レンガが敷き詰められたアプローチの先に、豊かな風合いを醸し出す存在感たっぷりのU邸。ステンドガラス入りのおしゃれな玄関ドアが訪ずれる人たちを魅了します。
アメリカにホームステイ経験のある奥様だけあり、デザインセンスは抜群。「家を建てるなら洋風な外観、シーリングファン付きの吹き抜けリビング、かわいらしいクロスは絶対でした」と奥様。「性能とデザイン、室内環境にこだわるRC-Zの家だからこそかなえられました」。
この家の一番の特長は、地下室と屋上の多目的空間。オーディオルームにも可能な12畳ほどの地下室は子どもさんたちの収納ルームとして利用。屋上ではバーベキューをしたり、夏の花火も眺められるそう。ライフスタイルの変化に応じて、いろいろな楽しみ方を堪能しています。
新居に太陽光発電システムの導入を希望していたMさん。「先々のことを考えてぜひ取り入れたかった太陽光発電の家を、無理のない予算で建ててきた友技舎さんの実績を知り、お願いしました」。こちらはオール電化住宅なので、電気料金への関心の高さはなおさらのこと。断熱材には「カネライトフォーム」や「グラスウ
ール」といった高性能のものを用いて、熱効率の高い省エネ住宅が完成。光熱費の管理がしやすく、家族と環
境にやさしい暮らしが手に入りました。
M邸には家族の将来を考えたアイデアが満載。「高齢になれば、2階は使わないだろう」と平屋建ての家を選択し、玄関にはスロープを設けました。約20帖のLDKは、帰宅した子どもたちが必ず通るよう、玄関と子ども部屋との間に配置。子ども部屋は10帖と広めに設定し、将来は仕切ることもできるよう2つのドアと2つのクローゼットを用意しました。トイレとお風呂も広いつくりで、手すりも設置しています。さらに注目したいのが、カーポートとLDKをつなぐインナーデッキ。車2台を停められる全長10mのカーポートは、屋根が家の外壁と完全につながっています。雨の日も濡れることなく室内へ入ることができるとご家族も大満足です。
「和風モダンな雰囲気が好き」というご夫婦。住宅展示場を見わたして、どれが一番好みかを話し合った際、同時に選んだのが丸和建設の住まいだったそうです。モデルルームを訪れて、音響熟成木材や幻の漆喰といった自然素材が醸すやさしい印象を体感。「営業担当の方とも波長が合ったし、安心してお願いできると思ったんです」。
お二人の希望は坪庭。しかもそれをリビング、和室、浴室から眺められるようにすることでした。共働きを考慮して家事動線はコンパクトに。キッチン横に脱衣所があるので、二人で家事をするときもコミュニケーションや移動がスムーズです。洗面台の背後に備えたドレッサーは、朝の準備に大活躍。収納に関しても、壁面やデッドスペースを生かし、空間をスッキリとさせています。
霧島市の住宅展示会場に誕生した「Air・Vert(エア・ベール)」は、自然エネルギーを活用しながら、長年にわたって快適に暮らせる「2050年型省エネ住宅」。太陽光発電はもちろんオール電化、蓄熱暖房、熱交換率90%の換気システムとすべてがハイグレードな標準仕様です。
設備だけでなく、室内のあしらいにも快適性への配慮が見られます。新築独特のにおいがないのは、家から化学物質が排出されていない証拠。すがすがしさを感じさせるのは、こだわりの自然素材を選んでいるからです。その一つが「幻の漆喰」。光熱触媒の技術を利用して、家具や家電から発生する有害物質などを吸着・分解してくれる優れモノです。そのままの表情を生かした無垢のうづくり床にはクラシック音楽を聴かせて常温熟成乾燥させた「音響熟成木材」を配しています。細胞が破壊されず本来の油分が残っているので、高い保湿性や保温性があり防菌性にも力を発揮。畳の内部に宮之城の竹炭を使用した「清活畳」には、脱臭、保湿、断熱に加えてマイナスイオン効果もあるそうです。
見えない部分から人の触れるところまで、これからの時代に本当に必要なものを提案しているこの家は、真の健康住宅といえます。
木目が美しい杉板とオフホワイトのスペイン漆喰に包まれたH邸。室内は明るく、すがすがしい空気に満ちています。今回、Hさんご夫妻が一番こだわったのは「家族の健康」。それに応えてSin工房が提案したのが「W断熱工法と自然素材で作る、人と環境にやさしい家」です。外断熱材と内断熱材をダブルで使った壁は厚さが17㎝も。2階の吹き抜け部分に設置したエアコン1台で四季を通して家中が快適です。防音効果も高く、すぐそばに幹線道路があるにも関わらず、室内はとても静か。断熱効果は高いのに通気性がよいのも特長です。
「家づくりの過程が楽しくて、毎日のように現場に来ていました」と奥様。親しくなった棟梁が「ここはどうするの?」と収納の位置などを一つ一つ確認して、細やかな心遣いがとてもうれしかったとか。ご主人こだわりの和風をベースに、奥様好みのナチュラルなテイストもプラスしたH邸。建具、収納、造作家具はすべて杉材で職人の手作りです。内装にスペイン漆喰を使用したことで、室内は明るく、人にもやさしい住まいが実現しました。リビングの壁の中央に飾られた古い時計は、ご主人が実家から持ってきた大切な宝物。この新しい家で家族と共に幸せな時を刻んでくれそうです。
ご主人の定年を機に、ふるさとへ帰郷することを決心したTさんご夫婦。遠くに国見岳を望むこの地に、数寄屋風と瓦葺きの屋根が美しい和の佇まいを完成させました。
当初は和風派の奥様と洋風派のご主人で意見が分かれたこともあったそうですが、ここは150年ほど前(江戸時代末期)に建てられた母屋がある宅地。「出来る限り母屋を残して、それに並ぶ住まいにしたい」と、伝統技法を取り入れながらモダンな建築を手がける三栄ハウジングに依頼することになったといいます。
