A = 残念ながら珍しいことでもありません。
きちんと事前に確認していれば未然に防げる内容も多くあります。
ハウスメーカーさん・工務店さんなど家を建てる側と、お客様の間で十分にコミュニケーションが取れていないケースや建てる側がいい加減な会社だったケースなど、いくつかの原因が考えられます。
以下に3つのケースを紹介させて頂きます。
ケース(1):追加オプションやアップグレード |
工事の契約をした後に、お部屋の壁紙の柄を決めたり、床の色・窓枠サッシの色・玄関ドアの色を決める、というような細かい打ち合わせをするケースがあります。
打ち合わせを進めていく中で、営業マンからアップグレードを勧められたり、設備を追加していくと、大幅に当初予算をオーバーしてしまった、 積極的に追加オプションやアップグレードを狙ってお勧めしてくる営業マンがいる場合もありますが、家づくりでテンションが上がってしまい、どんどん追加を希望するお客様もいます。 1つ1つは数万円・数十万円のアップですが、積み上げていくとかなりの金額になります。 人によっては、数百万円も予算オーバーしてしまうケースもあります。 |
ケース(2):コミュニケーション不足 |
細かく調査をしてみないと正確な金額は分からない、という工事内容も中にはあります。
地盤改良などが該当します。 建てる側から見れば当然のことでもお客様としては分からないことです。 ある程度の想定金額を見積に入れている会社もあれば、「必要な場合は別途」としている会社もあります。 契約書や見積に書いていても営業マンがきちんと説明しなかったため、後々トラブルになってしまう場合があります。 また、お客様としては当然付くと思っていた設備が追加オプション扱いに 浴室乾燥機、食洗機などが該当します。 お客様としてはちょっとした変更でも建てる側から見ると、大幅な変更になって、予想外に追加費用が発生してしまうケースがあります。 柱や壁の位置の変更などが該当します。 |
ケース(3):建てる側がいい加減な会社だった |
かなりのレアケースですが、見積作成の準備がテキトーな会社もあります。
見積に入れるのを忘れている内容があったり、調査が不十分な状況にもかかわらず、想定金額で見積を作っている会社があります。 実際に下請け会社・職人さんに発注する段階になって、見込んでいた金額よりも高いと分かり、見込よりも高くなった分を言葉巧みにお客様に負担させようという場合もあります。 |
注文住宅を建てる場合、ケース(1)(2)は事前に勉強して、注意していれば防げる内容です。
もしケース(3)のような状況になってしまったら、専門家の助けが必要かもしれません。
見積や書類などの中に分かりづらい点があれば、その都度、確認なさって下さい。
また、打ち合わせた内容を書面でもらうこと、もらった書面をきちんと確認することを心掛けて頂ければ未然に防げるトラブルも多いと思います。