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暮らしやすさと楽しさを備えたスタイリッシュな住まい
玄関ポーチにはベンチを置き、そのポーチとリビングをつなぐようにウッドデッキを設けたK邸。リビングやダイニングに限らず、家のあちこちで団らんの時間を過ごせるのがポイントの一つです。そうしたアイデアを提案したのは、ご主人と旧知の仲である田代住建代表の田代さん。「ロッカールームが欲しいことと大まかな希望だけを伝え、あとはお任せしました」とご主人。
ロッカールームって? と思いながら案内されたところは、家族みんなのクロークでした。なるほど、一人分ずつスペースが確保されていて、野球やサッカーのロッカーを思わせます。しかも、洗面・脱衣室とランドリールームの間に位置し、機能性もバツグン。特に家族用玄関は同じゾーンにあるので、外出準備や帰宅後の着替えなどもスムーズです。さらに、子供たちは必ずリビングを通って自室に入る動線に。これなら家事の手間も時間もグッと楽になりそうです。
浮づくりの感触が心地いいスギ材の床をはじめ、玄関のモチーフや収納といった細部にまでふんだんに本物の木を使用。和テイストでありながらも、スタイリッシュなデザインで長く飽きのこない空間になっています。全体を通して感じるバランス感覚のよさも、同社のプランの魅力と言えそうです。
K様邸では木の見せ方を意識。子育ての空間でもあるため、漆喰や珪藻土といった自然素材をふんだんに採用しました。リビングダイニングにはご主人がリクエストしたロフトスペースも。普段使いできるように階段をつけたのですが、手すり・階段を鉄骨にして存在感を小さく。でも、踏み板や支柱には木を用いて温かみを演出しました。落ち着きを感じさせるバランスにも気配りした一軒です。