これまでも富士山の近く、山景を眺める心穏やかな住まい。「今まで生活してきた住宅間取り図を取り入れたい」「家具がすっきり納まるよう埋め込み式にしたい」という二人の要望から、収納家具21品がすべて納まるように設計されています。数寄屋風の外観や瓦葺き屋根など、日本の木造建築の美しさを細部にまで取り入れ、玄関や寝室からは家族の顔がいつも見えるように小窓を設置。モダンな雰囲気を盛り込んだリビングには長年愛用していたイスや大好きな絵画が飾られ、使い勝手がよく奥様もうれしそう。「昔ながらの家づくりに思い出を詰めて、現代の感覚も取り入れる」。そんな愛着の深まる暮らし方を楽しんでいます。
お兄さんが建てた家を一目で気に入ったFさん。施工会社は福山土木でした。同社は土地や資金の相談から間取りのプランニング、現場の立会いまで同一のスタッフが担当。家族の希望を取りこぼすことなく形にすることができました。対面式キッチンを置いた広いLDKの階段にのぞき穴をつくったのは、工事中に娘さんが1階をのぞいて遊んでいたことがきっかけ。そんな些細な出来事を見逃さないことからも、同社と施主の関係の強さを感じさせます。
ご主人の趣味である昆虫コレクションの部屋や、家事動線上につくられた奥様のためのスペースなど、主寝室以外に夫婦それぞれの空間があるのも特長。奥様の個室はキッチンと洗濯室の間にあり、家事の合間に読書を楽しんだり、ひと休みしたり、多忙な中でも時間を有効に使うことができます。
子どもたちの意見もプランに多く取り入れました。冒険的な色使いが光るキッチンは娘さん、シックなブラックのバスルームは息子さんのチョイス。2階の子ども部屋の位置も彼らの希望を聞きながら図面にそれぞれの名前を書き入れ、誰の部屋なのかわかるようにしたとか。家族全員が家づくりを楽しんだ様子が伝わってきます。
Tさんご夫婦にとって2回目となる住まいづくり。以前は洋風2階建てでしたが、今回はガラリと雰囲気を変えて和風の平屋建てに。「老舗旅館をイメージしてプランを提案してもらったんです」と奥様。数寄屋風のつくりや昔ながらの真壁工法を取り入れ、自然素材を使って上質な空間に仕上げています。部屋数こそ少ないものの、それぞれのスペースをゆったりと確保。開放感とともに、たっての要望だった日当たりや風通しのよさも手に入れました。ご主人の仕事柄、来客をもてなす機会が多いこともあり、玄関を中心としてパブリックとプライベートをTPOに応じて使い分けられるよう、間取りを配慮。ご夫婦が心地よく過ごせるレイアウトになっています。
リビングルームで印象的なのが3mを超す天井の高さ。掃き出し窓に加えてハイサイドライトまで備えているので、寒い季節でもリビングには暖かな日だまりができます。ソファに腰掛けて見えるのは、木目の美しい広縁や軒先の向こうに広がる庭園。家族はもちろん、誰もが肩の力を抜いてホッとくつろげる…そんな空間です。伝統的な意匠で魅せる和室にも注目したいところ。格子天井に照明を埋め込んだり、縁側を畳敷きにしたり。キラリと光る職人の技とアイデアで個性を演出しています。
「長く愛せる木の家を」とずっと考えてきたご夫婦が選んだのはHABITAでした。国産杉を現しにした木構造、家族構成や生活変化に対応できる「間面(けんめん)」を基本として長く住み続けられる家というのがコンセプト。新品よりも使い込まれた風合いを好み、経年変化を楽しめる二人のアンテナにも、このコンセプトはビビッときたようです。
シンプルな2階建ての住まい。部屋数を最小限に抑えた間取りは、リビングの高い吹き抜けを介して一つの大きな空間のように感じられます。水回りを除くと完全な個室になるのは寝室として利用している洋間のみ。「広くみんなで使えるように」と、ご夫婦のリクエストで実現したプランは、キッチンから脱衣所、浴室がストレートでつながる動線など、使い勝手のよさもこだわりです。
数年前から地元に新居を構えたいと考えていたSさん。ご夫婦とハウスサポートの家づくりは土地探しから始まりました。そして出合ったのが日笠山を東に見る新興住宅地。「地域のシンボルである山から昇る朝日を、いつも眺めることができるんです」とご主人に笑みがこぼれます。
Sさんは新居への希望を「S家の家づくり日記」にしたためていました。それだけにこだわりのポイントが満載です。LDKで注目したいのは、ご主人が集めた焼酎のコレクション棚と、結婚記念日には毎年撮影する家族写真を飾るための3段棚。趣味や思い出が住まいに溶け込んでいます。「今飾られている写真は以前の家で撮影したもの。今年からこの家で撮ります」とご主人。
「みんなと会話をしながら家事ができる」という対面キッチンは奥様のこだわり。人が立つスペースや作業台が広く、品物をすっきりと収納できるパントリーや洗濯室から浴室まで直線でつなぐ合理的な動線は、家事の助けとなりそうです。リビングの掃き出し窓の先には広いウッドデッキがあり、ここでバーベキューが楽しめるようにテーブルと流し台を設置しました。LDKからの出入りもしやすく、夏は外の風を感じながら快適に過ごせそうです。
奥様と娘さんで暮らす朝倉邸は2軒目の住まいです。亡きご主人が建てた以前の家で雨漏りがするようになり手直しを繰り返していましたが、それにも限界を感じ思い切って建て替えを決意。知人の紹介で出合った福山組と新たな家づくりをスタートさせました。
