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地元工務店の「真の姿」

未知の分野にも物おじせず飛び込む
主婦の気づきを家事動線と収納に

vol.057

(株)ハウスサポート 専務取締役
今村 裕子 氏

 (株)アシスト設計の創業者、今村裕会長の三女。れいめい高校から中村学園大学短期大学部に進学。卒業後、家業のハウスサポートに入社。常務取締役を経て2017年から専務取締役に就任し、母で社長の絹代さんを側面から支える。宅地建物取引士、一級整理収納アドバイザーなどの資格を保有。女性目線からの家事動線、収納術などを得意とする。好きな言葉は日々是鍛錬。会社所在地は薩摩川内市平佐町3282-3。同市出身。

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 同社は、2003年4月、㈱アシスト設計のリフォーム事業部として設立。年間新築棟数は10棟ペース、累計建築棟数は約100棟に上る。設計コンセプトには、「健康・快適・安心の家づくり」を掲げる。
 女性にも活躍の場が広がっているとはいえ、建築業界はまだまだ男社会。「戸惑いが無かったと言えば嘘になる。毎日が模索と試行錯誤の日々」と笑顔でこれまでを振り返る。「いろいろな面で先輩社員に支えられている。言いたいことだけを主張して、出しゃばっては駄目。お客様に対して何か手助けできればという気持ちで臨むことが大切だと思っている。自分は皆に支えられて今があるのだから…」と、あくまでも謙虚。
 結婚して専務取締役という責任あるポストに就いてからも、仕事へのひたむきさと、明るい性格も手伝ってか、いろんな人にかわいがられ、支えられてきた。
 仕事に奔走する父で会長の裕さんの背中を見て育った三女は、「意外と芯が強く、思ったことを最後までやり抜く性格」と会長も評価する。
 大学時代は家政科を専攻。「家庭生活の基礎・応用について学んだ。主婦目線、暮らし目線で、家回りのことをアドバイスできたら」と、目を輝かせる。「収納を計画的にプランニングする事で、建築費用の削減や暮らしの快適さにつながる。もっとお客様に喜んで頂けるよう、当社の家づくりにも活かしていきたい」と、会長が指摘する〝今は工夫どき〟の言葉を真剣に受け止め実践している。日常生活の中で主婦目線で気づいた家事動線、収納術は「まだ新米主婦だが、実体験型」と例えるように、同社の設計にも生きる。

 過去に、商談がほぼ決まりかけていたお客様が他社に乗り換えたことがあった。「自社に何が足りないのか」を求め、辿り着いたのがイシンホームだった。本部の岡山に何回も足を運び、魅力、メリット、実績などを調べた上でFC契約を結んだ。疑問に思ったらトコトン調べ納得したら次に進む-というこだわりを持っている。物おじしない性格は父親譲りだ。定額制注文住宅ecotto(エコット)を開発。コスト面にも配慮しながら付加価値をつけて地域の需要ニーズ、気候風土に着目した「環境共生住宅」を提案し、実績を伸ばしてい
る。そこには、「薩摩川内市という地域経済、環境、市民性などの要素に配慮して建てるのが家。だから、地域社会に貢献する家でなければならない」という会長の信念がある。昔、裕会長が南北に長い日本列島各地の家を見て回った際、「家は、その地域の需要度、ランキングなどを加味した上に形成されており、気候・風土、伝統が織りなす歴史がある」と実感。それ以来、いろいろな面で総合的なバランス感覚を重視している。社名の「アシスト設計」と「ハウスサポート」は、高校時代夢中になったサッカーが由来となっている。
 「困ったときは、父にアドバイスをもらうこともある。一番のお手本ですから」と、裕子専務。「誠実・安心・実行」の基本理念を胸に、アシスト設計とハウスサポートが緊密に連携し、高い技術力と総合力を発揮して未来を切り開く会社を目指している。「そのサポート役を担えれば」と、前を向く。

更新日:2018/08/01

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