プロがオススメする最新の建築事例です
上質なミニマル空間で 日本建築の美しさを再現
これからの生活やご主人の通勤を考慮して利便性の高い土地への移転を決めたHさんご夫婦。新居が建つのは人通りの多い住宅街でありながら、一歩室内に入ると外の喧騒を忘れてしまいそうな穏やかな空気に包まれます。自然素材を使った家が希望だったというお二人が目指したのは、漆喰や無垢材の風合いを引き立たせるシンプルなデザイン。ゆったりとした広さを確保しつつ無駄な装飾を省いた空間は、伝統的な日本建築の美しさにも通じる落ち着いた雰囲気を漂わせています。
住宅街の角地という立地のため、建物は外からの視線を遮るコの字型のフォルムを採用。中庭からの光を室内に取り込むことで開放感を演出しました。その中庭を正面に見据える玄関ホールがこの家の中心となって各スペースをつないでいます。
プランニングでは、パブリックスペースとプライベートスペースをしっかり分けたいという考えからLDKと主寝室を玄関ホールを挟んで左右に配置。寝室のワークスペースで仕事をすることも多いというご夫婦にとって、場所を変えることでオンとオフを切り替えられるメリハリを持たせた間取りといえそうです。
住宅街の立地のため、プライバシーを守りつつ明るさを確保するコの字型のフォルムを採用しました。高断熱に遮音効果も備えた住宅性能で室内の快適性を追求し、洗練された癒しの空間を実現しています。全体にゆとりを持たせたデザインとなっていますが、水回りは回遊できる間取りでスムーズな動線を心掛けました。