新居に希望したのは、自然な形で木を生かした和風の家。特に奥様は「目に付く場所には節のない木材を使いたい」ということがこだわりでした。完成したのは玄関からLDK、家族の個室まで、美しい木目の無垢材を贅沢に配したすっきりとした住空間。吸湿・消臭に気を遣う納戸とトイレには杉を使い、見た目だけでなく機能面でも木が活躍しています。壁面は食器棚や本棚など既存の家具を埋め込み設計しているので、室内はフラットな状態に。「8帖の部屋ならそのスペースを最大限に利用できますよ。広くて気持ちいい」と奥様も大満足です。南に位置するLDKは廊下側の建具の上部にガラスを採用。明かり取りと同時に部屋との一体感を生む効果があります。
帰省した家族が「懐かしい匂いがするね」と声をそろえる和室には、かつての住まいで使っていた欄間と床の間をそのまま再利用。家族の思い出を見守ってきた大切な品は新居でも生き続けています。
落ち着いた古民家風の面構えが、初めて訪れる人にも懐かしい思いを抱かせる出水市のT邸。室内に一歩一歩足を踏み入れるごとに気持ちがどんどんほぐれていきます。
日本古来の住宅様式を取り入れた自然と調和した住まい。地元の気候や風土を熟知した東村住建だからこそ成せる技や工夫が凝らされています。素足にやさしくなじむ無垢の床板。柿渋を丁寧に三度塗り重ね、ほんのり赤みを帯びた柱や梁が独特の雰囲気を醸し出します。天乾(てんかん) 材などの建材は一括仕入れすることなく、社長の長年培った目で選ばれたものばかり。建具も
一棟ごとの特注品で、職人の技にこだわって発注しているそうです。
自然とともに暮らす知恵と和の原点を探る清々しさが、Tさんの住まいにはあります。
シンプルなフォルムながら、白を基調にした建物が目を引く技建のモデルハウス。約70坪の敷地に、建坪30坪というコンパクトな平屋建てです。しかし、外観からそのコンパクトさは感じられません。内装も白でまとめられ、一体感を持たせてあるのも特長的。特に床材として使っているホワイトオークには、一度塗装したものにブラッシュ仕上げを施し、長年使い込んだ風合いをプラスしてあります。作り付けの収納もふんだんに用意され、家事を担う奥様の使い勝手を重視したつくり。「中でも30代女性を意識してコーディネートしてあります」とのこと。同社ではインテリアもエクステリアも専任スタッフが担当し、希望に沿ったプランを提案していきます。この住まいも建具のデザイン、取っ手にいたるまでイメージを統一。日常を楽しめる空間となっています。
リビングと和室(兼寝室)の間には、中庭的なウッドデッキを配置。採光や通風をサポートするのはもちろん、キッチンに立ったときの視線の広がりも計算した秀逸な間取りです。2×4工法なので気密性も抜群。自然の光と風を取り入れつつも、閉め切れば高い断熱効果で快適な住環境に。長期優良住宅の認定も受け、長く安心して暮らせる家づくりを実現しています。
仕事を始めて10年という節目にマイホームを決心したSさん。父親の紹介でライフホームと出合い、自身が勤める職場の社宅をつくったという実績にも縁を感じて、新居を任せることにしました。
お酒が大好きで、一緒に飲みに出かける友人が多いため、「みんなを呼べる家」を希望。さらに、奇をてらったものではなく「シンプルでゆっくりできる空間」というテーマを設けました。リビングとキッチンのある1階部分は、床と腰板に配した桧が温かみを感じさせる広々空間。親戚の方が手作りした一枚板のテーブルを置いても、まったく圧迫感がありません。ローテーブルに座ったときの目線の高さに合わせた窓も秀逸。開口部からウッドデッキに出ることができ、開放すれば外部も室内のように使うことができます。「ウッドデッキでは大勢を招待してバーベキューをしたい」「壁に焼酎用の棚を作りたい」とこれからの楽しみも生まれているようです。
リビング階段を上ると、2階ホールを活用したパブリックスペースがあります。ご主人の寝室となる和室には4帖半のウォークインクローゼットを設け、大容量の収納を確保。「新しく家具を買い足す必要がなかった」と喜ばれています。
7歳、2歳、1歳の三兄弟とご夫婦が暮らす山ノ内邸。元気な子どもたちが伸び伸びと遊べるゆとりの空間が魅力です。
「ゆったり感を大切にして、仕切りを少なめに」という希望で、1階には24畳のLDKとそこに続く6畳の和室という大空間が広がっています。オフホワイトやベージュを基調にした室内は、桜の無垢材の床、杉板の腰壁など、自然素材をふんだんに使っているので、シンプルな中にも温かみのある印象。奥様が「どうしても」とこだわったオープンスタイルの対面キッチンからは子どもたちの様子も一望できます。
家の各所に大容量の収納スペースがあるのも山ノ内邸の特長。大工道具やベビーカーまで収まる玄関横のシューズクローク、リビング側と玄関側の両方から使える階段下収納、キッチン奥の食品庫、2階寝室横にある6畳のウォークインクローゼットなどによって家の中はいつもすっきり。家族が多くても、物に振り回されない快適な生活が実現しました。
この家に暮らし始めて1年。「それまでは毎週のように出かけていたのに、今はほとんど家にいるよね」と顔を見合わたすご夫婦。その笑顔が何より家への満足感を物語っているようです。
背の高い屋根なりの勾配天井が、縦に伸びやかな印象を与える広々としたリビング。窓から差し込む温かな日差しが室内に行きわたります。風の流れや採光に配慮して設置された天窓は、新鮮な空気を室内に取り入れ、天井近くにたまった空気を外に逃がす役目を担い、外観のデザインのアクセントにもなっています。
「家事動線を短くしたい」という奥様の希望は、物干し場、キッチン、収納部屋、洗面室、お風呂を直線に配置してクリア。洗濯物を干して、取り込んでたたみ、タンスにしまう一連の作業がスムーズに行えます。また、雑貨類はシンク横の収納へ。衣類や雑貨で居室が散らからず、片付いた状態をキープできます。
