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フレキシビリティーに使える 縁側付き続き和室のある家
日当たりが良く生活にも便利な住宅地の角地に建てられたAさんご家族の新居は、最近の住宅では珍しくなった二間続きの和室を設けた住まい。家族みんながリラックスできる空間に、当初はフローリングのリビングをイメージしていたという奥様ですが、最終的に「畳の部屋」を選びました。それは、実家の純和風住宅で過ごしていた頃の記憶が蘇ったからかもしれません。
畳の上で食事をしたり、コロンと転がってくつろいだりできる床座の暮らしは、日本人にとってとてもなじみのあるスタイルです。ソファなどの家具を置く必要がないのでミニマムな暮らしを希望する家族にもオススメ。居間や客間だけでなく寝室などフレキシビリティーに使える和室は、限られた空間を効率よく使うという点で大きなメリットがあります。A邸では、モダンな印象のキッチン・ダイニングと和室の調和を考慮し、自然な色調でコーディネート。そして、2階のインナーバルコニーに、セカンドリビングとして使える広さを確保しました。桜島を望む絶好のロケーションと、周囲の視線を気にせずにアウトドア気分を楽しめるもう一つの団らんスペースです。
家族のくつろぐ時間や親戚の方々との集まりで活躍する二間続きの和室は、コミュニケーションを育む場としての役割もあります。外観は、デザインコンクリートで和洋を問わない多彩なバリエーションでオリジナリティーあふれる自由なデザインが可能。日本家屋の伝統を受け継ぎつつ現代の暮らしに融合させた、まさに故きを温ねて新しきを知る住まいとなりました。