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コンパクトだけど大空間、長い目で見た住みよいわが家
まきストーブの煙突がアクセントになっているK邸。コンパクトでオープンな住まいには、ご夫婦が考えた賢く暮らすアイデアが詰まっています。ここで暮らすのは、家族3人と犬に猫。「まず考えたのは、みんなが健康に過ごせる空間づくりをするということ」と奥様。そこで木をたっぷり用いた造りに加え、調湿作用や消臭、化学物質ゼロのシラス壁を採用しました。さらにスーパーウォール工法で高い断熱性・気密性を実現しています。
また、太陽エネルギーや放射冷却といった自然の力を取り入れて住空間の空気・温度環境を整えるシステム「そよ風」も導入。これはまきストーブとの相性がよく、これだけ開放的な空間でも家全体を効率的に暖められるとのこと。省エネにも貢献する優れものと言えるでしょう。
2階建てではありますが、将来の暮らしを考慮し、1階で生活が完結する間取りに。和室と主寝室を兼用するなど、部屋数は必要最低限。脱衣室からクロークを経てゲストルームへ抜ける動線で、動きやすさも上々です。吹き抜けでつながる2階のフリースペースは、屋根裏部屋のような雰囲気が魅力。子ども室や家事室に使えるよう、収納や造作の作業台もあらかじめ備えています。
K様邸は、気密性断熱性に優れたスーパーウォール工法+ソーラーシステム「そよ風」を装備。まきストーブとの併用で冷え込む冬も暖かく、室内気温差の少ない空間を実現します。この組み合わせなら、室内干しでもすぐ乾くし、収納や水回り、窓際に送風口があるので押し入れの中の布団もさらり。K様邸のように、室内空間を広く取りたい場合にも最適です。