構造材には防虫効果のある燻煙乾燥木材を使用。煙による乾燥は木の細胞を傷めず、組織が頑丈になり家が長持ちすると言われています。
Q=1.0断熱工法は、グラスウール使用で外張り断熱に匹敵する性能を発揮。また、部屋ごとの気密性が高いため、年間を通して空調の効きがよく、コストを抑えることができます。
ダイニングテーブルと和室の床柱、トイレの一枚板のカウンターには、ご主人のお父様が大切に育ててこられた実家の木を切り出して利用。愛情たっぷりのオリジナルです。
15年ほど前から、住まいづくりを考えていたYさん。平成18年に石田建築の完成見学会を見たことで、「ここだ!」という気持ちが固まったそうです。天然木が演出する雰囲気に一目ぼれ状態で、その場で間取りの打ち合わせを始めたほど。Y邸も、職人による手加工の柱や梁が印象的に映ります。使っている木材は県産の杉と桧。品質を吟味して選ぶ、同社ならではのこだわりです。
「木に囲まれているとほっとします」とご主人。家族が集まるリビングは、天井も壁も杉板仕上げに。玄関ホールを境に、パブリックとプライベートのフロアが分かれる平屋づくりです。和室と浴室から見える坪庭はご夫婦が手作りしたもので、北側の採光にも一役買っています。主に引き戸を採用し、窓の配置も考慮して通風性も高めました。
地元で代々続く食肉店を営む柿内さんご家族。今回の建て替えでは1階を店舗である「ミートショップかきうち」、2階を住居にして、これまでなおざりだったプライベートを大切にした住まいをリクエストしました。敷地のすぐ裏手に高い土手があるため、建物全体に鉄骨造を採用。エコレンガの町といわれる商店街通りに馴染むよう、外観にも部分にレンガをあしらい、シンプルで清潔感のあるデザインも重要なポイントになります。
代々続く柿内邸には、人が多く集まることを考慮して住居に広い空間を作ることが大きなテーマでした。18帖あるリビングダイニングは8帖の和室と続き間として使えるよう配置。間に柱などを入れずに大空間をかなえられるのは、鉄骨造のメリットでもあります。さらにベランダとルーフバルコニーを備えた南面には窓をたっぷりと。向かいの建物とは道路を挟んでいるうえ、2階リビングは採光も抜群。仕事から離れたわずかな時間でも、ホッとくつろぎを与えてくれます。仕事に家事に動きっぱなしの奥様が使いやすい間取りも注目です。キッチンを中心に、脱衣室、寝室、和室、リビングがくるりとつながるレイアウト。室内はほとんどが引き戸なので、開けておけばよりスムーズな動線がかないます。
ゆかしい和の様式美を備えた松下邸。「込み栓」など日本の伝統技術を生かしながらも、現代の暮らしにかなった高断熱住宅をマエダハウスに依頼。同社は「セルロースファイバー」を用いた断熱工法(デコスドライ)で対応しました。新聞古紙から生まれた自然由来の素材です。
建物の内外にかかわらず、細部まで凝らされた職人の美意識の高さに、思わずもれる感嘆の声。ご主人の好みを把握した棟梁だからこそ成し得た技で、住んでから「ここにはこんな木が使ってあったんだ」とうれしい発見も多いそうです。希少なクリやサクラをはじめ、センダン、クス、タブノキなど、素材の美しさが際だつ木材をぜいたくに使用しています。
木の年輪のように、年月を重ねるごとに味わいが増していく住まいに、ご主人の顔もほころびます。
S邸は築2年。杉の床板も程よいつやが出てきて、味わいが深まっています。珪藻土の壁には消臭・調湿効果があるため、「夏、特に梅雨時期は空気がさらりとして快適。冬も思った以上に暖房効率がよかったです。無垢の杉は柔らかく温かみがあるので、冬でもスリッパなしで過ごせるほど」と奥様。
そんなナチュラルな空間に合わせて、建具や家具もほとんどが造作。枝の形そのままを生かした引き戸の取っ手や、配線を隠せるようにデザインしたテレビボード、モザイクタイルとホーローシンクのキッチンなど、ご夫婦のこだわりとセンスが光るインテリアに仕上がっています。雑貨好きな奥様がよく訪れていたのは、マル川建設が営む「ラティス」という雑貨店。「そこで住宅も建てることを知ったんです。話を聞けば聞くほど、自然素材を生かした理想的な住まいづくりをしていることが分かり、わが家をお願いしました」。
リビングを中心に、個室へダイレクトにつながる間取り。廊下はなるべくつくらず、窓を多く取って採光・通風に配慮しています。開放的なパブリックスペースを作りながらも、キッチン奥に奥様の作業室、ロフトはご主人の書斎と、プライベートを尊重したプランも特長です。
温かみを感じるうづくりの床が印象的なS邸。家具も同じ杉材での作り付けで、統一感のある空間に。壁材には調湿や消臭効果のあるケイソウクロスを採用するなど、自然素材に包まれています。リビング階段やLDKとつながりを持たせた2階のスタディスペースもあり、子育ての舞台にもなることを考えた間取りも注目したいポイントです。
廊下から寝室へはウォークインクローゼットを経由します。これは「脱衣所の近くに収納が欲しくて」という奥様の要望による配置。動線や使い勝手のよさも抜群です。また、ゲストが使うことも考えて洗面台は独立。両開きできる鏡の中は棚になっていて、見た目もスッキリ片付きます。この隠し収納はご主人のアイデア。細部にまでご夫婦のこだわりと工夫が詰まった住まいです。
田園風景が広がる土地に、昔から住み続けてきたMさんご家族。ご夫婦二人の暮らしが中心になったのをきっかけに、住まいの建て替えを決意しました。それまで暮らしていたのは、ご主人の実家でもある築90年ほどの古い木造の家。愛着はあるものの、冬の寒さや室内の段差など、快適とは言い難い住環境を一新しようと、堀ノ口工務店へ。「構造に使う木材の質や技術にも定評があり、何より地元工務店ということで親しみと信頼がありました」。
