住まいの創造人住まいの創造人

地元工務店の「真の姿」

地域で必要とされる会社へ
個性的で健康な長期優良住宅

vol.032

(株)創造企画 専務取締役
中村 成孝 氏

 鹿児島実業高校―関東学院大学(文学部社会学科)を経て、機械メーカーに6年間勤務後、帰郷して家業を継いだ。高校、大学時代はラグビー部に在籍、活躍したラガーマン。膝を痛め4回手術を受けるが現在もトレーニングは欠かさない。家族は、夫人と一男一女の4人。趣味はラグビー観戦。多くの現場を掛け持ち、住生活企業づくりに情熱を注ぐ。会社所在地は、鹿児島市玉里団地一丁目8-17。同市出身の36歳。

地図

 「子や孫へ100年スパンで住み継げる個性的で健康な住宅」を家づくりのコンセプトに据える。かかりつけの医者と同じで、住まいも定期的な診断(メンテナンス)をして資産価値を上げ、しっかり履歴を残すことが不可欠。「だから、この地域で必要とされる存在の企業になりたい」と、完成してからのメンテナンスを強化、〝住まいづくりのプロ〟として、地域密着の住生活企業を掲げる。
 タブレットパソコン片手に「いつでも、どこでもスピーディーで分かりやすい提案営業」を心掛け、現場を走り回る毎日。来年4月から二代目の社長就任が決まっており、高校―大学と活躍した元ラガーマンはフットワークのよい行動派として知られる。

 同社は、カーテンなどのインテリアなど内装を得意としていた父の歳久さんが昭和52年4月に創業。一旦は総合建築業へ舵を切るが、約20年前から家づくり一本の建築業へ転換、現在に至る。新築、リノベーションを含め年間12棟程度だが、今年は新築20棟の目標が見えてきた。
 本物の素材(無垢材)、長期優良、耐震等級3、ケース工法、構造計算書付きの住宅づくりを基本に掲げ、手掛ける家は全棟「いえかるて」(住宅履歴情報)による蓄積・維持管理のサポート体制を確立している。
 高い天井勾配、大きな梁、吹抜け、個性的なリビングギャラリーカフェ、快適で効率的な家事動線など住む人の健康に配慮した特長とデザインを併せ持ったおしゃれな住まいは、人気を集めている。
 床下環境を改善するため木質系の天然素材、微粉末木質炭素、天然鉱石を配合して開発された独自の防蟻防腐用液状触媒活性炭「ヘルスコ・キュアー」、室内環境改善木炭塗料「ヘルスコート」、梁・継ぎ手を強くする工法を採用、薬剤を使用しない健康的な住まいづくりを展開する。

 また、システム面では、①売買に有利②計画的な維持管理③合理的なリフォーム④災害時の迅速な対応―に向けて、生活履歴情報などを蓄積し、資産価値向上に役立てる「いえかるて」のサービス、国交省の長期優良住宅先導的モデル事業の採択を受けた「住まいの定期点検ハウスドクター」プログラムに基づいた建物調査「あんしんくんサービス」など、買ってよし、売って安心のサービスを実施している。
 そこには、品質を下げずに常にワンランク上の住まいづくりを目指すひたむきなプロ魂と、さまざまなソフトのシステム化、技術屋集団とのコラボが存在する。工務店、不動産業の垣根を越えた「住生活企業」を目指す背景には、「家を建てた人に資産価値を落とさずに永く住み継いでもらいたい」という芯のある想いが根付いている。

 地元密着の地域情報を届けるニュースレター「ピーチピーチ通信」も15年ぐらい続け、地元の話題や料理レシピ、業界ニュースなどを情報満載で発信、「ためになる」と喜ばれている。同時に窓断熱などのプチリフォームも紹介し、引き合いが増えた。
 また、地域密着のイベントでは、毎年地元商店街と連携した「創造まつり」を開催、新鮮野菜や陶器などのフリーマーケットも賑わいを見せ、地域活性化にひと役買っている。大工、左官、サッシなどの建具職人が開催する「建材・木工教室」、「網戸張替え」、「リフォーム相談会」、「庖丁研ぎ」も好評。ここでも匠の技を持つ職人芸が生きる。

更新日:2016/08/23

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