ

 

Q10. 「注文住宅」と「建売住宅」の違いを教えてください。

A = 大きな違いは、一から住宅を建てるか、既に完成している住宅を購入するかです。

 

 

「注文住宅」は、購入者が自ら土地を購入し、そこに自分好みの建物を建てることができます。建売住宅と比較して価格は高くなりがちですが、デザインや間取りを自分で決めることが可能です。また、施工中の現場を自分の目で確認し、気になったことをその場で質問することもできます。

 

 

建売住宅は、注文住宅と比べて費用を抑えて購入することができますが、間取りやデザインを自由に変更することができません。自分のこだわりを反映させたい方は、注文住宅をお薦めします。

Q11. 家具等を購入するタイミングはいつがいいでしょうか?

=「家具を早い時期に購入したい」という方は、図面をよく確認しておくことが必要です。家具のサイズもありますし、どのような配置にしたらいいのかを考えなくてはいけません。どうしても欲しい家具等があれば、それらの寸法を建築士の方に伝えておくのもいいでしょう。建築士の中には、家具や家電などのサイズを事前に聞いて設計してくれる場合もあります。

Q12. 図面等だけでは家の完成のイメージしにくいです。イメージしやすいような方法があれば教えてください。

= 少しでもプランをイメージしやすくするために、クラフト模型を用いる施工業者も多いです。また、建築CADを使用したバーチャルハウスや、3Dパース作成のほか、リアル(モデルルーム)とバーチャル(仮想体験)を組み合わせて実際のプランを立体的に確認できるVR体験を取り入れている企業もあります。

Q13. 家を建てたいと思ったら、まず何をすればいいのでしょうか?

=「家づくりは」は一生で一番の大きな買い物。依頼先探しから入居まで時間のかかる大仕事です。満足のいくマイホームを手に入れるためには、まず知っておきたい基礎知識を身につけ、トータルスケジュールを把握することが重要。何をするべきかを理解し、家造り全体のイメージをつかみましょう。
※大まかな流れは以下の通り
①住みたい家をイメージ(情報収集)
②資金計画を立てる
③住宅の工法を決める
④依頼先の検討
⑤プラン・見積もり依頼
⑥敷地調査・地盤調査
⑦依頼先の決定
⑧本設計・本見積もり
⑨住宅ローンの申し込み
⑩近隣への挨拶回り
⑪地鎮祭・着工
⑫上棟式
⑬竣工検査
⑭引っ越し・入居

Q14. 住宅の定期点検とは?詳しく知りたいです。

= 一般的に新築住宅では引き渡し後に定期点検のアフターメンテナンスサービスが付いてきます。住宅に不具合個所があれば、故意や過失、消耗品などを除いて2年間は無償で修理してもらうことが可能です。
定期点検は、引き渡し後3カ月または半年、1年、2年といったスケジュールが多いようです。工務店やハウスメーカーによって定期点検の内容や時期、スケジュールは違いますので引き渡し時に必ずチェックしましょう。

Q15. 庭に雑草が生えないようにするにはどうすればいいでしょうか?

= 防草シートを施工したあと、砕石・砂利などを敷き詰める方法がお薦めです!砕石・砂利を数cmの厚さに敷き詰めると、数年は雑草が生えにくいようです。

Q16. 住宅に「買い時」はありますか?

A =  「買い時」はあります。下の二つのタイミングがそろったときが、一番の「買い時」です。

①社会環境のタイミング

②自分のタイミング

 

① 社会環境のタイミング
・景気動向

・住宅ローンの金利

・土地の価格の相場

・建物工事代金の相場

・住宅購入の優遇制度、補助金

・減税制度

② 自分のタイミング
シンプルに言うと、買いたいと思ったときが「買い時」です。

 

多くのご家庭にとって、住宅を購入することは、

『拠点を持つ』ということになります。

・今の職場で今後も長く働ける自信がついた

・転職を考えているので、転職前に

・自分は転勤が多いが、子どもは転校させたくない

・子どもが小学校に上がる前に

・子どもが小さいうちに

・子どもと一緒に伸び伸び暮らしたい

Q17. 中古住宅の解体について

A = 中古住宅の解体費用は<建物本体の解体 + その他工事>の合計金額で決まります。木造2階建の戸建住宅であれば、合計100万円~150万円程度で解体できる場合が多いのですが、さまざまな条件や物件ごとに費用は異なります。