「ゆったりシンプルに」をテーマにして、子どもたちやその家族が集まったときにも気持ちよく過ごせるよう間取りを考えてあります。大勢が一堂に介せる2間続きの和室は、縁側もある伝統的なつくり。じゅらく壁や御天井と呼ばれる格子天井で、落ち着いた雰囲気です。
日常のほとんどを過ごすリビングダイニングや書斎は、白と木目を基調としたインテリアで明るく爽やかな空間に仕上げています。平屋建てを感じさせないほど天井も高めに設定。部屋間は引き戸を開閉することで、空間や動線をコントロールできます。奥様の要望で、水回りを集中させて家事動線を短く。ダイニングとキッチンの間には両面使える収納棚を設けるなど、キッチン回りの使い勝手にもこだわり満載です。
1階は見通しのよさがポイント。キッチンに立つとダイニング側にあるソラマドコート、さらにその先の和室まで見渡すことができます。遊び盛りの兄妹を見守る奥様にとって、この見晴らしのよさは住まい選びの決め手の一つに。家の中に開放感をもたらすソラマドは、住宅が並ぶ場所ではより一層効果絶大! 自然の光と風を通す道であり、子どもたちの遊び場であり、誰もが自然に集まりたくなる心地よさを持っています。中庭のようにプライバシーが保たれるので、使い方は住む人の自由。このソラマドでもパパ友・ママ友が集まって、バーベキュー&たこ焼きパーティーを開く予定だとか。ダイニングとは全開口サッシでつながるので内と外を感じさせず、行き来もラクラクです。
そしてもう一つ、2階の子ども部屋にもソラマドがあります。広さは小さめですが、ソラマドを通じて、リビングから子ども部屋の様子も分かる仕掛け。家族の絆をさり気なく感じさせてくれる、大切な場所です。また、1階から2階へと続く大きな片流れの屋根の間にあって、外観デザインのアクセントにもなっています。しかしながら外からは見えにくいので、ふだんは洗濯干しに活用。そしてここには、奥様が好きだという西日も射し込みます。一般的には避けられがちな西日ですが、「実家の父の部屋が斜陽で染まっている様子が大好きだったから」と、あえて取り入れることに。奥様の心にある故郷を感じられる場所は、ここで育つ子どもたちの心にも受け継がれていくことでしょう。
Fさんの住まいはご夫婦のほか、3歳と1歳の娘さんがいる長男家族、次男まで含めた3世代7人が同居するにぎやかな家です。「いつも一緒で楽しいね」と笑顔で顔を見合わせる奥様と長男のお嫁さん。家を建てる時に一番こだわったのは、生活時間が異なる家族が心地よく暮らすための間取りと動線でした。
1階に対面式のDK、和室に続くリビング、その奥にご夫婦の寝室などを配置。2階に長男夫婦の部屋と子ども部屋、次男の部屋があります。特長的なのは1階の各部屋がすべて廊下でつながっていて、どの部屋からもトイレや浴室に直行できるということ。「おかげで余計な気を遣わずに生活できるんです」と奥様。大家族にはスムーズな動線が必須です。
ご夫婦とも調理と暖房はガスの方が良いとキッチンのコンロはもちろん、浴室、床暖房、ファンヒーター、炊飯器など、家中にガスを使った設備を取り入れました。ガス温水式床暖房は全体がムラなく温まるうえ、乾燥しにくく埃も立ちにくいという利点があります。浴室にはガス暖房乾燥機を備え、湿気も少なくいつも快適です。「やっぱり子どもたちの健康が一番大事だから」という奥様の言葉通り、F邸には家族が健康に暮らせる工夫がいっぱい詰まっています。
季節感を大切にするあしらいや意匠など、京都の古い町家を参考にしてプランされています。1階は杉材の床。懐かしい感覚を味わえるうづくり加工が足裏に心地よく、温水を使う床暖房も入っているので寒い季節も暖か。2階の床はカラマツ、天井には節なしの桧を採用。それぞれの木が持つ雰囲気や質感の違いも感じることができます。
古民家を思わせる色使い、オリジナルでオーダーした家具や建具など、インテリアにもこだわり、小物までトータルコーディネートされているので、より具体的なイメージを描けそうです。オープン以来、若い世代の家族にも「気持ちが落ち着く」と好評。長居する人も少なくないとか。
取材に訪れたのは2月中旬の寒い日。まだエアコンのスイッチを入れていないにも関わらず、室温は18度、湿度は60%でした。住まいの構造にも、快適性をサポートする秘密があります。それはFPの家の最大の特長である、ウレタン断熱パネルを使っていること。このモデルハウスでは、床・壁・天井に厚さ10㎝のウレタン断熱パネルを採用し、住まい全体をすっぽり包んでいます。魔法瓶をイメージすると分かりやすいかもしれません。高い気密性が保たれるため、冷暖房効率もアップ。24時間計画換気で室内の空気も常にクリーンです。吹き抜けを介して空気が循環するので、夏は2階に設置した2.2kWのエアコンの冷房を、冬は1階のエアコンの暖房を稼動させれば、家中が快適な室温に。夏涼しく、冬暖かなバリアフリーがかなうのはもちろん、降灰や花粉対策にも威力を発揮します。
構造材には地元産のメアサ杉を用い、仕上げや意匠も本物の素材にこだわったU邸。懐かしい木の質感とともに、設備には省エネに優れた最新タイプを採用するなど、快適な暮らしをサポートしています。長寿命をかなえるTK工法をはじめ、大工が建てる住まいならではのこだわりと工夫があちこちに。
