A = 「家の値段=坪単価×坪数」とは言い切れません。
家の値段を計算する場合の「坪単価」はあくまで目安でしかありません。
家の値段に影響するものはたくさんあります。
以下に3つ例を挙げます。
(1)家の大きさ: |
家が大きいほど坪単価は割安になりますし、家が小さいほど坪単価は割高になります。
家の大きさが変わっても、必要な設備の数はあまり変わりません。 特にキッチンやお風呂は数十万円かかります。 必要な設備のコストは変わらずに、家全体の面積だけが狭くなると、設備の割合が高くなります。 |
(2)家の形: |
真四角の家の方が割安に、複雑な形の家の方が割高になります。
複雑な形の家では、たとえ真四角の家と坪数が同じでも柱や梁(はり)の本数が増えたり、壁の面積が増えたりします。 シンプルに例えると、真四角だと4本の柱があれば十分ですが、六角形だと6本の柱が必要になりますし、L字形だと6本の柱が必要になります。 家の大きさ=坪数が同じでも材料や、職人さんの手間が増えるとその分、割高になります。 |
(3)標準設備・標準仕様: |
多くのハウスメーカーさん、工務店さんには標準設備や標準仕様と呼ばれるものがあります。
「キッチンはA社の〇〇」「お風呂はB社の△△」「フローリングはC社の□□」「屋根はD社の××」のように, 当然、標準よりもグレードの高い設備や材料を使うとその分、家の値段も高くなります。 標準設備や標準仕様は、会社によっても違います。 |
その他にも、地盤改良や水道管の工事など、細かい点も影響してきます。
「坪単価×坪数」だけでは、家の値段は分かりません。
「坪単価×坪数」は、あくまでも家の値段の目安とお考えください。