 

<建物本体の解体>費用は「1坪あたり何万円」という目安があります。建物構造(木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造)や建物の大きさ(延床面積)によっても異なります。

【建物本体の解体費用】(あくまでも参考です)
◎木 造 2.5万円~6万円×延床面積()
◎鉄骨造 3万円~6.5万円×延床面積()
◎鉄筋コンクリート造 3.5万円~7万円×延床面積()

 

<その他工事>は、建物ごとに内容が異なります。 お願いする解体業者によって2~3割も金額が違うことは珍しくありません。当初の見積の計算が甘いために追加費用が発生する解体業者もいますし、新規の仕事を獲得するために他社よりも安い見積を出しておき、後から『追加工事が必要になった』という話も聞きます。見積金額だけで比べるのはお勧めできません。

Q18. モデルハウスや完成見学会に行くときに注目&注意するべきポイントは?

A = 「モデルハウス」と「完成見学会」には、共通するポイントと異なるポイントがあるのでそれぞれ順に説明します。

 

【共通するポイント】

実際にその会社の建物を見られますし、その会社で働いている人と直接話せる貴重な機会です。ネットや本では分からないことを質問したり、測ったり、触ったり、歩いたり、撮ったりしつつ、雰囲気を感じていただければと思います。

会社のこだわりについて聞く

担当営業マンのペースで案内してもらう

担当営業マン以外もよく見る

アンケートは安易に記入しない

間取り図をもらう

触る、測る、撮る

 

 

【モデルハウスのポイント】

標準仕様とオプションの違いを確認する。

あくまでも「モデルハウス」である、ということを覚えていてください。多くの会社では、モデルハウスには〝標準〟とは異なる豪華なオプションをたくさん使っています。

住宅展示場など、多くの会社のモデルハウスが集まっている場所では、1日で一挙に多く見過ぎない。

 建物をサッと見て、軒数だけこなしても、その会社の特長などを知らないままだともったいないです。

 

 

【完成見学会のポイント】

標準仕様とオプションの違い

モデルハウスとは異なり、その会社が採用している標準的な設備や素材が多い建物の可能性が高いです。

プライバシーや気遣い

その後、依頼主であるお客様が実際に生活する建物である場合は、間取図をもらったり、写真を撮ったりということに制限が出てくるかもしれません。

家づくりの背景を質問する(もちろんプライバシーに支障の無い範囲内で)

その建物に住む人の家族構成、その場所に建てた理由、その間取になった理由、設備や素材を選んだ理由など目に見えない、家づくりの背景について質問してみましょう。

家事動線を見る

Q19. 建築士に希望をどう伝えたらいいですか?

A = 建築士の方でヒアリングシートを用意していれば、家族の希望をシートの上から下まで順番に書いていくだけでよいでしょう。ヒアリングシートを用意していない場合は、建物の設計に必要になりそうな情報を項目ごとに箇条書きでまとめておくと打ち合わせがスムーズに進みます。

<よく聞かれる項目>

家づくり全体の予算

建物本体にかける予算

家を建てたい地域

家を建てたい時期

土地は購入済み?これから探す?

平屋or2階建て?

必要な部屋数(例:リビング、寝室、子供部屋×2、書斎)

お風呂のこだわり

キッチンのこだわり

リビングの広さ

玄関の広さ

家族構成

趣味

車の台数

好きな外観デザイン

好きな内装デザイン

好きな家具や洋服のブランド※建物のデザイン、使用する建築資材の参考になります

 

建物にかけられる予算が、1500万円なのか、2000万円なのか、2500万円なのかでは、建築士さんの提案もかなり変わってきます。いずれにしろ、早めに家づくり全体の「予算」、建物本体にかける「予算」を決めた方が、より具体的で、現実的な提案を受けられます。

Q20. 間取りやデザインの変更はいつまでならできますか?

A = 変更する内容にもよりますが、『工事が始まる前まで』と考えた方がよいでしょう。『基礎』を作り始めると、その後は希望通りに間取りを変更できない可能性があります。建物構造に影響がある部分は変更できない可能性もあります。

 

工事が始まった後でも

外壁や屋根の素材を変える

床や壁紙の種類を変える

開き戸から、引き戸に変える

窓の種類を変える

キッチンやお風呂のグレードアップ

などは、対応できる可能性はあります。

 

Q21. ハウスメーカーか工務店か、判断する基準になるようなものはありますか?