親族や仲間が集まる家ということもあり、リビングと和室はひと続きになる間取り。壁のあしらいに遊び心を持たせた客間も用意しました。キッチンは独立させ、テーブル代わりのカウンターを設置。主寝室をキッチン横に配置するなど、プライベート空間は短い動線で行き来ができます。農業も営むご主人のため、ガレージから勝手口を経て、すぐに浴室に行ける動線もポイント。住み手に応じた提案力はさすがです。
シンプルながら、個性を感じさせるデザインの伊集院邸。室内も外観同様、白をベースにした配色でトータルイメージを演出しています。ご夫婦が住まいづくりを考えはじめたころ、「どんなモデルハウスを見てもピンとくるものがなくて…」と奥様。そこでふと思い出したのが成建ホーム。実は毎日のように、同社の前を通っていたというのです。第一印象で「ココだ!」と実感したご夫婦。具体的な決め手を尋ねてみても、「他と比べてどこが違う、とかではなく、感覚的にそう思ったんです」。
家族が長い時間を過ごす空間ということで、天然素材を用いた住まいづくりに力を注いでいる同社の提案にも共感。天井や内壁はすべて漆喰で仕上げ、床材にも防腐処理を施していない無塗装のパインを採用しています。この床は使うほどに色合いが深くなり、経年変化を楽しめる素材。やわらかいので足が疲れにくいという特長も持っています。
伊集院邸が第一条件にあげたのは、平屋建てということ。間取りについては、奥様のリクエストで家事動線に配慮。設計士からのアイデアを取り入れながら、キッチンを中心に水回りを集約させました。キッチンは対面式。写真からも分かるようにとてもすっきりしています。秘密は冷蔵庫の奥にあるパントリー。扉がなく、ウォークインでスッと入れる使い勝手がありながら、コンロ前の壁が目隠しになり、リビングからはほとんど見えません。背面の収納棚もコンパクト。「あえて作り付けにせず、可動できるようにオリジナルでつくってもらいました」。
淡いイエローの外壁にレンガをあしらったプロヴァンス風の外観。女性らしい印象のS邸は、ご夫婦の希望はもちろん、ジョイフルホームの女性スタッフたちのアイデアが詰まった家です。同社は子どもを持つ女性スタッフが数人おり、「プランの話し合いをしながらたくさんのアドバイスをもらいました。今では家事をするたびに『なんてよい家なんだ!』と感激しています」と奥様。その言葉どおり、S邸は家事のしやすさが抜群です。
キッチンから洗濯室までの移動や来客の目の届かない場所に設けた納戸など、使いやすい動線と魅せるための工夫を両立させたプランニングが光ります。リビングとトイレの間に廊下を設けたことも女性ならではの細やかな配慮が感じ取れます。夫婦と2歳の娘さんの3人で暮らすS邸は、1階部分が広くどっしりとしたつくり。「1階だけで十分暮らせるようにしたい」という夫婦の希望からこのような形になりました。造作棚を設けたLDKのほかに、広縁を備えた和室と6帖の洋室という間取りは老後を見据えてのこと。
洋室は子育て室として今でも大活躍しています。2階の個室は仕切ることで3部屋になり、将来子どもが増えたときも余裕をもって暮らせそうです。
高台の静かな住宅地に完成したモデルハウス。今回の『満足の家』は「健康配慮住宅」をコンセプトに掲げ、人や環境にやさしい素材や、それらが醸し出すナチュラルな空気感を体感できる住まいになっています。まず構造面でのポイントは、断熱材にセルロースファイバーを採用していること。パルプで作る紙が原料なので空気胞が多く、断熱や遮音・吸音、調湿力に優れています。難燃処理も施され、万一の火災にも安心。自社責任施工を行っているので、素早い対応やフォローができるのもポイントです。
同モデルハウスでは明るく開放的な空間が印象的ですが、気になるのは光熱費などのランニングコストです。前述のセルロースファイバーに加え、遮熱シート、外壁のガルバサイディングで住まい全体の断熱性をアップ。樹脂サッシやLоw-Eガラスは窓などの開口部からの熱気や冷気を防ぎます。気密性も高いので冷暖房効率は秀逸。さらに照明のほとんどに省電力のLEDが採用されるなど、家計にもやさしいつくりになっています。
床や腰壁、インナードアには無垢材、壁には漆喰や珪藻土・コーラルパウダーなど、自然素材をふんだんに。部屋によって多彩な素材を使い分けてあるので、それぞれの質感の違いも分かりやくなっています。アイアン製の手すりや小物を効果的に使った演出も見どころの一つ。特に暮らしの中心となるリビングルームは、吹き抜けや和室とのつながり、ストリップ階段で奥行きを感じさせる工夫が満載です。
「将来巣立っていく3人の息子たちに実家の思い出を残してあげたい」。そんな思いから、広く開放感のあるマイホームを完成させたMさん。「長年の経験と技術で、しっかりした家づくりをする」との評判を聞いていた本田建設に依頼しました。
屋根の高さまである吹き抜けのリビングを家の中央に置き、そのまわりにはそれぞれの個室を配置。奥様が立つキッチンからリビング、子ども部屋、玄関まで家中を見渡すことができるので、家族の気配を常に感じられる間取りです。各所に細長い窓を設け、開放すれば家全体に爽やかな空気が巡る仕組み。天井近くのハイサイドライトも開閉が自由で、上昇した部屋の熱気を外部へ逃がします。自然の風と光を取り込めるやさしい住環境は、毎日の暮らしを一層心地よくしてくれそうです。
自然が多く、市街地へのアクセスもしやすい新興住宅地に完成したY邸。自然素材をふんだんに使った家づくりで評判の野元技建が、建築家のデザインをもとにつくり上げた住まいです。「丁寧な仕事をしてくれる野元さんの技術力と小森さん(建築家)のデザイン力。いいとこ取りをすることができました」とご主人。健康素材に包まれた暮らしやすい間取りに奥様も大満足です。
