My Life Style
Sumikaの巻頭特集
木漏れ日と暮らす

新緑が黛る季節。窓を開ければ青々とした木々が風に揺れ、朝夕の木漏れ日は部屋の中にまで射し込んで来ます。
住宅街の中にありながら、まるで雑木林や木立ちの中にぽつんと佇んでいるような、そんな棲み家を訪ねました。

囲炉裏のある暮らし【離れと八楽庵の設計施工・有限会社福山組】

代々受け継がれてきたお屋敷に暮らす塚元さんご夫妻。竣工は安政4年。今から160年以上も前(島津斉彬公の時代)に遡ります。5年ほど前から改装・改築を加えて居心地や佇まいを整えてきた「新と旧、家と緑、家と町」が一体となった暮らし。庭には100種類300本以上の庭木が植えられ、四季を通して様々な表情で暮らしを彩ります。
現在の塚元さま邸は母屋、離れ、庵の3つの家屋で構成され、ゲストハウスとして活用できる離れと、プライベートな時間を過ごす庵は㈲福山組の設計・施工です。
「八楽庵(やらくあん)」と名付けられた庵は、使い勝手のいいコンパクトなキッチンや薪ストーブ、信楽焼の壺風呂などをしつらえたご夫妻のプライベート空間。家仕事や庭仕事、畑仕事を楽しみながら、日々を過ごすお二人。庭の木々も徐々に芽吹きの時を迎え、母屋と離れと庵(そして街)が、そよぐ緑で繋がります。




※こちらの記事は2020年に発行された「住まいの雑誌Sumika 22号」に掲載された特集を再編集したものです。内容は取材当時のものとなります。
木漏れ日と暮らす
庭の中の家 Part.2 Sumika Vol.22