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東シナ海に面した海岸まで歩いて行ける距離に建つF邸。緑の木々の向こうにキラリと光る海原…家族と海をこよなく愛するご主人がこだわった立地でもあります。娘さんの成長を機に、新居を考え始めたご夫妻。そんな時に訪れたのが、奥様の友人が住まいる玄で新築した住宅でした。珪藻土の塗り壁と無垢材がもたらす温もりある雰囲気に奥様が一目惚れ。「いつまでも居たくなるような安心感があり、素人目に見てもいい家だと感じました」。その場にいなかったご主人と事務所へ出向き、改めて同社の住まいづくりを確認。「この時は珍しく意見が合って」と笑顔で話すご夫妻。迷いなく「ここで建てる」と決めたそうです。

台風の通り道である地域の特性や環境を配慮しながら、家族のライフスタイルもしっかりとプランに反映。大きな窓が風景を切り取るリビングには、気ままに寝転べる畳スペースを。床は浮（う）づくり加工を施した杉板のため、やわらかく足触りが気持ちいいと子どもたちも好んで床上で遊んでいるようです。ダイニングには子どもたちと奥様が個別で使う道具棚を設置。ご主人は、趣味で使うサーフボードやウエットスーツなどをしまうため、別途勝手口の土間に収納を造るなど、限られた空間でゆとりを持って暮らせるアイデアがちりばめられています。