家族が集まる1階は、リビングと和室、子ども室がウッドデッキを囲む形。どの部屋からも外へ出られる開放的なプランですが、外部からの視線は板塀で守られています。晴れた日はウッドデッキに横になり、まるで室内のように使っているそうです。特に木の使い方が秀逸で、吹き抜け上部のアルミサッシに木枠を取り付けるなど、細部までこだわりが見られます。
共働きのY夫妻にとって動線は重要なポイント。キッチン横には可動棚を備えたパントリーがあり、忙しい奥様には大助かりです。「外部には見せたくないけどすぐに使いたいものを置いています」。2棹のタンスを置ける広い洗濯・洗面室には、イスの高さに合わせた化粧スペースが。こちらと浴室からは坪庭が見え、夜間のライトアップという粋な演出も家族を楽しませています。
白壁と無垢材がナチュラルな空気感を漂わせるダイナミックな吹き抜け。LDKには、カフェの雰囲気が好きという奥様の趣味が色濃く反映されています。施工を担当したのは、ご夫婦が両親から「丈夫でしっかりとした家をつくる」との評判を聞いていた千代盛工務店。「社長の娘さんが同世代で相談しやすく、若い感覚と伝統の技が融合した家づくりに共感した」ことが決め手でした。
自然素材を多用しているのも特長。例えばホタテ貝のパウダーを含ませた白壁はホルムアルデヒドを吸着するうえに断熱性にも優れています。壁を塗る作業には家族も参加。LDKの一角に残された家族の手形から、楽しい家づくりの様子がうかがえます。完成から2年が経った今、住まい手の色に染まったF邸はいっそう魅力を増しています。
「自然の素材で建てたい」。それがTさんご夫婦のリクエストでした。創建では、室内のさまざまな化学有害物質を吸着・分解する素材を用いた住まいづくりを提案しています。それを知るきっかけになったのは、奥様の友人が同社で新築したこと。機能性のある天然素材やデコスドライ工法で住環境は快適そのもの。Tさんも昨年夏に入居して、四季のほとんどを経験していますが「夏でも空気がさわやかだし、冬は温かい。寒い日に遊びに来た母が驚いていました」。床は杉材、壁は漆喰、造作家具にはケヤキやタモ、クスといった木材が使われています。
親子ともに友だちがあふれた、「笑顔の絶えない暮らし」が奥様の夢。キッチンの見せる収納や玄関の手洗コーナーも設けました。今ではその夢が実現、すでに友だちが多く集まっています。木や漆喰でつくられたくつろぎの空間が人を引き寄せているのかもしれません。一方ご主人には、オーディオルームをつくって楽しみたいという夢が。2階の書斎はそのための配線が備わりました。5歳の娘さんの部屋はデスクスペースを家族共有にする間取りでこもりっきりにならないよう工夫。家族を健やかに守りながら、同時にご夫婦の夢を育てる住まいでもあるのです。
長年、剣道を教えているご主人の希望で実現したM邸は、道場併設の住まいです。道場部分はもともと製材所の倉庫だったものを改築。床は剣道に特化した仕上げで、体への負担を最小限に。子どもたちが練習前の時間で宿題をしたり、本を読んだりできるようにと、道具を収納する棚は一番下の段を広くしてテーブルにも使えるつくりになっています。
合宿などを行う場合も考えて、浴室の脱衣所はスペースをゆったりと確保。動線も工夫して、道場の更衣室と浴室をウッドデッキでつなげました。これなら練習の後でも汗まみれで廊下を通ることなく、素早く浴室へ。住まい手であるMさんご夫婦だけでなく、道場を使う人たちの快適さまで配慮したプランです。
そしてなんといっても、ご主人の念願だった「武者だまり」。ふだんはリビングですが、稽古が終わると大人の社交場に早変わりするのです。「稽古後の一杯をみんなで楽しみたくて」とはご主人。武者らしく車座で集えるよう、畳敷きにもこだわりました。奥様には「剣道をする子どもたちや、その保護者との交流の場にもなってほしい」との思いも。剣道を通じて人や地域に貢献したい、というご夫婦の思いがギュッと詰まっています。
将来は息子さん夫婦と同居することを想定し、長く暮らせる丈夫な家を希望していたTさん。そんな二人が選んだのは、森建設の鉄筋コンクリート住宅でした。同社の建てた家を見せてもらったところ、ご主人が黒いタイルの外壁に一目ぼれ。「最初に決まったのは外壁でした」と奥様が笑顔で振り返ります。冬場に降灰が多いこともあり、色は灰が目立たない濃いグレーをセレクト。高級感のある外観が実現しました。
梁や柱の少ない、広い空間を生み出せるのが鉄筋コンクリート造のメリットの一つ。屋根の高さまで伸びる吹き抜けの玄関を見上げると、言葉を失ってしまうほどの開放感。
ホワイト系の色で統一されたLDKも広々。床高を30㎝上げた畳スペースは立ち上がりやすさを追求して導き出した高さです。たまに訪ねてくるお父さんが車イスで移動することを考慮して、間口を広く取ったのもポイント。キッチン側にも廊下への出入り口を設け、洗濯室や浴室にアクセスしやすい最短の家事動線が誕生しました。ダイナミックな空間のなかに細やかな配慮が光る住まいで、ゆとりある2人暮らしを楽しんでいるTさん。息子さん家族が同居するようになっても、その快適性は変わることはないでしょう。
犬が大好きで家の中で数頭を飼育しているOさん。以前の家は鳴き声が気になり、ゆっくり話もできない環境でした。「愛犬にも広い庭で思い切り運動させたい」。夢創舎との家づくりはそんな希望をかなえられる場所を探すことから始まり、市街地から錦江湾を見渡せる高台に250坪の広い土地を購入。十分な広さのある庭はドッグランとして使えるよう整備し、室内には犬専用の8帖部屋を確保。換気や防音の設備も整え、ご近所への配慮も万全です。
