プロがオススメする最新の建築事例です
ライフスタイルを表現した、シャビーでハンサムな空間
「少し古びた、雰囲気のあるものが好き」という奥様。そんな奥様の思いが詰まった本村邸は、抑えた色味とシャビーシックな小物でまとめられ、誰もが心地よく過ごせる空間になっています。統一感のあるインテリアは、床の色を決めることからスタート。それに合わせて家具や照明などを選んだそうです。どこを切り取っても、奥様の洗練されたセンスがキラリ! すでに3年以上生活した家とは思えません。
子供たちの学校やスポーツ活動を通じて、最初は保護者同士として知り合った本村さんご夫妻と前田社長。そこから不思議と縁がつながり、住まいづくりを決めたときには「建てるならマエダハウス」と家族で意見が一致していたほど。住み手のこだわりをしっかり受け止めてプランに反映するスタイルにも共感。対面キッチンが隠せるよう引き込み式の戸を設けたり、階段の踊り場を家族共有のパソコンスペースにしたり。互いに意見を出し合い、二人三脚で完成させたと言います。中でも奥様が気に入っているのがランドリールーム。脱衣室とつながり、無垢材で囲まれているためよく乾くとか。一般的に脱衣室に置かれる洗面台は、個室がある2階ホールへ。合理的なアイデアに目からうろこでした。
奥様が描くイメージをどうすれば具現化できるのか、を考えながら進めていきました。そのなかで重視したのは、リビングの窓際から見た室内の風景です。2階への階段とPCスペース、ダイニングキッチンからつなげる水回りへの動線など。建築のプロとして、日常の使いやすさ、採光・通風、断熱といった基本をしっかりと実施。奥様の感性に敬服しつつ、私自身が大いに勉強し、楽しみながら建てた住まいです。