住まいの創造人住まいの創造人

地元工務店の「真の姿」

ラフなヴィンテージ感+アンティーク
個性的で自然派の香りがする住まい

vol.066

㈱ATELIER  M プロデューサー
池田 眞也 氏

鹿児島工業高校建築科卒業。県内の建設会社、設計事務所などに勤務し、設計の腕を磨く。2016年12月、鹿児島市春山町に建築工房「ATELIER M」(アトリエ エム)を開設。これまで培ってきた人脈と経験を生かし、プロデューサーの仕事をスタートさせる。昨年9月、同市内にモデルハウスを兼ねた自宅を新築。妻と子ども3人と暮らす。2級建築士、1級建築施工管理技士。趣味はライフル射撃。好きな言葉は「誠意をもって万事を尽くす」。同市出身の42歳。

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 「お客様の要望に寄り添って、自分好みの色を出しながら提案、互いの思いを議論する」「住めば住むほど生活になじみカッコよくなる家」。家づくりのコンセプトについて語り始めると、もう止まらない。住まいでも店舗でも、その空間が何を意図するものなのか。お客様と心を通わせて議論する。
 社名は「ATELIER M」。フランス語で建築家などの仕事場を意味するアトリエからきており、個性的でラフなインダストリアル感を追求する。Mは設計事務所を経営していた尊敬する叔父の社名から頭文字をもらった。
 中学のとき、「自分で創造したモノがカタチになる建築士に憧れ、進むべき道はこれだ」と決心する。当時、千葉で設計事務所を経営していた叔父の姿に将来の自分を重ね合わせ、工業高校に進学する。卒業後、地場工務店に就職し、設計と現場監理からスタート。設計事務所、建設会社、住宅会社などで経験を積んだ。
 もともと、ものおじする性格。人と話すのは大の苦手だった。しかしある日、設計事務所の社長から「営業ができない人生なんてつまらないよ」と、セールストークの重要性を教えられ、次の就職先では自ら営業職を志願して就職した。自分の殻を脱いで、積極的にいろいろな人と対話する面白さを教わった。お客様と話をすると、「ああ、そうなんだ」「そんな考えや思いもあるんだ」と、気づかされ、感動する。「そういう意味では設計事務所での2年間は、これまでの人生で一番濃かった」と、言わしめるほどの転機となった。

 現在は、Design Sourceがプロデュースする『BROOKLYN HOUSE』を提供。『ほどよく自然体でカッコよく暮らす家 自分だったらこんな家に住みたい!』そんな発想から企画した気取らない自由な家づくりにこだわる。九州地区では7社が加盟。2カ月に1回集まり、食事やミーティングを重ねる。「鹿児島にはない独特なセンス力、〝個〟が学べる」と、愉快な仲間たちとデザインをテーマに談論風発。とにかく個性的で、最初から細かく部屋を区切るのではなく、収納棚であいまいな仕切りをするところがおもしろい。
 ATELIER Mの事務所に足を踏み入れると、個性的なシーリングランプ、ビンテージの床、無垢の木肌、壁などが飛び込んてくる。そこには、どことなく見慣れた風景の色や、ワクワク感が染み出す安心感を覚える。そしてなじんだ住まいの色を醸し出してくれる。
 年間新築着工戸数は、2、3棟。リフォーム、リノベーションが10棟以上。1つ1つの空間を大切に、自然派、個性を大切にする住まいづくりにこだわりを見せる。家づくりのコンセプトは「個性的だが居心地がよく、癒やされて安心する日々の生活・暮らしをエンジョイできる場所」。
 SNSや住宅雑誌などで日々の情報を仕入れる。そして毎日刺激を受け感動する。これだという動画や写真、デザインなどで進化し続けるポイントを抑える。そして常に自分の目で感じた形や色合いを重視する。個を磨き、個を大切にして徹底してこだわる。そんなプロデューサーは、きょうも自分磨きを忘れない。

更新日:2019/05/01

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