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鹿児島県産材を用いた木が香る大空間に住まう
閑静な住宅地に居を構えるS邸。手がけた赤瀬川建設とは、Sさんのお父様の代から親しい間柄だったそう。瓦葺き職人でもあるSさん親子。様々な住宅の屋根に上がり、構造や仕事ぶりを見てきた経緯があります。それだけに「造りがしっかりしている」との言葉には重みがあります。伝統的な木造の持ち味をいかし、天然木をたっぷり使っているのもご主人の好み。「コストパフォーマンスが素晴らしいと思う。予算以上の仕上がりに大満足です」。
そんなS邸のプランで一番の要望は、仕事柄必要な作業車の駐車スペースを確保すること。土地の高低差を利用して住居の1階部分に5台分のガレージを設けました。地盤改良+ガレージ部分は、RC造でより強度をアップ。地震にも強く、安心して生活できる住まいを実現しています。
玄関を中心にパブリックフロアとプライベートフロアが分かれている平屋建て。地域の〝飲んかた部長〟でもあるSさんのもとには、仕事関係や地元の仲間など訪れるお客様も多いそう。ワンフロアでゆったりとしたLDKからは、そのままウッドデッキにも出られます。床や腰板、天井にも鹿児島県産のスギ材を用い、住む人はもちろん、ゲストにも居心地のいい空間を演出しています。
鹿児島県産のスギをたっぷりと使い、温かみのある雰囲気に仕上げました。実は10年前、S邸のリフォームを手がけた際にご主人が「山小屋風の家がいいな」という話をされていて。今回の建て直しで、その時の希望をかなえようとプランを提案しました。来客も多いのでプライベートフロアは独立させ、動線もスムーズになるよう配慮しています。