住まいの創造人
下住工場と同級生の不思議な縁
ながーく愛され、暮らせる建物づくりに情熱
山佐木材(株) 建設部 CADオペレーター
中島 涼星 氏
近畿大建築学部を卒業後、九州にUターン、同社に就職。暑がりで冬でも半袖姿で通す。趣味は、料理、釣り、スポーツと多彩。釣りにはまっており、体長90㎝のブリを見事仕留めたこともある。昼は手作りの弁当を持参するなど、まめな性格。宮崎県都城市出身の24歳。
今年4月に入社。入社前は現場を希望していたものの、今ではCADオペレーターを任せられ「図面を書き、加工データを流し、さまざまな金物を発注、そして打ち合わせ、現場と毎日が楽しい。自分にぴったりの仕事」と達成感を満喫している。
「真っ正面から仕事と向き合い、やり遂げるまで逃げない」が自分の身上と、元野球少年。そのひたむきさが伝わってくる。近畿大学の恩師の紹介もあって同社に入社、佐々木社長も折り目正しい挨拶、真面目に仕事に取り組む姿勢などを高く評価している。入社の動機については、「たくさんの縁が繋がって…。面接の時に社長の力強く輝く瞳、明確なビジョンに惹かれました」と、熱い思いを語る。
同社の下住工場(肝付町)の建設が始まった年に生まれた24歳。「工場と同級生って事になりますね。これも運命かも。自分が書いた線(図形)が実際にカタチになった瞬間を見ると、自分の成長を実感できますね」と、仕事に惚れ込む。「現場での判断力を養い、どんな物件にも対応できる社員を目指したい。来年は、建築士の資格取得にもチャレンジする」と抱負も力強い。
榎原専務は「席は私の隣ですが周りがジャンパー姿の時も半袖で頑張っています。寒さに強い体をしていますネ。施工図作成の疑問点をしつこくリーダーに聞き自分のものにしている姿にはパワーを感じますネ」と、期待を寄せる。
「少しやんちゃな子かな? が第一印象。いくつかの現場を経験、少し流れが分かってきた感じでしょうか。今後の成長が楽しみ」と、同社の片村課長も目を細める。
今後の課題を「熱中し過ぎて正しい状況判断ができない場合がある。もっと段取りよく仕事をこなして、会社に貢献できる人材を目指したい。納期を守り、ミスをせず、責任を持って確実に仕事ができる人間になりたい」と、意欲を見せる。
自分が関わった建物造りを通して、長く愛される建物づくりに寄与したい―と情熱を燃やす若手ホープだ。