住まいの創造人
営業-見積-現場監理まで 一気通貫で責任施工
できる・認められる・選ばれる会社へ
リビングプラザ滝の神 チーフ
積 賢次郎 氏
鹿児島商業高校卒。大手住設メーカー、地元建材店を経て2006年にリビングプラザ滝の神に入社。現在、チーフとして営業スタッフをまとめる。増改築相談員、アステックペイント技術研修者、LIXIL窓マイスター、同水まわりマイスター、雨漏り診断士、外壁診断士などの資格を所有。中でも、システムキッチンなどの水回り商品を得意とする。妻・香代子さんと2人暮らし。鹿児島市出身の62歳。
同社は、1975年(昭和50年)に有村信一氏が設立。今年で創業44周年を迎える。最初は庭づくり、花き販売を中心としたガーデニングが中心だったが、現在ではエクステリア、造園、住宅の増改築、塗装、オール電化なども手掛ける。
家の増改築、外構、造園などをトータルで手掛けるリフォーム部門は、1984年に開設。リフォーム部門のチーフとしてチームをまとめる積さんは、「年を重ねた分、いろいろ経験が豊富なだけ」と、謙遜する。
「弊社は、地元の人にはどうしてもガーデニング屋のイメージが強いが、離れたエリアの人には、リフォーム専門店としての知名度が高い。リフォームは全国的に微増で推移している傾向にあるが、弊社ではここ5年ぐらいは約2桁アップで推移。ボリュームゾーンが大きく魅力のある業種であるため、チームプロジェクトとして取り組みながら専門性をもっとアピールしたい」と市場を読み、エリアの営業戦略を立てる。
年間リフォーム件数は550~600棟。100万円クラスが中心で、1000万円クラスのリノベーションは全体の5%程度。現在、スタッフ9人を3人ずつ三つのグループに分けて、営業から見積もり、現場監理まで1人で行う一気通貫の責任施工体制を敷く。連携する中で、競争意識を高めながら取り組んでいる。大工は経験30年以上のベテラン10人と契約。効率だけでなく、丁寧な施工、仕上げを何よりも大事にする。「地場・地元のリフォーム会社としての強みを生かすこと。それが信頼を築く原点」と、積さんは語る。
コンセプトは、「安心・納得・感動のリフォーム」。船井総合研究所のファストリフォーム、塗装研究会に加盟し、さらなるお客様満足の構築に努める。毎年、他県の業者と交流、意見交換もしており、仕事に取り組む意識が向上しました」と積さん。客層を100万円から300万円に絞り込み、中型・大型物件につながるようになった。風呂、キッチン、トイレなど水回り専門のプロという安心感を全面に打ち出し、効率も数字も上がった。
最近では、専門分野での提案活動ができるようになり、業績アップにもつながっている。これが大きな転機になった。CAD作成の写真のほか、画像を駆使したバーチャル映像による提案もしており、現物と比較してより分かりやすい提案活動で効果を上げている。
リフォームが完成後は、1、3、6カ月、1、3、5年の定期的なメンテナンスを実施。お客様の要望を聞くはがき作戦を小まめに実践している。困りごとを聞き、しっかり対応することで、お客様の満足度を上げることにも役立っており、口コミにもつながっている。
今後は、「人口減少を見据え、コスト意識を念頭に自社工事の工事比率アップと、パソコン、スマホなどを活用したソフト、アプリの導入など生産性向上につなげたい」と、今後の働き方改革も視野に入れる。
リビングプラザとしての多様性にも目を向けており、さまざまな視点から展望を見据える。「安心・納得・感動」のコンセプトのもと集客を増やし、お客様に営業マンになってもらいながら情報を発信することで、仕事ができる人材の育成、お客様から認められ、そして選ばれる企業を目標とする。「仕事は謙虚に誠実に」。今こそ、チーフとして全体をまとめ、さらに躍進するベテランの手腕が活かされる時だ。