A = どちらの方が自分に合っているかをいくつかの観点から考えてみましょう。

ハウスメーカー 工務店
統一規格 「〇〇ハウス」「〇〇の家」のように統一したコンセプトの住宅規格がある会社が多いです。使用する建材、内装/外観デザイン、基本的な間取りなどがある程度決まっているので、価格や完成する家のイメージがしやすくなります。規格モノ以外は作らない訳ではありませんが、統一規格があることがハウスメーカーの魅力の一つでもあります。 統一規格が無い会社、規格があまり厳格ではない会社もあります。統一規格が無い工務店は、真っさらなところからお客様と相談しながら、使用する建材を選んだり、内装/外観デザインなどを作り上げていくこともあります。
独自工法・建材 独自に開発した工法・建材を持っている会社もあります。その独自の工法・建材に強く魅力を感じるのであれば、そのハウスメーカーを選んだ方がいいでしょう。 広く普及している工法・建材を使っているケースが多いです。建材の種類・グレードは無数にあり、その中から予算や好みに合わせて選ぶことになります。
ルールの厳格さ 工務店に比べて会社規模が比較的大きい分、ルールがしっかり決まっている会社が多いです。その点に安心感を感じる方もいれば、ルールがしっかり決まっていることを窮屈に感じる方もいます。 ハウスメーカーと比べて、会社規模が比較的小さい分、ルールに柔軟性がある傾向があります。曖昧な部分があるとストレスを感じる方もいれば、交渉や話し合いで決めていくことに楽しみを感じる方もいます。

 

Q22. 長期優良住宅はどのように手続きすればいいですか?

A = まずは、性能評価機関に、図面などの技術的審査を依頼し、計画している新築住宅が長期優良住宅の基準をクリアしていることを証明する「適合証」の交付を受けます。その後、所管行政庁(お住まいの地域の市役所または県庁など)に建築計画・維持管理計画を添付して、認定申請を提出し、長期優良住宅の「認定通知書」の交付を受ける、というのが基本的な手続きの流れになります。

 

手続きは着工前に行う必要があります。すべて自分で手続きすることもできますし、建築会社に代理で手続きを依頼することもできます。すべて自分で手続きする場合、技術的審査に必要な図面などの添付書類は数十種類もあるので、必要書類をそろえるだけでも手間がかかりますし、申請の手引きだけでも約80ページもの分量になり、かなりの手間と労力がかかります。申請費用の目安は、すべて自分で手続きする場合は5~6万円程度、建築会社に代理での申請を依頼する場合は15~30万円程度です。建築会社によっては、15万円よりも安い費用で対応してくれる会社もありますし、申請費用を始めから建築本体価格に含めている場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

 

 

注意点をいくつか挙げておきます。

①建築会社の標準プランが長期優良住宅の基準をクリアしているか確認する。
「長期優良住宅」基準をクリアするために大幅なコスト増になる場合があります。

 

②軽減税率などのメリットを受けるためには、基準をクリアしているだけではなく〝申請〟 が必要。

 

③計画の初期段階で、長期優良住宅にするかどうかを決めておく。
技術的な基準をクリアするためには、設計内容や使用する建築資材に制約があるので、途中から「長期優良住宅」基準に変更することが難しい場合があります

 

④手続きには数週間(場合によっては1カ月以上)の時間がかかることを把握した上で計画を立てる

 

⑤建築後は、提出した維持管理計画どおりにメンテナンスして、記録を保存する義務がある

Q23. 吹抜けの家で注意する点は?

