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夢の田舎暮らしをかなえてくれるパッシブデザインの木の家
玄関に入ると、正面の大きな窓の手前に置いたテーブルの野の花が迎えてくれる松永邸。一部屋ほどの広さがある玄関ホールには、靴箱として使っている古い和ダンスや、少しずつ集めてきた松本民芸家具のベンチ等が置かれ、センス溢れる暮らしが伝わってきます。第二の人生の始まりを機にUターンした松永さんご夫妻。1級建築士のご主人は、30年もの間大手ゼネコンでマンション設計に携わってきた建築のプロです。メーカー選びは、「しっかりした施工」「信頼できる地元の会社」を基準にしたそうです。首都圏に住んでいるときに家づくりをスタートさせましたが、家具も一つひとつサイズを伝えただけあって、完成した家は大好きな家具があるべき場所に収まっているような印象。オフホワイトの壁には、奥さまが作られた織物や、旅先等で求めた絵画が映えます。
風通しが抜群で屋根裏の断熱材が強い日差しを遮ってくれるので、真夏もエアコンいらずで過ごせたことが、ご夫妻はうれしそうです。またL字型のキッチンは家事動線が良く、野菜かごやゴミ箱までスッキリと収納されています。吊戸棚のない開放的な出窓は、サッシの手前に木枠をつくってもらうなど、細部まで木の雰囲気を壊さないように統一。窓の外の緑が眺められるキッチンは、奥さまのお気に入りの場所となりました。
遠方にお住まいのため直接の打ち合わせは数回しかできませんでしたが、ご主人が建築のプロということもあり、メール等で密にやり取りをさせていただきました。弊社は自然エネルギーを有効活用したパッシブデザインの家づくりを提案。その土地ならではの風通しや日当たりを考慮して、過ごしやすい住環境を工夫しています。松永邸には太陽光発電も搭載しました。