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職人が丹精込めた日本庭園を眺めながら過ごす至福のひと時
この春、霧島市の国道10号線沿いに完成したS邸。広い敷地の周りをぐるりと囲む白い土壁と風流な門構えは武家屋敷のような趣で、料亭か旅館と見まがうほど。門をくぐると、隅々まで考え抜かれた和のしつらえが出迎えてくれました。専門の庭職人が手掛けた回遊式の日本庭園をどこからでも楽しめるように、建物は中庭を囲んでコの字型に作られています。家の中心となるLDKは無垢の杉の床や柱、白い漆喰壁に囲まれた26畳もの大空間。特別仕様の大きなガラスサッシとすべて引き込める建具のおかげで、室内と庭が一体化して見え、いっそう広々と感じます。
この家は家族で会社を経営するSさん一家の住まいとなる予定ですが、当面は80代のご両親が趣味を楽しんだり、来客をもてなしたりするために使いたいとのこと。「長い間一生懸命に働いてきた両親にゆっくり過ごしてほしい」との思いで、今回の家づくりの中心となったのは長女のⅠさん。たまたま新聞広告で目にしたSin工房のセミナーに参加し、「人や環境に悪影響を与えるものを極力排除するだけでなく、住む人の健康を育む本物の健康住宅をつくりたい」という同社の理念に深く共感。家づくりを依頼することに。「気に入った写真を見せると、それを探してきてくれ、漠然としていた私たちの希望をSin工房さんが形にしてくれました」とⅠさん。互いに納得いくまで打ち合わせを重ねた家づくりはとても楽しかったそうです。
S家は別にご自宅があり、完成までの時間にゆとりがあったため、プランニングから施工までたっぷり時間をかけることができました。庭や外構は〝庭の匠〟として定評のある職人に依頼し、本格的な日本庭園に。その佇まいを充分に楽しめるように、光や風の流れ、窓の位置などを綿密に計算して、家のどこにいても自然の中にいるような心地よさを感じていただけるよう工夫を凝らしました。S邸は延べ床面積が60坪以上という大空間ですが、当社のこだわりである「トリプル断熱」で、一年を通して快適な環境となっています。今回の家づくりの中心になったⅠさんからも様々なご提案をいただき、私たちにも新しい発見がたくさんありました。S家の皆様の新しい暮らしがより豊かになるよう願っております。