A = まずは、定期的に掃除をすることが大事です。できるだけマメにした方がいいですが、少なくとも半年に1度は掃除をした方がいいでしょう。数年、お手入れをしないとカビが発生する可能性が高くなります。埃もどんどんたまってしまい、衛生的にも良くありません。吹抜けで掃除をする箇所は、主に以下の三つでしょう。
①窓 ②シーリングファン ③照明

 

上の①~③は、いずれも手の届かない高い位置にある場合が多いので、以下のいずれかの対応方法が考えられます。
① 業者さんに依頼して足場を組んできっちり掃除してもらう
② ハシゴや脚立を使って、手の届くところまで登る
③ 窓用の柄の長い伸縮ワイパー等を使う

 

業者に頼む場合は、足場を組んでの作業となるため、水回りの掃除などと比べて高額になります。数万円かかる可能性もあります。自身でハシゴや脚立を使って作業する場合は、くれぐれも落ちてけがをしないようお気を付けください。

 

費用や手間を考えると、吹抜け用の掃除グッズをそろえて、なるべく自分で掃除をすることをオススメします。窓用のワイパーは、ハンディタイプのものから5m以上伸びるものまで多くの種類があります。ネット通販やホームセンターなどで5000円以下で買えるものが多いです。これから新築される方は、吹抜け用の掃除器具の収納場所も考えた設計をしておくことをオススメします。照明の交換・シーリングファンの羽の拭き掃除もしやすい設計をご検討ください。どの箇所も埃がたまりやすいので、他の掃除のついでにサッと埃を払うことだけでもやっておくと埃がたまりにくくなります。

Q24. 太陽光発電システムの設置と全量買取制度について教えてください

A = 太陽光発電システムを設置した人は、発電した電気を電力会社に売ることができます。発電した電気を電力会社が一定期間、固定価格で買い取ることを国が保証する制度があります。既に適用された価格が下がったり、期間が短くなることは原則としてありませんが、新たに太陽光発電システムを設置する人は、その時の条件が適用されます。買取価格は年々下落傾向にありますが、設置費用も安くなっています。

 

総出力10kw(キロワット)以上の場合は、「余剰電力買取制度」と「全量買取制度」のどちらかを選ぶことができます。総出力10kw未満の場合は「余剰電力買取制度」が適用されます。太陽光パネルをたくさん設置するほど発電量も増えるわけですが、日本の標準的な住宅の屋根に設置できるパネルの総出力は、3~5kw程度です。そのため、ご自宅の屋根に太陽光パネルを乗せる場合は「余剰電力買取制度」が適用される可能性が高いでしょう。個人住宅であっても、平屋など屋根の面積の広い住宅やカーポートの上にも太陽光パネルを設置する場合は「全量買取制度」が適用される可能性はあります。しかし、「全量買取制度」は、基本的には、メガソーラーや工場・学校・アパートなど大きな建物の屋根に太陽光パネルを乗せる〝事業者〟向けの制度と考えた方が良さそうです。

 

【余剰電力買取制度】
〇太陽光発電した電気から、自分で消費した電気を差し引き、余った電気があれば売電できる
〇固定買取期間:10年間
〇買取価格(2019年現在):24円/kwh

 

【全量買取制度】
〇自分で消費した電気とは無関係に、太陽光発電したすべての電気を売電できる
消費した電気については、通常料金を支払う(買電する)
〇固定買取期間:20年間
〇買取価格(2019年現在):14円/kwh

Q25. 上棟式をする?しない?

A = 最近では、上棟式をしない人が大多数のようですが、工事をお願いする建築会社や地域にもよります。はじめから工事代金の中に上棟式の費用を含めている会社もありますし、基本的に実施しない方針の会社もあるようです。鹿児島では、最近でも上棟式の日に餅投げをする光景をたまに見かけます。担当の営業マンに事前に相談してみてください。

 

上棟式をしない場合でも大工さんにご祝儀・昼食・お茶・お土産まで用意する場合もありますし、上棟式を実施する場合でも冷たいお茶の差し入れだけの場合もあります。

 

上棟式は、工事が無事に進んでいることを感謝し、建物の四方に酒・塩・米をまいてお清めをして、工事関係に飲み物や料理などを振舞う、という儀式です。工事の依頼主(施主)が大工さんをもてなす、接待するという意味合いが強いようです。『費用はあまりかけたくないが、大工さんに感謝の気持ちは伝えよう』と思えば数千円で済ませることもできます。『額は少なくてもご祝儀は渡したい』と思えば、数万円かかります。『一生に一度のことなのでキッチリやろう』と思えばご祝儀など諸々を合わせて数十万円かかることもあります。もともと『接待』という意味合いが強いので、無理のない範囲で、ある程度の金額を事前に決めておきましょう。

Q26. 持ち家か賃貸か、どっちがトク?

