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おおらかな風景を眺めながら 巣ごもりできる住まい
昔ながらの民家や畑が残るのどかな地域に、天然木の目板張りを施した外観が違和感なく溶け込んでいるS邸。室内に入ると、さらに心地いい木の香りに包まれます。新越建設では地元大隅の自然になじむよう、無垢材やシラス壁といった心身に優しい素材を用いた住まいづくりを実践。取材日は最低気温1℃の寒い日でしたが、どこに居てもほっこりとした暖かさをキープしていました。冬でも暖房はエアコン1台のみ。スーパーウォール工法と自然素材の組み合わせにより、目にも体にも温かな住まいをかなえています。
ご夫婦のこだわりは、開放的なLDK。ゆくゆくは子供部屋として仕切ることが可能なフリースペースとの一体感も格別です。でも、よく見てみるとここには掃き出し窓がありません。腰窓を採用することで壁部分が増え、インテリアを楽しんだり、床座の際に寄りかかれたり、外からの目線を避けたりできるなどのメリットが。また、共家事世帯にうれしい、回遊できる動線も確保。「私たちは家事で、子供たちは遊びでぐるぐるしています」と話す奥様の笑顔に、豊かな時間が流れる日常が垣間見えるようでした。
外壁に採用した目板張りは、落ち着いた雰囲気とメンテナンスのしやすさが特長。町並みの風景にもなじみます。一方で家族やゲストが集まるLDKは一体的な造りに。腰窓を採用したことで、外からの目線を気にせずにリラックスした時間を過ごせます。また、キッチンを起点にした二つの回遊動線(家事・生活)を用意。利便性を高めました。