A = お隣の土地との境目(さかいめ)を境界(きょうかい)と言いますが、土地の角のポイントを「境界点」と呼びます。境界点と境界点をつないだものが「境界線」です。住宅の新築を検討している土地を見る場合の「境界」に関する注意点など上げると以下の通りです。
真四角の土地の場合、四隅にそれぞれコンクリート杭や金属プレートなどで境界票や境界プレートなどと言われる〝目印〟があり、どこまでが自分の土地で、どこからがお隣の土地か、の境目が一目で分かるようになっています。さらに、境界票などをよく見ると、矢印や十字が描かれており、「境界点」がどこかが、分かるようになっています。
法務局に登録されている「地積測量図」や「確定測量図」、市町村の役所で管理している「道路境界画定図」などの書類にもどこに「境界点」があるかが記録されています。通常は、書類に記録された「境界点」と現地に設置された〝目印〟は、同じ位置にあります。しかし、現地に目印が何も無い場合や書類とは違う位置に目印がある場合もあります。そもそも地積測量図や確定測量図などの書類が法務局に登録されていない土地もあります。
境界が明確に決まっていなくても『現況渡し』といって、そのままの状態で土地を引き渡す約束で、〝境界未確定〟のままでも、土地の売買は成立します。しかし、境界がハッキリしていないと将来、お隣さんとの間でトラブルに発展する可能性もあるので明確にしておくことをオススメします。