A = 家賃とローン返済額が同じくらいの金額であれば、長く住み続ける場合は持ち家の方がお得です。また、老後対策を考えると、老後に家賃や更新料を払わなくて済む持ち家の方が安心です。しかし、どちらにもメリット・デメリットがあるので一概にどちらがお得とは言えません。ご自分のライフプランをしっかり考えて、住宅費以外も含めた中長期の資金計画を立てて検討することが大事です。金額以外にも人によって感じ方が違う部分がたくさんあるので、どちらがその人に合っているかは、最終的には好みになってくると思います。持ち家と賃貸にかかる生涯の合計金額を比較する方法もありますが、選ぶ物件によっても結果は変わるので単純な比較は困難です。

 

賃貸の場合は、地域・立地・間取によって家賃が変わります。持ち家の場合は、立地や土地の広さによって土地購入費用が変わりますし、建築会社・家の大きさ・設備によって建築費が変わります。

 

以下に、家賃と住宅ローンが同じくらいの金額の場合の<持ち家・賃貸>比較表を載せておきますので、参考になさってください。

Q27. 中古住宅+リノベーションを検討中。どういう流れで進めればいいですか?

A = 最初に予算をしっかり決めてから、物件を探すことが重要です。
<物件購入価格+リノベーション工事費用+諸費用>を合計した総予算でお考えください。

 

物件の状態によっては補修工事や設備交換などが必要になりますし、建物構造によってはできない工事や多額の費用が掛かる工事もあります。事前に工務店さんと一緒に下見をして、工事内容と工事金額を固めてから、住宅ローン審査に進むことをおススメします。中古物件を購入した後に、工事の見積りを取ることは避けた方が賢明です。建物の引き渡しを受けてからでないと工事に入れませんし、天候の影響などで工期が延びる可能性もあるので、余裕を持った日程で計画してください。

 

具体的には、以下のような流れで進めていけばいいでしょう。

予算決め→中古物件探し→リノベーション見積り→住宅ローン審査→契約(中古物件の購入・リノベーション工事)→建物引き渡し→工事開始→工事終了→引っ越し

Q28. 工務店から遠い場所に家を建てる場合、値段も高くなりますか?

A = どれほど遠いかにもよりますが、建築費が高くなる可能性はあります。多くの工務店では施工エリアを会社から「半径〇km以内」「車で〇分以内」と決めていますが、その範囲外での工事には、高速道路の利用料金・移動のガソリン代などが工事見積りの『諸経費』に割り増しで計上される場合があります。会社や資材置場から建築現場までの移動に時間が掛かり、生産性が落ちる分、工期が長くなることを見込んで建築費を高めに見積もる可能性もあります。かなり遠い場合は、職人さんが現場近くに宿泊する必要があり、宿泊費も建築費に加算されます。ただし、多少遠いくらいでは、建築費は変わらない場合もあるので、工務店さんにご相談ください。

Q29. 工事中にチェックすることは?

A = 基礎・骨組み・断熱材・現場の状況など、家が出来上がると確認できない部分を中心にチェックしていただければと思います。技術的なチェックまでは難しいでしょうが、何度か建築現場に足を運び、じっくり見れば、専門的な知識が無くても分かる点はたくさんあります。
途中の打ち合わせで変更した内容があれば、変更漏れが無いかを特に注意して見るようにしてください。気になる点があれば、その場で職人さんに直接言うのではなく、現場監督や担当営業に伝えた方がスムーズです。

 

ご参考までに、下記の一覧でご確認ください。

Q30. 家造りでは、風水も気にした方がいい?

A = 人それぞれです。全く気にせず家を建てて幸せに暮らしている人もいます。設計の知識をベースに家づくりを計画しながら、家相や風水をどの程度家づくりに取り入れるかのバランスはそれぞれの好みで決めれば良いでしょう。

 

家相や風水は、流派や鑑定する人が違えば、解釈も異なります。どの流派にも共通する絶対の正解はありません。

 

建物を設計するにあたっては、建築基準法や条例を守った上で、建物構造・建築計画学・人間工学・人間心理・建築環境工学などさまざまな分野の知識をフル活用して、住みやすい家を計画しています。家相や風水を過度に気にしすぎると、設計上の制約が多くなり、住みやすい家が実現しにくくなります。