洗面所とお風呂を離した設計や、将来を考えた1階の寝室など、夫婦と長男、長女の4人暮らしを快適にする間取り。オープンなつくりのLDKは、愛犬たちと適度な距離を置き、ゆったりとした暮らしを楽しめるようになったO邸の象徴と言えるスペースです。リビング、ローテーブルを置いた板間、和室の順に床面を高くしたことで30帖の大空間に動きが生まれたと同時に、床下に収納スペースを取ることができました。「黒い壁のシックな板間は『居酒屋風』と男性陣に好評です」と奥様。
各部屋の床材は、間伐材を活用したロシアンオーク。表情豊かな色むらが魅力で、年月を重ねるとさらに味わいを増していきます。温かみのある居心地のいいリビングに仕上がりました。
I邸を訪れたのは、まだ冷たい風が吹く冬の終わり。室内に案内されると、じんわり、やさしい暖かさが足元から伝わってきます。その秘密はOMソーラー。寒さが苦手な奥様は、施工を担当した池之上専務の自宅へ招かれたときにその高い性能を実感したと言います。「寒い日だったのに玄関に入ったとたん上着を脱いだことがとても衝撃的でした」。冬は太陽熱で温められた空気を屋根で集め、床下からゆっくりと放熱して家全体を暖めてくれる一方で、夏場は放射冷却によって冷えた屋根から涼しい空気を室内に。自然の力を利用した工夫はI邸でも生かされています。
獣医師でもあるご主人は、環境に負担をかけずにいかに楽しく快適に暮らすかを考えOМソーラーハウスを選択。将来的には太陽光発電や燃料電池などの導入も視野に入れての住まいの計画をされています。「低炭素社会を目指す長期優良住宅先導プロジェクト」の高い基準をみたす、まさに環境に優しい理想的な家づくりが実現しました。
3口が横に並ぶIHコンロを備えたアイランドキッチンは奥様のお気に入り。回遊的な動線で使いやすく、家族と向かい合って家事ができるのが魅力です。「家で過ごすのが楽しくて、外食に行かなくなりました」。家族の絆もより深まったようです。
「シンプルなフォルムのこの家が大好きです」という奥様。4人家族に実母を迎え、愛犬とともに暮らすHさんの住まいは、吹き抜けのリビングにスケルトン階段、窓側に走り回れるほどの大きなウッドデッキを備え、あこがれの広い空間と自由な動線をかなえ完成しました。
この家がより広くすっきり感じられる理由は、キッチン奥の食品庫にもあります。冷蔵庫や炊飯器、食器棚などを一つの空間に納め、ロールスクリーンをすっと閉めるだけで清潔感があふれます。お気に入りのアイランドキッチン横には、アルミ製テーブルといすをご主人が自慢の腕を生かし作りました。食事の片付けも楽な動線。デザインカットのガラス照明が一層美しく魅せてくれます。
2階には、子ども部屋と家族の寝室を兼ねたワンルーム、その隣にはお母さんの部屋を設けてあります。しかも、2つの部屋はウオークインクローゼットでつながるというユニークな仕掛けが。中に奥様の化粧室も備え、扉を閉めるだけで隠すことができるので、お互いの部屋の雰囲気を乱すことがありません。お母さんの部屋は薄紫色に。子ども部屋兼寝室は淡いピンク色にコーディネート。部屋ごとに工夫を凝らし、楽しさあふれる魅力的な家になりました。
N邸が建つのはご主人のおじいさまの住まいがあった場所。以前から大切に手入れしてきた庭木の一部を生かし、N家のシンボルツリーとして中庭にバンジロウ(グァバ)が移植されています。中庭を設けたことで開放感をもたらし、玄関、廊下、LDK、和室への採光と通風も優れています。さらに空間ごとにスリット窓や掃き出し窓にしたり、変化をつけた見せ方にしているのもポイントです。また、素材の持ち味を生かした内装仕上げも見どころの一つ。ご夫婦のセンスを感じさせるインテリアとも相まって、誰もがくつろげる雰囲気をつくり出しています。
プランニングは家族が集まるLDKをメインに。キッチンは見せることを意識したステンレス製。リビングまでつながる背面の壁が収納になっていて、キッチンをはじめ、暮らしに必要な小物などもすっきり片付けることができます。リビングと続き間で使えるシンプルな和室もあります。その和室を介して、バイク専用ガレージを眺められるつくりに、ご主人のこだわりが感じられます。中庭やガレージを取り込んだパブリック空間とは対照的に、玄関ホールを境にして配された主寝室や子ども部屋はプライベートを重視。ゾーン分けすることで、より快適で暮らしやすい家をかなえました。
O邸が立つのは区画整理で造成された新しい住宅地。ゆったりした敷地にビルトインガレージを備えた住まいは、堂々とした印象です。隣家からの視線を考慮して少し土地を盛り、アプローチから見上げるようになっているのが重厚感ある佇まいの理由の一つ。小さな玉砂利を混ぜた塗り壁で仕上げた外壁をはじめ、室内空間には無垢の杉材や漆喰をふんだんに用いて、ナチュラルな雰囲気に。木の色と馴染むクリームの壁色を使っているので、和テイストでありつつも落ち着き過ぎず、ご夫婦の世代にもぴったり。
リビングと和室のあるフロアが高くなっていて、対面キッチンは低い方のフロアへ配置。実はこれ、「リビングの畳スペースに掘りごたつを作りたい」という、ご主人のリクエストから生まれた工夫です。畳に座ると、キッチンに立つ奥様とほぼ同じ高さで目線が合う仕組み。キッチンのカウンター下も一部の床を掘り下げ、娘さんがリビングで勉強しやすいつくりになっています。プライベートゾーンには水回りとクローゼット、主寝室を集約。洗面台と脱衣室の間に引き戸を付けたり、洗濯機がある脱衣所が主寝室のウッドデッキにつながっていて、すぐに洗濯物が干せたり。動きやすく、暮らしやすい動線配慮もポイントです。