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家族の気配と声が安らぎと癒やしを生む
「家のどこに居ても、家族の気配や声が届くようにしたくて」と話してくれたのはご主人。そのために実現させたのが、大きな吹き抜け空間です。白を基調にしたインテリアとも相まって、リビングから2階ホールとオープンでつながるフリースペースまでの一体感は実に爽快! 長方形のシンプルな間取りと、効果的な隠す収納でスッキリ空間を実現しています。中でも各階に設置したウォークインクローゼットが大活躍。1階は日常の衣類、2階はオフシーズンものと分けたことで、さらに使い勝手がアップしたそう。片付けが苦手な奥様には、整理整頓が得意なご主人に加え、「いざとなったらココへ」という頼もしい味方が増えました。
夫婦ともに仕事を持つため、スムーズな家事動線も課題に。子供たちがいつの間にか奥様の足元に集まるため、キッチンはゆとりの広さを確保。取材中も姉弟が食器を運んだり、おやつを出したりとお手伝いする風景を見ることができました。時間を取られる洗濯は、いつでも干せるドライルームを設け、天気のいい日はそこからウッドデッキの干し場へ直行も可能です。みんなが大好きなウッドデッキはそのままリビング側にL字でつながり、夏のプール遊びやBBQの舞台として活用。開放的でのどかな景色とともに、家族時間に欠かせないスペースとなっています。
限られた空間を有効的に使うため、LDKを縦長のデザインに。採光性の高さだけでなく、3人の子供たちが走って遊べるという副産物も生みました(笑)。吹き抜けを持つリビングをより開放的に見せるよう、回り階段やテレビの設置場所を提案。2階ホールとフリースペースまでのつながりを含めて、狙い通りの広がりを演出できたと思います。ご家族でのびのびと過ごされているようで何よりです。