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地元工務店の「真の姿」

地域密着で一流のテコ役に
メンテ履歴残し資産価値アップへ
法改正で追い風吹く

vol.001

きりしま大使館 社長
岡部 泰丸 氏

 第一工大建築科を卒業後、宮大工の価値観、文化を学ぶため全国を回る。その後不動産、住宅メーカー勤務を経て霧島市で会社を立ち上げる。住宅診断士など8つの資格を持つ。趣味は仕事と読書。霧島市に家族5人で暮らす。33歳。

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 良質な中古ストック市場形成を目指し2013年12月、ホームインスペクション(住宅のホームドクター)会社「きりしま大使館」を立ち上げた。
 プロの住宅診断士が劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所などを的確に診断、住宅性能を評価することで引渡し後の紛争を防止、悪質なリフォーム業者等から財産を守る業務。

 日本は欧米に比べ中古住宅の取引があまり活発ではなく、築20年を超えると資産価値がほぼゼロとなり、住宅総数の約1割強が空き家になる現状。
 同社は、こうした状況下、第三者機関として住宅の透明性の高い診断を行い劣化の拡大やスピードを防ぎ、住宅の健康指数を大きく変える役割を担う。「メンテの履歴を残すことで資産価値とともに寿命も上がる」と強調する。
 政府も買い手がつかずに売れ残る中古住宅の市場活性化へ向け劣化状況を調べる住宅診断を徹底し、仲介業者に販売時の説明を義務づける法改正に動くなど追い風が吹いている。

 「これまで培ってきた知識、技術を生かし品質に自信を持つ工務店が建てた住宅を後押しする流れをつくりたい」と、岡部代表。診断業務を始めてから購入者のメンテナンス意識も徐々に上がり、相談件数も増加、月平均30件の診断実績を積上げるまでに。

 スタッフは、社内、社外合わせて11人。診断や各種相談など全国区の業務が続く。「目指すは地域密着の地場工務店を裏から支える一流のテコ役。そしてプロの透明性の高い診断で市場の期待に応えたい」。現場で鍛えた目、信頼度が発する言葉は力強い。

更新日:2015/09/01

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