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小さな家

<Sumika Vol.23>

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コンパクトな家を上手に住みこなし、日々の生活も趣味も自由に愉しむ暮らし。ふたり+αのちょうどいいお家へようこそ。

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リンクプランが提案する『小さなお家2+ハウス』の佇まいや居心地は、実際に現地で体感できる(できれば事前に電話連絡を)

小さな家は、家事動線や生活動線もコンパクト。家族の距離も近い(ちょうどいい)

小さな家で、のびのび過ごす暮らし勝手のいい住まい

 1階13坪、2階8坪、あわせて21坪の小さな木の家。『株式会社LinkPlan­(以下リンクプラン)』が手掛けた住まいは、これまでの概念や物差しを取り払った新しい形の棲み家。


 住まいのコンセプトは『小なお家+2(ツープラス)ハウス』二人暮らしにプラスアルファ(子ども、ペット、趣味)を加えた多様なライフスタイルに対応しています。「小さな家」は「狭い家」ではなく、「用の美」が凝縮されたシンプルでコンパクトな住まい。敷地いっぱいに家を建てるのではなく、デッキや庭、植栽、アプローチ、離れなどを、トータルな住環境として生活に取り込むことで、広がりのある「大きな暮らし」を実現しています。


 リンクプランのモットーは「人と人を結ぶ、プランの提案」。家(箱)ではなく、住まい手そのものが主役となって、自由で快適な日々を避ごすための空間を生み出しています。

暮らし上手が自然に身につく、 私のちょうどいい空間

 扉を開けると、木の香り漂う吹き抜けの空間がお出迎え。奥行きや高さがあるため狭さは感じず、サッシレス&大開口の窓や、フロアと繋がる、デッキによって視線は横方向へも広がります。デッキや玄関周りに伸びる軒は1.8メートルと深く、雨や夏の日光を遮ってくれます。もらろん冬の陽射しをいっぱいに取り込む窓の配置や間取りも考慮されています。庭に植えられた木々はカツラ、ヒサカキ、ソヨゴなど10種類以上。家に寄り添うように、風にさらさらと揺れる植栽を選びました。


 小さな家で暮らすことは、住空間をより効率的に住みこなすこと。動線は短く、家族の距離は近く、そして視界や体感する広さはゆったり。気になる収納も階段下や畳の下など様々な楊所に(それぞれの荷物があるべき場所に収まるように)配置。「見せる収納」でも「隠す収納」でも、はたまた「開かずの収納」でもない、「毎日使える収納」になっています。

ライフスタイルに寄り添う、離れのある暮らし

夜の帳が下りると、小さな家に小さな明かりが灯る

 住まいに隣接した離れでバイクにまたがるのは、リンクプラン代表の川﨑篤志さん。経理、大工、現場管理、営業と様々な職種を経て、2011年に独立。これまで住まい手の想いに寄り添いながら、多くの新簗やリフォームを手掛けてきました。家族構成や趣味など様々なライフスタイルに合わせ、リンクプランならではの工夫やアイデアを随所にプラスした家。「住む人にとっての快適さ」を1番に考えた家が魅力です。

 つくり手としての矜持を抱きつつ、「家は住まい手のもの」というシンプルな価値観を大切にする川﨑さん。「いろんな家を見たけど、(リンクプランで建てた)我が家が一番好き」というお施主さんの言華こそ、次の仕事へのモチベーション。

 そんな川﨑さんのIO棟目となる家づくりが、この住まい。夜の帳が下りると、小さな家にポッと明かりが灯ります。玄関やリヒングから漏れる光が緑そよぐアプローチを照らし、住まいはまた新たな表情を纏いはじめます。

ランタンの灯りと卓上焚き火で、夜長を楽しむ

 ONとOFF、日常と非日常の境目をゆるやかに行き来する離れのある暮らし。シンプルな住まいとのギャップやコントラストが、暮らしに彩りとワクワクをプラスします。バイク、登山&キャンプグッズ、防災用品、DIY道具などたくさんのギアが詰まった離れ。男の遊び道具はふえる一方ですが、壁面や小柱を使ってきちんと整理整頓することで、収納上手な奥様にも好評(実は奥様も大型バイクの免許をお持ちで、登山やキャンプも共通の趣味だそうです。)

除湿型放射冷暖房システム「PS HR-C」や、次世代ソーラーシステム「そよ風」など自然の力を活用した快適な住環境を体感できる「ちいさなお家2+ハウス」

 「小さな家」は、決して「我慢する家」ではなく、必要と不必要を見極め、自分らしく豊かに暮らすこと。車庫と物置と趣味の部屋を兼ねた「離れのある家」は、自由で自在な暮らし方のひとつの在り方。トイレやシャワールームを設置することもでき、もはやもうひとつの家(実際に離れの広さはLDKと同程度の広さ)となっています。

 そんな離れでのもっかの楽しみは、好きなものに囲まれた空間での火遊び。ソロ用の焚火台に薪をくべながら、お酒のおつまみを焼いていきます。住まいと離れは当然「スープの冷めない距離」にありますが、離れの炎でスープを温める作業や時間も美味しい隠し味。ランタンと焚き火の明かりに照らされて、ほろ酔いの表情もさらに明るく楽し気。秋の夜長も、秋の長雨も、小さな家で楽しく過ごしています。

 住まいを通して、人と人、人と家、家と町を垣根なく繋ぐ『株式会社リンクプラン』。その住まいは、設計から施工までつくり手が腕をふるった手仕事のたまものです。

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株式会社LinkPlan

鹿児島市宮之浦町552-3
tel.099-294-4247

https://link-plan.jp

小さな家  Sumika Vol.23号

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