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家族で取り組んだ一大プロジェクト、永く住み継がれる家
霧島の山並みに赤茶色の石州瓦「来待色」の屋根が映える。玄関横のカーテン越しに93歳になる、おばあちゃんが「よすごわした」と、にっこり微笑むF邸。10年前に模造紙にラフの完成予想図を描き、家族全員で考えたという一大プロジェクトの住まいが完成しました。お客様の暮らしに個性と心の豊かさを提供する堅牢で安心できる家は、夢がいっぱい詰まっています。
周囲の風景にフィットした自然石の張り壁が来客を迎える。緩やかなスロープを上がり、玄関に入ると、手づくりの擬宝珠が付いた手づくりの階段。リビングの左手には、3人の技の匠が連携して完成させた珪藻土のアーチ型天井の和室。組子技術を活かした万本格子の欄間、杉板の廻り縁、格子障子戸、和紙畳。師匠の教えを乞いながらベテランの左官と若手大工がコラボで仕上げた技には、ただただ目を奪われる。淡いピンク色のアールを描いた天井と壁は、オランダ屋敷をイメージさせ、異国情緒たっぷり。
暮らしやすさを一番に考えた家事動線、利便性と、縦と横の引き手がアクセントになったキッチンの収納、安全を最優先した引き戸。バリアフリー、断熱、耐震、維持管理などの条件をクリアした長期優良住宅。「要望を100%聞いて頂き、丈夫で長持ちする家ができました」と、奥様は満面の笑みです。ご家族に幸せ感が満ちていました。
旅館・菓子店経営をしていたというご主人のお母様は、料理、家計簿、そろばんが得意で、料理は今も現役。そこでキッチンも二ヵ所用意。10畳の部屋は、レンジフードもリモコンで高さ調整が可能。安全を考え、IHを設置。トイレ、脱衣場の照明はセンサー機能付き。永く住み継がれる家は機能面からも快適。匠の技を生かした和室は、高い技能を持った技術者が創る質の高い家づくりが原点になっています。