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家族が集いたくなる心地よさ。木の香りときれいな空気が包む家
もともとはご主人の実家であり、家族4人が暮らしてきた築50年の家を建て替えたS邸。息子さんたちが独立し、夫婦2人の暮らしを考えての決断でした。ゆったりした平屋建ては奥様たつての希望。スロープを備えたアプローチや広い玄関、キッチンを中心に水回りを集めた家事動線など、将来の生活も考慮した暮らしやすい設計です。ご主人一番のこだわりスペースは、寝室に作った3畳のロフトで、小さいながらも男の隠れ家のよう。一方、机を作り付けた家事室兼パントリーは奥様だけのお城で、家族の写真や好きな雑貨などを飾っている玄関横の木棚もお気に入りとか。
昨年7月に新居に引っ越し、夏冬を過ごしてみて、この家の快適さに驚いたと言います。「エアコン一つで年中心地よく過ごせるのでもう大満足ですよ」とご主人。「全く結露しないし、ほこりがたまりにくいから、空気がきれいで気持ちいいんですよ」と奥様もにっこり。この快適さは、内断熱と外断熱に加えて外壁にも遮熱性の高い塗料を塗った「トリプル断熱」。そして、健康に悪い建材を徹底的に排除した「ゼロ宣言の家」というSin工房のこだわりによるもの。家が建ってから近くに住む息子さんたちもよく遊びに来るようになり、家族が集まる機会が増えたそう。3世代が集う日も近いかもしれませんね。
S邸は敷地が広々としていたので、平屋でもゆとりある設計ができました。家庭菜園を望む大きなデッキを作ったり、玄関スペースの上に横長の吹き抜けを設け、高い位置にある窓から光が差し込むようにしたりと、空間をより広く見せる工夫をしています。適所に収納もたっぷり。ご夫婦の時間はもちろん、大家族で過ごす時間も楽しめる家になりました。