プロがオススメする最新の建築事例です
21坪を感じさせることなく、ゆとりと楽しみをもたらす住まい
収納力に着目したkoyauraシリーズや、省エネ+創エネでゼロエネルギーを実現するZEH(ゼッチ)など、次々と新しい提案を盛り込んで住まいづくりを行っている白木建設。今回の『ZEH吉野モデルハウス』は、同社ではちょっと珍しい平屋造りです。子育て世代向けとは言いがたいけれど、子どもが親元を離れているなど、家族構成が3人未満といった場合にちょうどいいサイズ。夫婦二人の暮らしを新しい環境ではじめたい、そんな年配オーナーさんにも体感して欲しいプランになっています。
この住まいは建坪約21坪と、とてもコンパクト。そのため部屋数も必要最小限で、LDKの他に洋間2部屋と水回りのみ。あえて廊下は設けず、中心に据えたリビングを介して各部屋へつながるレイアウトです。LDKは間仕切りのないワンフロア。家族の気配をすぐそこに感じられる距離感で、コミュニケーションを後押しします。平屋ではどうしても奥が暗くなりがちなので、キッチン近くにトップライトを設けました。
個室は洋間2部屋。客間として用意している空間は、トイレや洗面・脱衣室に近いので、年齢を重ねたらこちらを寝室にするのもいいかもしれません。子どもがいるなら子ども部屋、ご主人の書斎、奥様の趣味部屋など、個々のスタイルに応じて様々な使い方ができそうです。主寝室はウォークインクローゼット付き。洋間ではありますが、壁の一面に用いた手漉き和紙でほんのり和テイストに。
実は私たちが、築20〜30年の住宅リフォームの際によく耳にするのが、「家は小さくていいんだ」という意見でした。家族構成の変化は、暮らし方を見直すチャンス。小さな家ならエネルギー消費も少なく、移動も掃除もラク。夫婦の部屋と、帰省した子どもが過ごせる多目的部屋があれば十分なのでは、とこのプランを考えました。ぜひ現地で実感を!