A = 「木造軸組工法」は、在来工法とも呼ばれ、日本で最も主流の工法です。住宅の7~8割がこの工法で建てられており、基礎の上に木の土台を据えて、柱と柱を梁で水平につなぎ、対角線を筋交いで補強します。筋交いの量と配置バランスが耐震強度を左右します。
以下に長所と短所をまとめてありますので参考になさってください。
【木造軸組工法の主な長所】 | ・間取りや外壁材料、屋根の形状など設計の自由度が高い ・窓や出入り口などの開口部が大きくとれる ・増改築がし易い ・コストが比較的安い |
【主な短所】 | ・家の精度が大工さんや工務店の熟練度に左右されやすい ・接合部の施工が悪いと将来不具合が起こることがある ・柱のない大きな空間などの場合は設計の自由度が低い |
一方、「2×4工法(ツーバイフォー)」は、北米などで最も主流の工法です。使われるランバー(厚板製材)の断面サイズが2インチ×4インチであることから、この名前で呼ばれています。生産性や耐震性に優れ、火災にも強いのが特長です。
【2×4工法の主な長所】 | ・在来工法と比較して、1.5~2倍程度の耐震性があると言われる ・気密・断熱性、耐火性に優れている ・工期が比較的短い ・大工さんの技量に左右されず、出来上がりにバラつきが出にくい
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【主な短所】 | ・木造軸組工法に比べて構造に制約がある ・窓や出入り口など大きな開口部を設けにくい ・大規模な増改築がしにくい |