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住みなれた町に新居を構えたＭさん。近隣に大小の商業施設が多数点在し、買い物や交通も便利な暮らしやすいエリアです。この家は、外断熱工法で建てられているので、夏は涼しく、冬は暖かいことが特徴。取材日の屋外は10℃程度しかない肌寒い日でしたが、室内にいたご家族は薄着姿で裸足でした。その素足が触れる床板は、足ざわりの良い杉の無垢材。珪藻土の塗り壁や和紙など、家中に自然素材ならではの優しさがあふれています。長男の翔くんも、この家で暮らすようになってからは、喘息の発作が出ないといいます。愛犬ララちゃんと仲良く遊んでいる姿は、まさに元気ハツラツです。

住宅密集地で隣家との間も狭く、すぐ近くに往来の激しい大きな国道が走っていますが、室内は、そのことを忘れてしまうほど静か。戸外の環境に左右されることなく、快適に過ごせます。リビングの家族と目線が合うよう、あえて一段低くしたキッチンに、高低差をつけた天井高など、巧みな空間利用も魅力です。見たところ、目につくような大型収納はないものの、あちこちに容量たっぷりの収納スペースが隠されていて、びっくり。現しの造作や空間は美しく、見えない所まで手ぬかりなく。職人のアイデアとテクニックが、すみずみまで生きた住まいです。