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地元工務店の「真の姿」

目指すは〝あなたの町の塗装屋さん〟
お客様を感動させ、家族に誇れる仕事を

vol.028

(株)TSグループ・東翔 代表取締役
吉松 良平 氏

 伊集院高校卒業後、陸上自衛隊に入隊、2年間勤務。その後「営業を勉強したい」と、リフォーム会社、塗装店勤務を経て、2004年に独立開業。趣味は黒鯛釣り、スキューバーダイビング。持論は「無理な理由が解れば可能である」。資格は一級塗装技能士、外壁塗装劣化診断士、シックハウス診断士。3年連続でアステックペイント取扱店月間契約棟数九州一位に輝く。鹿児島市のニュービジネスコンテストの大賞も受賞。家族は6人暮らし。いちき串木野市出身の35歳。会社所在地は鹿児島市西陵5丁目11-6。

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 「きつい・汚い・危険―の3Kから脱却し、塗装業を男らしい職人の仕事としてもっと発展させ、定着させたい」「汗をかき、ペンキだらけになり、ひたすら仕事に向き合う職人の姿は格好いい。それは家族に誇れる仕事だから。誇りの持てる業界へ、そして若者が自信を持って入職し、育ってくれる魅力ある塗職の環境を整えたい」と、熱い思いを語る。そのTSグループのリーダーとして舵取り役を担う。FC事業では、志ある職人に呼びかけ、「2025年までに3兆円市場の頂点を目指してがんばりたい」と、公開目標を掲げ、全国制覇の夢を追う。
 「戸建住宅のリフォーム塗装は手作業。だから塗職の需要はあり、存在意義も大きい。塗装作業は天候に左右されやすく、効率性など課題も少なくないが丁寧な仕事、アフターサービスの徹底など、原点を忘れずに地道にやれば必ず道は開ける」と、市場動向を検証する。

 塗装業は、橋や船など業種は幅広いが、同社は戸建住宅等の塗替えに特化した直売を柱に据える。従業員のマナーを向上させて、いい仕事をしてアフターサービスを徹底することで今後需要の取り込みが見込めるからだ。元々塗装業は、下地作業に始まり、下塗り・中塗り・上塗りを経て塗料の選び方や作業工程によって防水効果などの経年変化が進みやすいことからプロの専門業者に依頼した方が安心できる。

 高校卒業後、陸上自衛隊国分駐屯地に入隊、自衛隊では後期教育隊の最優秀隊員として表彰されたこともある。射撃検定一級、体力検定一級の記録保持者。しかし、「人生は一度」と、2年で自衛隊を辞め、リフォーム会社、塗装店に勤務。2004年に塗装店のノレン分けの形で塗装会社を独立開業した。社名の東翔には「東に向かって翔ける会社へ」という思いが込められている。
 塗装業を立ち上げたきっかけは、当時リフォーム会社などで強引な営業、接客が行なわれていたこともあり、「マナーやアフターサービスの徹底など当たり前のことをきちんとやれば一番になれる」という思いからだった。
 創業の時はまだ弱冠23歳で、まもなく挫折を味わった。経営の〝け〟の字もわからなかった頃、半年で前年の売上げを達成、有頂天になり従業員を増やし、売上げ拡大に走ってしまった。その結果、次第に工事の仕上がりの質が低下、客離れが進み、経営が行き詰まった。従業員による材料の横流し、現場から勝手に帰宅してしまうなど問題が発生、売上げは激減した。給料も払えず当時の従業員6人をやむなく解雇、会社は倒産寸前に追い込まれた。「勉強不足だった。経営とは何かを全く理解できていなかった。社長はこうでなければならないと、自分勝手に決め込んでいた」と、当時を振り返る。
 これがいい薬となって「ある面で吹っ切れた」と、猛省の上に立って会社の経営理念や、やるべきことを明確にした上で、2006年に残った相良龍史職長と2人で再スタートを切った。㈱TSグループ・東翔として会社を法人化、塗装職人向けFC事業部、直売の塗装屋さん事業部、不動産賃貸事業部、ママサポ組合事業部の4事業部を立ち上げ、展開している。

 経営理念は「家族にも誇れる仕事とアフター致します」と、到ってシンプル。戸建住宅専門に特化した直売を展開、営業はやらない方針で、広告、ポスティング、口コミに頼る戦略を展開している。客が納得するまで見積書の内訳を説明、信頼を得る作戦。これまでの経験から常にサービスを徹底し、原点に立ち返る経営を日々実践している。
 社員は見習い社員を含めて現在8人に増えた。平均年齢は36歳で職場は活気にあふれている。昨年度の売上げは連結で約1億6000万円を達成、順調に伸ばしている。直売の塗装屋さん全国ネットワークを展開中で、中期ビジョンでは「2020年までに西日本を制圧してリフォーム塗装市場で業界トップリーダー、2025年までには全国制覇を成し遂げ3兆円市場を独占したい」と、公開目標を掲げる。最終目標の加盟店数は863店舗。

更新日:2016/06/28

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