Warning: Undefined variable $traders_name in /home/xs409094/web-sumika.com/public_html/wp-content/themes/sumika_k25/single-example.php on line 60

夏の終わりの田園風景の中にさりげなく佇むその家を見た瞬間、心の奥でコトッとかすかな音がしたような気がしました。横張の木の外壁、屋根から伸びる煙突、ぎっしりと積み上げられたまき…。自分が通っていたわけでもないのに、なぜか懐かしさを感じる古い木造校舎のような佇まいです。
昨年10月、もとはご主人の実家のサワーポメロ畑だったという土地に完成したＳ邸。その　名残として、庭には数本のサワーポメロの木が心地よい木陰をつくっています。「好きなものが似ている」というＳさんご夫婦。家づくりについても「木の家を建てたい」という思いは見事に重なりました。「住まいる玄」の社長とは遠縁にあたり、いとこが同社で建てた家を見たことで、その家づくりの姿勢に共感し、依頼することになったそう。さらにＳさんが幸運だったのは、実家のお父様が山を持っていたこと。外壁の板や内装、造作の家具にいたるまでお父様の山の木をふんだんに使うことができ、ご夫婦が理想とする「木の家」が完成したのです。
玄関を開けると、ふんわりと漂う木の香り。小さな砂利を敷き込んだ洗い出しの土間が迎えてくれます。壁面いっぱいに造った収納棚には扉を付けず、オープンに。子供たちの小さな靴がぎっしりと並んでいる様子は、まるで小学校の靴置き場のよう。土間から一段高くなった室内も、もちろん自然素材で囲まれ、森の中にいるようなすがすがしさを感じます。